★
「辞書は友達」詩を書く人には辞書は深い友達。ネットの辞書はあるけどね、紙の辞書は持っていた方がいい。それは言葉の宝箱みたいなものだ。開くとそこに不思議な言葉が、水槽の中を泳ぐきれいな魚のように群れている。図鑑なども、できるだけ持っていよう。ネットの図鑑もあるけどね。瑠璃の机の本棚には植物図鑑と野鳥図鑑と昆虫図鑑、魚類図鑑などある。あと世界神話辞典、世界の宗教、論語、聖書、仏典、名歌名句辞典…、ひらいて見るだけで楽しい。詩を書くには、ある程度の教養は必須なのである。本はめんどくさがらずに読もう。要するにだね、真面目に勉強することだ。これね、今の時代馬鹿にされることだけど、ほんとはとても大事なことなのよ。瑠璃もいろいろ読んだ、論語のほかに孟子も読んだ。老荘はついていけなかったのでやめた。詩経にも挑戦したんだけど、そこまで行くと挫折した。中国の古典はおもしろいので、また挑戦はしようと思ってる。詩経のことばは結構おもしろいんだ。古典には一つでもいいから触れておこう。源氏物語もいいね。瑠璃は源氏苦手なんで読んでないです。恋愛もの苦手なもんで。でも読むと、けっこういい勉強ができるだろう。今は現代語訳も漫画もあるし、自分の入りやすい入り口から、古典の世界に入っていってみよう。
★
「一文字言葉は定型詩の友達」瑠璃は詩も書くけど短歌も読む。定型詩も書けるようになっておくと、詩によい影響があるのでおすすめ。つまりは、言葉の使い方が柔らかくなってくる。言葉が後ろにいったり前にいったりね、柔らかく弾む。定型詩のお助けマンは一も時言葉。57577に言葉をはめ込むのに、どうしても一文字欲しい、というときがある。その時は、アイウエオ順に、漢字に直して言葉を探そう。おもしろいよ。
亞、胃、鵜、絵、尾、香、木、苦、毛、子…てね。けっこう一文字言葉ってある。これがね、かなりいい隠喩玉を作れるのです。たとえば、
甘き実を なれにあたえむ かなしみを とりてゆりたる 玻璃に閉ぢる火
この歌の場合の苦労は最後の七ね。玻璃に閉じるとはようするにガラスに閉じ込めているということだ。さて、何を閉じ込めれば、歌としてきれいになるかなと、一文字言葉を探す。「あ」から「を」まで、順繰りに入れていくのよ。それでね、「火」が入ると、ぴったりだったわけ。美しい歌になりました。意味教えない。教えるとおもしろくなくなるからね。恋の歌です。自分なりに味わって、解釈してみてね。瑠璃は恋苦手なんだけど、短歌で恋を歌うのは好きです。
★
「隠喩風呂敷」言いたいことを、そのまま言わずに、隠喩に包んで入れてみる。
だれでも、他人のむき出しの感情を見るのは、快いことではない。たとえばその人が正しくてもね。人間の感情は、できるだけ、そのままの形で出さずに、隠喩フィルターで違う言葉に変えて、その言葉に演技をさせ、表現してみる。たとえば、若い人がよく抱いている「親への恨み」。これ結構あるでしょ。親が嫌いな子供って、たくさんいるよね。瑠璃も子供の頃はそうだった。けれど、大人になってからは、ばかばかしくなってやめた。つらかったけどね。子供の頃に受けた傷、今でも残ってる。でももう、いいんだ。許さなくては自分を生きていけない。それで、やあめた、にしたのよ。で、瑠璃はその恨む心を、そのままの感じで書くのと、隠喩できれいにまとめたのを、二つ例として書いてみるね。
なんであのとき、私を捨てたんだ。
これ、そのまま書いたやつ。瑠璃ね、子供の頃、親に捨てられたのよ。ちょっとびっくりでしょ。それを隠喩できれいに言ってみよう。
燕の巣の小さな空き家から落ちた
瑠璃の卵を
あなたは拾ってくれなかった
明日行くところさえわからない
真珠の砂漠の中に 一人たたずんで
泣いていたと思う記憶を
わたしは 心臓の中で
無理矢理 嘘にして あなたを許す
はい、どうでしょう。かなり感じよくなりました。結局はね、人間、笑って許すしかないってことに、気付くのが、愛ってものよね。
詩を美しく完成させようとすると、どうしても、記憶の浄化、魂の昇華を起こさなくちゃいけない。これ難しいけど、詩人になりたいなら、ぜひやってね。
