プチ早期退職者の資産運用+αブログ

2021年のNISA枠の購入銘柄

 記事にするのが少し遅くなったが、今年のNISA枠も1月に使い切った。2016年分のロールオーバーが多く、今年新たに使えるNISA枠は564,300円しか残らなかった。 


購入方針と購入銘柄

 昨年もコロナショックでの下げが本格化する前の1月中に使い切っていたが、高配当の大型株が中心だった。それまでのNISA枠の使い方もそうだった。しかし、昨年11月から株式市場が一段と上げてきたため、今回は出遅れ銘柄というかコロナ禍の影響等で低迷している銘柄を中心に選定した

 2021年のNISA枠で購入した銘柄は以下の通りである(購入順)。

 

 無理してピッタリにしなかったので、NISA枠は200円だけ余った。むしろNISA枠のせいでジェイエフイーHDは買値が甘くなってしまった。特定口座なら、絶対1,000円割れを待っていたところだ(実際、1月末に向け904円まで下げた)。


各銘柄の補足説明、購入理由

 タカラレーベンは、一次取得者中心にマンション分譲を行っている会社でご存じ方も多いだろう。リートやインフラファンドの組成も行っていて、なかなか展開力のある会社だ。
 既に1,000株以上持っており、株主優待のお米券を5kg分もらっている。コロナ禍でも不動産市況は悪くなく、配当利回りもいいので割安だと思う。
 タカラレーベンの2018年以降の週足チャートは以下(出所:株探)。




 ラックは、一般の人にはなじみがないと思うが、情報セキュリティの分野では有名で実績のある会社だ。社内の情報通信システムの運用を外部に委託している会社も多いが、セキュリティ運用監視サービスだけは別途ラックに依頼している会社もあるほどだ(昔の仕事柄知っている)。
 最近はコロナ禍によるセキュリティー投資延期などで業績が少し落ち込んでいるが、将来的にも必須分野の会社だし、株価の低迷分だけこの分野の会社にしては配当利回りもいい。今でも1,000円以下での特定口座での買い増しを狙っている。
 ラックの2018年以降の週足チャートは以下(出所:株探)。




 サンフロンティア不動産は、不動産再生事業の他、ホテルなどもやっている。2011年から2020年までみごとに売上高と利益が右肩上がりの会社で、2018年のNISA枠等でも既に保有してきた。株数、継続保有年数に応じて自社ホテルの宿泊優待券や宿泊補助券の株主優待もある。
 今期はホテル事業がコロナ禍の影響を受けたこと等により業績が少し落ち込むため株価が低迷しているが、配当利回りもいいし、業績低迷を考慮しても割安だ。長期的に期待していい会社だと思っている。
 サンフロンティア不動産の2018年以降の週足チャートは以下(出所:株探)。




 FPGは、課税繰り延べに使える航空機のオペーレーティングリースを主力する会社だ。この会社のビジネスは税制変更で致命的打撃を受ける可能性があるために常に割安水準に置かれてきた。そこにさらにコロナショックが直し、業績が落ち込み(赤字ではない)、株価も強烈に下げてきた。
 私は1,300円台の頃から難平買いを続けて既に1,000株以上保有し、UCギフトカードの株主優待をもらえる状態だった。昨年は含み損が大きいことを利用して何度も節税売(買戻し)を行ったが、平均買いコストはまだ900円台だ。
 このような銘柄ではあるが、コロナ禍が落ち着けば4桁復帰もあり得ると考えている。その時は、キャビタルゲインを非課税で享受できることを期待して買っておいた。
 FPGの2018年以降の週足チャートは以下(出所:株探)。




 ジェイエフイーHDは、日本製鉄に次ぐ製鉄会社のJFEスチールを中心としたグループだ。2,000円割れのタイミング等で買った分も特定口座で保有している。コロナ禍前から業績がひどく落ち込み続け、今期も赤字、無配の見込みだ。四季報でも新しい号が出るたびに、利益見込みが半減していき、最後には赤字転落という感じだった。
 しかし、業績、株価とも既に大底は付けたと思っている。市況産業として大底を付けたなら、今後は業績見込みは改善し続け、株価も復活していくはずだ。それならば、NISAの5年の間に2倍化も期待できる。もちろん、単なる期待で確信はない。
 ジェイエフイーHDの2018年以降の週足チャートは以下(出所:株探)。




 今回の記事では、各購入銘柄のチャートを付けてみた。日経平均は30年ぶりの高値圏にあるが、これらの銘柄は二極化の下の方に属していて無関係なのが分かるだろう。一方でこれらの銘柄は、以前書いた私の株式投資のやり方には沿っている。それなりに理由をもって選んでいるので、NISAの5年の間に報われることを期待しているが、結果は半ば運任せにならざるを得ない

 なお、購入銘柄は、私が既に保有している他の銘柄や、同一銘柄でも特定口座等での保有状況等も考慮した結果なので、多くの人にとって適切な銘柄とは限らない。例えば、年明けに2,000円割れの水準で推移していたキヤノンも狙い目だと思っていたが、昨年11月に1,900円割れで買い増していたので見送った。

 今回の記事が皆様の参考になれば幸いですが、銘柄選定、購入はあくまでもご自身の判断でお願いします。


【2021.3.5追記】

 上で「1,000円以下での特定口座での買い増しを狙っている」と書いたラックだが、先ほど980円で300株買い増しできた。今日になって、最近の株式市場の下げにつられて長く保っていた1,000円が決壊した。1月から1,000円割れを待っていて、しびれを切らしそうだったが、我慢の甲斐があった。株価の流れ的にはしばらく下値模索になりそうだけど、自分の納得した株価で買ったので気にしない。

 他のNISA購入銘柄の最近の株価を見ると、ラック以外は買値から割と上げているので、1月中にNISAを使い切ったのも間違いではなかった。ジェイエフイーなんかは無配覚悟で購入したが、今期10円配当になった。もちろん、各銘柄が往って来いになる可能性とか、さらに下げる可能性もあるが、気にしない。それが株式投資だ。

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