いやといわれるのが
いやなばっかりに
おとこはおんなに
あいしているといえなくて
ばかなことばかりして
おんなをいじめてばかりいて
おんながばかだからわるいんだと
いやらしいことばかりして
とうとうまるごと
おとこはばかになったのさ
からだばかりでかくなって
きもは太いぞというふりをしても
そのなかをのぞいてみれば
ひよこよりもよわい心がある
おんなにすきといえなくて
けっこんしてくれといえなくて
ずるいことやわるいことばかりして
おんなはみんなばかばかりなんだ
だから好きなようにしていいんだということにして
みんな殺してきたんだよ
それでとうとうおんながいなくなって
おとこはまるごとだめになったのさ
ばかのしるしは
きせいちゅうのように
おとこのからだのなかで
のびたりちぢんだりしながら
えいえんにきえない
生きたいれずみになるんだとさ
それはときどき顔にでてきて
それをみると
そいつがやったことみんなにばれて
みんな はなれていくんだと
かわいそうなんて
だれもおもっちゃくれない
だってあいつ
おんなをみんな殺しちゃったんだもの
すきだっていえなくて
けっこんしてほしいっていえなくて
ずっとばかなことばかりして
おんなばっかりいじめてきたんだよ
それでとうとう
法則があふれかえって
おとこがまるごと
ばかになったんだよ