「辞書は友達」詩を書く人には辞書は深い友達。ネットの辞書はあるけどね、紙の辞書は持っていた方がいい。それは言葉の宝箱みたいなものだ。開くとそこに不思議な言葉が、水槽の中を泳ぐきれいな魚のように群れている。図鑑なども、できるだけ持っていよう。ネットの図鑑もあるけどね。瑠璃の机の本棚には植物図鑑と野鳥図鑑と昆虫図鑑、魚類図鑑などある。あと世界神話辞典、世界の宗教、論語、聖書、仏典、名歌名句辞典…、ひらいて見るだけで楽しい。詩を書くには、ある程度の教養は必須なのである。本はめんどくさがらずに読もう。要するにだね、真面目に勉強することだ。これね、今の時代馬鹿にされることだけど、ほんとはとても大事なことなのよ。瑠璃もいろいろ読んだ、論語のほかに孟子も読んだ。老荘はついていけなかったのでやめた。詩経にも挑戦したんだけど、そこまで行くと挫折した。中国の古典はおもしろいので、また挑戦はしようと思ってる。詩経のことばは結構おもしろいんだ。古典には一つでもいいから触れておこう。源氏物語もいいね。瑠璃は源氏苦手なんで読んでないです。恋愛もの苦手なもんで。でも読むと、けっこういい勉強ができるだろう。今は現代語訳も漫画もあるし、自分の入りやすい入り口から、古典の世界に入っていってみよう。
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「一文字言葉は定型詩の友達」瑠璃は詩も書くけど短歌も読む。定型詩も書けるようになっておくと、詩によい影響があるのでおすすめ。つまりは、言葉の使い方が柔らかくなってくる。言葉が後ろにいったり前にいったりね、柔らかく弾む。定型詩のお助けマンは一も時言葉。57577に言葉をはめ込むのに、どうしても一文字欲しい、というときがある。その時は、アイウエオ順に、漢字に直して言葉を探そう。おもしろいよ。
亞、胃、鵜、絵、尾、香、木、苦、毛、子…てね。けっこう一文字言葉ってある。これがね、かなりいい隠喩玉を作れるのです。たとえば、
甘き実を なれにあたえむ かなしみを とりてゆりたる 玻璃に閉ぢる火
この歌の場合の苦労は最後の七ね。玻璃に閉じるとはようするにガラスに閉じ込めているということだ。さて、何を閉じ込めれば、歌としてきれいになるかなと、一文字言葉を探す。「あ」から「を」まで、順繰りに入れていくのよ。それでね、「火」が入ると、ぴったりだったわけ。美しい歌になりました。意味教えない。教えるとおもしろくなくなるからね。恋の歌です。自分なりに味わって、解釈してみてね。瑠璃は恋苦手なんだけど、短歌で恋を歌うのは好きです。
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「隠喩風呂敷」言いたいことを、そのまま言わずに、隠喩に包んで入れてみる。
だれでも、他人のむき出しの感情を見るのは、快いことではない。たとえばその人が正しくてもね。人間の感情は、できるだけ、そのままの形で出さずに、隠喩フィルターで違う言葉に変えて、その言葉に演技をさせ、表現してみる。たとえば、若い人がよく抱いている「親への恨み」。これ結構あるでしょ。親が嫌いな子供って、たくさんいるよね。瑠璃も子供の頃はそうだった。けれど、大人になってからは、ばかばかしくなってやめた。つらかったけどね。子供の頃に受けた傷、今でも残ってる。でももう、いいんだ。許さなくては自分を生きていけない。それで、やあめた、にしたのよ。で、瑠璃はその恨む心を、そのままの感じで書くのと、隠喩できれいにまとめたのを、二つ例として書いてみるね。
なんであのとき、私を捨てたんだ。
これ、そのまま書いたやつ。瑠璃ね、子供の頃、親に捨てられたのよ。ちょっとびっくりでしょ。それを隠喩できれいに言ってみよう。
燕の巣の小さな空き家から落ちた
瑠璃の卵を
あなたは拾ってくれなかった
明日行くところさえわからない
真珠の砂漠の中に 一人たたずんで
泣いていたと思う記憶を
わたしは 心臓の中で
無理矢理 嘘にして あなたを許す
はい、どうでしょう。かなり感じよくなりました。結局はね、人間、笑って許すしかないってことに、気付くのが、愛ってものよね。
詩を美しく完成させようとすると、どうしても、記憶の浄化、魂の昇華を起こさなくちゃいけない。これ難しいけど、詩人になりたいなら、ぜひやってね。
