画家不詳
ヒンズーの創造神ブラフマーの妻。ブラフマーはある日自分の体からサラスヴァティを作りだしたが、そのあまりの美しさのため、妻にしようと追いかける。サラスヴァティは逃げるが、ブラフマンのしつこさの前に折れて妻となる。彼らの間に人類の始祖マヌが誕生した。水と豊穣の神。弁財天とも言われる。
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インドのヴィーナスですね。ご承知のことと思いますが、わたしたちは弁財天という地名のあるところに住んでいます。何やら神の意図を感じますね。サラスヴァティはサラスヴァティ川の化身とも言われた。水の泡から生まれたヴィーナスと共通するところもあります。かのじょは大きな川辺の町で生まれた。川が好きでした。今住んでいる町にも不思議な川がある。
水と女性は縁のきれないものです。女性は常に水のように豊かに住んで、すべてを潤していく。水がなければ文明は起こりえない。
その神性を表したものが、このような愛と豊穣の女神なのでしょう。