★
「隠喩将棋」。表現は自在に、言葉を操る。斜めにも前にも後ろにも進める金、飛車角ジャンプ、桂馬とび、歩の積み重ね、ひっくり返って逆転ジャンプ、香車でごっつん、言葉を自由に動かしてみよう。鳥は飛ぶだけじゃない。歩く、沈む、泳ぐ、火をつける、叫ぶ、煮る、読む、生む、噛む、切る、…まあいろいろ。鳥が噛む、ということで自分の感情を表現できることがある。でもそれだと違うと感じた時は、コマを違う方向に向けてみる。石が噛む、あるいは、鳥が射す、いろいろ試してみよう。自分の心にぴったりと言う隠喩が見つかるまで、言葉の駒を操ってみる。想像力は自在に。現実では不可能なことでも言葉ならばできる。たとえば、川を持ち上げてほたるの行列を通すなどのこと、魔法のように言葉はできる。
★
「色と光と愛」これは詩書きにとって重要な要素。だからこの3つを表現することのできる言葉や隠喩玉はたくさん集めておいた方がいい。色の名前には「色の手帖」(小学館)という便利な辞典がある。一冊持っておくことをお勧め。信号の赤をシグナルレッドというのなんて、知ってた?この色、かなり使えそうでしょ。光を表すには星月や太陽、宝石などある。瑠璃はパワーストーンのHPなどから宝石や輝石などの名詞拾ってた。菫青石、タンザナイト、苺水晶、ロードクロサイト、いろいろ覚えておくと便利。星の名前は、全天21の一等星くらいは押さえておこう。なお、ベネトナシュは北斗七星の柄の先にある星。あと、ガラス玉やビー玉なんかもつかえそうだね、パールビーズなんかもよい。愛を表現するのに重要なのは、なんといっても、花!! お日様や鳥などもよい。たんぽぽの愛と菫の愛ではなんとなく違う気がするでしょ。ひまわりの愛、百合の愛、ほかには木の愛、違うでしょう。そういうこと感じる心は、日ごろから花に親しんで養っておいたほうがいい。道端の花にも目をやろう。ナズナが咲いてる。見つけると嬉しいのは、なずながなずなの愛の形をしているから。ほかに、お日様、青空、虹、神様、お母さん、お父さん、愛を感じる言葉には敏感になっておこう。
生きることを真面目に考えて、世界を真面目な目で見てみよう。そして自分の感性を育てよう。
「隠喩将棋」。表現は自在に、言葉を操る。斜めにも前にも後ろにも進める金、飛車角ジャンプ、桂馬とび、歩の積み重ね、ひっくり返って逆転ジャンプ、香車でごっつん、言葉を自由に動かしてみよう。鳥は飛ぶだけじゃない。歩く、沈む、泳ぐ、火をつける、叫ぶ、煮る、読む、生む、噛む、切る、…まあいろいろ。鳥が噛む、ということで自分の感情を表現できることがある。でもそれだと違うと感じた時は、コマを違う方向に向けてみる。石が噛む、あるいは、鳥が射す、いろいろ試してみよう。自分の心にぴったりと言う隠喩が見つかるまで、言葉の駒を操ってみる。想像力は自在に。現実では不可能なことでも言葉ならばできる。たとえば、川を持ち上げてほたるの行列を通すなどのこと、魔法のように言葉はできる。
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「色と光と愛」これは詩書きにとって重要な要素。だからこの3つを表現することのできる言葉や隠喩玉はたくさん集めておいた方がいい。色の名前には「色の手帖」(小学館)という便利な辞典がある。一冊持っておくことをお勧め。信号の赤をシグナルレッドというのなんて、知ってた?この色、かなり使えそうでしょ。光を表すには星月や太陽、宝石などある。瑠璃はパワーストーンのHPなどから宝石や輝石などの名詞拾ってた。菫青石、タンザナイト、苺水晶、ロードクロサイト、いろいろ覚えておくと便利。星の名前は、全天21の一等星くらいは押さえておこう。なお、ベネトナシュは北斗七星の柄の先にある星。あと、ガラス玉やビー玉なんかもつかえそうだね、パールビーズなんかもよい。愛を表現するのに重要なのは、なんといっても、花!! お日様や鳥などもよい。たんぽぽの愛と菫の愛ではなんとなく違う気がするでしょ。ひまわりの愛、百合の愛、ほかには木の愛、違うでしょう。そういうこと感じる心は、日ごろから花に親しんで養っておいたほうがいい。道端の花にも目をやろう。ナズナが咲いてる。見つけると嬉しいのは、なずながなずなの愛の形をしているから。ほかに、お日様、青空、虹、神様、お母さん、お父さん、愛を感じる言葉には敏感になっておこう。
生きることを真面目に考えて、世界を真面目な目で見てみよう。そして自分の感性を育てよう。
★
詩書きの練習⑭「詩の鑑賞」。今日は詩を鑑賞してみましょう。瑠璃の好きな詩を三つここに引用してみる。実に有名な詩です。知っている人も多いと思うけど、ここで改めて読んで、深く味わってみよう。
初恋 島崎藤村
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅(うすくれない)の秋の実に
人こひ初めしはじめなり
わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃(さかづき)を
君が情けに酌みしかな
林檎畑の樹(こ)の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ
★
切ないね。かわいくて愛おしくて美しくて、すきです。瑠璃だいぶ影響受けている。次は金子みすずから
★
犬 金子みすず
うちのダリアのさいた日に、
酒屋のクロは死にました。
おもてであそぶわたしらを、
いつでもおこるおばさんが、
おろおろないておりました。
その日、学校(がっこ)でそのことを、
おもしろそうに、話してて、
ふっとさみしくなりました。
★
この詩のすばらしいのは、一行目。
「うちのダリアのさいた日に」
これは誰にでも書ける詩ではないとこれでわかる。
詩人は、だれにも気づけないことに気付く。
一行目があることで、読んだ人が忘れられない詩になった。
★
星めぐりの歌 宮澤賢治
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。
★
賢治はただただ美しいね。この詩に意味があると何かを探すことは必要ない。
歌そのものが魔法になっている。
それわかる人天才です。瑠璃それわかるので、天才です。はは。
いろいろと詩を読んで鑑賞してみましょう。青空文庫なんか瑠璃もよく利用する。
★
どこへゆく 詩島瑠璃
もくれんの 白い春の
はかなく はらはらとすぎてゆく
風の中を ひとりいて
時の手触りを抱きしめながら
どこへゆく
閉じた目の中をさまよう
わたしの小さな白い小鳥よ
白いすみれの 白い春の
確かに 淋しさを耐えながら
宵の星の落とすかすかな火種を拾い
水晶のように悲しみを燃やす
どこへゆく
閉じた目の中でささやく
わたしの見知らぬ赤い花よ
★
今即興で書いた。瑠璃天才だね。
詩書きの練習⑭「詩の鑑賞」。今日は詩を鑑賞してみましょう。瑠璃の好きな詩を三つここに引用してみる。実に有名な詩です。知っている人も多いと思うけど、ここで改めて読んで、深く味わってみよう。
初恋 島崎藤村
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅(うすくれない)の秋の実に
人こひ初めしはじめなり
わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃(さかづき)を
君が情けに酌みしかな
林檎畑の樹(こ)の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ
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切ないね。かわいくて愛おしくて美しくて、すきです。瑠璃だいぶ影響受けている。次は金子みすずから
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犬 金子みすず
うちのダリアのさいた日に、
酒屋のクロは死にました。
おもてであそぶわたしらを、
いつでもおこるおばさんが、
おろおろないておりました。
その日、学校(がっこ)でそのことを、
おもしろそうに、話してて、
ふっとさみしくなりました。
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この詩のすばらしいのは、一行目。
「うちのダリアのさいた日に」
これは誰にでも書ける詩ではないとこれでわかる。
詩人は、だれにも気づけないことに気付く。
一行目があることで、読んだ人が忘れられない詩になった。
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星めぐりの歌 宮澤賢治
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。
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賢治はただただ美しいね。この詩に意味があると何かを探すことは必要ない。
歌そのものが魔法になっている。
それわかる人天才です。瑠璃それわかるので、天才です。はは。
いろいろと詩を読んで鑑賞してみましょう。青空文庫なんか瑠璃もよく利用する。
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どこへゆく 詩島瑠璃
もくれんの 白い春の
はかなく はらはらとすぎてゆく
風の中を ひとりいて
時の手触りを抱きしめながら
どこへゆく
閉じた目の中をさまよう
わたしの小さな白い小鳥よ
白いすみれの 白い春の
確かに 淋しさを耐えながら
宵の星の落とすかすかな火種を拾い
水晶のように悲しみを燃やす
どこへゆく
閉じた目の中でささやく
わたしの見知らぬ赤い花よ
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今即興で書いた。瑠璃天才だね。
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詩書きの練習⑧「素直になりましょう」。詩で嘘をついたら、その詩はもうすでに死んでいる。詩の中では決して嘘をついてはいけない。自分の本心の一番痛いところを書く。それをそのまま書いてしまうと、痛いのは、隠喩の布で包む。そうすると、感情が浄化する。そのやり方、こつこつ教えてあげようね。
★
詩書きの練習⑨「実践」。淋しさ、孤独を、瑠璃的隠喩で表現してみましょう。「淋しい」という代わりにこういう。「心臓の中の瑠璃の鈴が凍えて震える。風が菫色に見えるのは、きっと世界中で私だけだ。目を閉じて。私は君を待つ」。感情には素直にね。色彩は重要だ。色のイメージは結構心に響く。
★
詩書きの練習⑩「責め口調はだめ」。言いたいことはわかるけれどね、人を責める口調は詩としてだめ。訴えたい気持ちは人を責める心より、もう一段階心をあげて、愛で言おう。傷つけられたことが悔しいのはわかる。でもそれは自分の心の勉強だったのだ。大切な本当のことがわかるための、心の勉強。
★
詩書きの練習⑪「実践②」。愛、を隠喩で語ってみよう。愛してる、大好きという言葉を使わずに。さて。「黄昏のぬくもりに染まった風を、軽やかな毛布にして君を包みたい。金色の沈黙の唇を、そっと君の耳元に寄せ。透明な風の毛布になって君を抱きしめたい。」愛→温もり→夕日という発想で。
★
詩書きの練習⑫「苦しみ」人間はみんな生きるのが苦しい。その苦しみを表す隠喩玉作ってみよう。鉛の林檎、愛の棘、微笑みの嘘、青ざめた薔薇、影が凍る、頭骨の中を暴れている黒い鼠、まあいろいろ応用して自分なりの隠喩玉作る。それをもとにして、苦しんでいる自分の心書いてみよう。
★
詩書きの練習⑬「実践③」苦しみを表現する短詩を一つ、上記の隠喩玉を使って書いてみよう。言葉は柔らかく自在に使う。「黒い幽霊が、ある日、あなたの影に鉛の林檎を投げ入れた。その日以来あなたは、影が重く凍って動けない。庭の薔薇が青ざめた理由を薔薇に聞いてはいけない。微笑みで隠せるほど、あなたの嘘は小さくはないのだ」…われながら、なかなか。
詩書きの練習⑧「素直になりましょう」。詩で嘘をついたら、その詩はもうすでに死んでいる。詩の中では決して嘘をついてはいけない。自分の本心の一番痛いところを書く。それをそのまま書いてしまうと、痛いのは、隠喩の布で包む。そうすると、感情が浄化する。そのやり方、こつこつ教えてあげようね。
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詩書きの練習⑨「実践」。淋しさ、孤独を、瑠璃的隠喩で表現してみましょう。「淋しい」という代わりにこういう。「心臓の中の瑠璃の鈴が凍えて震える。風が菫色に見えるのは、きっと世界中で私だけだ。目を閉じて。私は君を待つ」。感情には素直にね。色彩は重要だ。色のイメージは結構心に響く。
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詩書きの練習⑩「責め口調はだめ」。言いたいことはわかるけれどね、人を責める口調は詩としてだめ。訴えたい気持ちは人を責める心より、もう一段階心をあげて、愛で言おう。傷つけられたことが悔しいのはわかる。でもそれは自分の心の勉強だったのだ。大切な本当のことがわかるための、心の勉強。
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詩書きの練習④「感性の中心」。何かを感じることの中心は心じゃなくて魂にある。これ大切ね。自分の感性のありかを探してそこをつかんでおこう。けっこう難しいのよ。心は嘘をつけるが魂は嘘はつけない。その嘘をつけないところを、自分の中でつかんでおこう。それが感じることの中心。最も大事な事。
★
詩書きの練習⑤「よい詩は読もう」。新潮文庫に「現代名詩選」というのがある。自分の好きな詩を探す便利な一冊。手にしてみよう。瑠璃は島崎藤村と宮沢賢治が好き。みすずもいい。会田みつをはペケ。谷川俊太郎もペケ。心に響く詩を見つけよう。好きな詩人の真似して書いてみるのもいい勉強。
★
詩書きの練習⑥「名前集め」。とにかく語彙を増やしましょう。自分の好きな分野の、少し奥に入り込んでいくと、おもしろい言葉に出会う。瑠璃星が好き。最近はウィキがあるので便利だね。ベネトナシュ、アルタルク、これ星の名前。気に入った名詞が見つかれば、ノートに書いておこう。動詞や副詞もね。
★
詩書きの練習⑦「名詞と動詞」。今日は名詞と動詞を組み合わせて隠喩玉作る。「花が咲く」これ当たり前。咲くはおいといて、名詞をいろいろ変えてみる。想像力は豊かに高く飛ばしてみよう。岩が咲く、月が咲く、鈴が咲く、真珠が咲く、海が咲く。いろいろ自由に組み合わせて面白い隠喩玉作ってみよう。
★
たくさんの人の絵を見ていて思う。人間は淋しいのだ。それが絵に出ている。だから絵の中の少年がうつろなきつい目で人を見ていたりする。女の子がお人形みたいになって微笑んでいる。欲しいのはほんとはそんなものじゃなくてもっと別のものだ。でもそれが何かわからない。若いね。隠してる心が見える。
詩書きの練習④「感性の中心」。何かを感じることの中心は心じゃなくて魂にある。これ大切ね。自分の感性のありかを探してそこをつかんでおこう。けっこう難しいのよ。心は嘘をつけるが魂は嘘はつけない。その嘘をつけないところを、自分の中でつかんでおこう。それが感じることの中心。最も大事な事。
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詩書きの練習⑦「名詞と動詞」。今日は名詞と動詞を組み合わせて隠喩玉作る。「花が咲く」これ当たり前。咲くはおいといて、名詞をいろいろ変えてみる。想像力は豊かに高く飛ばしてみよう。岩が咲く、月が咲く、鈴が咲く、真珠が咲く、海が咲く。いろいろ自由に組み合わせて面白い隠喩玉作ってみよう。
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たくさんの人の絵を見ていて思う。人間は淋しいのだ。それが絵に出ている。だから絵の中の少年がうつろなきつい目で人を見ていたりする。女の子がお人形みたいになって微笑んでいる。欲しいのはほんとはそんなものじゃなくてもっと別のものだ。でもそれが何かわからない。若いね。隠してる心が見える。
これはかのじょが詩島瑠璃の名でピクシブに発表していたものである。そのまま隠しておくのも惜しいので、今日から何日間かの間に、数回に分けて発表する。少々やんちゃな感じに瑠璃のキャラクターを作っているところがおもしろいよ。
★
詩島瑠璃の実践詩の書き方。
前に一言欄に書きつづっていたものをまとめてみました。お役に立てるとうれしい。
内容はちょっと難しいかもしれないけど、慣れてくると詩書きはやみつきになります。
★
詩島瑠璃は詩人だから言います。詩を書く人、直喩と隠喩くらい勉強しようね。語彙増やそうね。感情だけじゃだめだよ。ことばとこころを、きれいに整えて、書こうね。そのまんま書いては、読んでくれないよ。勉強しよう。
★
詩島瑠璃は詩人だから言います。傷つけられて痛いというときは、そのまま言わないで、君が吐いた錆釘が目に刺さって、血が止まらない、というんだよ。そうしたら詩になる。これ暗喩というやつね。瑠璃親切だね。教えてあげるから時々。
★
詩書きの練習。名詞の積み木。知ってる名詞を並べてみよう。花、星、月、ねずみ、夜、惑星、蛇、青、めのう、絹、卵、剣、悲哀、砂漠、銀、雪、小鳥、本、文字、たばこ、瞳、バッコス、マルタ、オイディプス、…詩人が書くと並べるだけで詩的になる。言葉の感触をかみしめよう。香りが出てくる。
★
詩書きの練習②「便利な『の』」。名詞を『の』でくっつけておいて、簡単な「隠喩玉」を作ってみる。たとえば、菫の鶴、流星の砂漠、黄金虫の瓶、百合の翼、緑の燕、緑の月、氷の薔薇、紅の虹、いろいろ面白いのを作っておくと、詩を書くときに便利な道具ができる。ちょっとした隠喩の練習にもなる。
★
詩書きの練習③「似たもの探し」。たとえば「美しい心」というものに似たものを探してみる。水晶、薔薇、泉のほとりに咲く菫、うん、いいね。青空。緑を吹き抜ける風、なかなかだね。星、春の日差し、想像力を駆使して探してみよう。日ごろから練習しておくと、直喩の技ができてくる。おもしろいよ。
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詩島瑠璃の実践詩の書き方。
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内容はちょっと難しいかもしれないけど、慣れてくると詩書きはやみつきになります。
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詩島瑠璃は詩人だから言います。詩を書く人、直喩と隠喩くらい勉強しようね。語彙増やそうね。感情だけじゃだめだよ。ことばとこころを、きれいに整えて、書こうね。そのまんま書いては、読んでくれないよ。勉強しよう。
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詩島瑠璃は詩人だから言います。傷つけられて痛いというときは、そのまま言わないで、君が吐いた錆釘が目に刺さって、血が止まらない、というんだよ。そうしたら詩になる。これ暗喩というやつね。瑠璃親切だね。教えてあげるから時々。
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詩書きの練習。名詞の積み木。知ってる名詞を並べてみよう。花、星、月、ねずみ、夜、惑星、蛇、青、めのう、絹、卵、剣、悲哀、砂漠、銀、雪、小鳥、本、文字、たばこ、瞳、バッコス、マルタ、オイディプス、…詩人が書くと並べるだけで詩的になる。言葉の感触をかみしめよう。香りが出てくる。
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詩書きの練習②「便利な『の』」。名詞を『の』でくっつけておいて、簡単な「隠喩玉」を作ってみる。たとえば、菫の鶴、流星の砂漠、黄金虫の瓶、百合の翼、緑の燕、緑の月、氷の薔薇、紅の虹、いろいろ面白いのを作っておくと、詩を書くときに便利な道具ができる。ちょっとした隠喩の練習にもなる。
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詩書きの練習③「似たもの探し」。たとえば「美しい心」というものに似たものを探してみる。水晶、薔薇、泉のほとりに咲く菫、うん、いいね。青空。緑を吹き抜ける風、なかなかだね。星、春の日差し、想像力を駆使して探してみよう。日ごろから練習しておくと、直喩の技ができてくる。おもしろいよ。