ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

地方公務員ドラマ

2014-06-02 14:43:09 | エッセイ

 日曜日の朝、早く起きた日には、いつも観ている番組があって、芸能人が出てきて3人で対談するという番組だ。

 朝の7時からの、タイトルは「ぼくらの時代」だったか。

 通例長いこと、日曜日の朝は、何か用事がない限りは起きることがなかった。4年前に、本吉の図書館勤務になって、毎週、土曜か日曜のどちらかは交代で出勤することになった。その代わり、月曜日は休館日で全員休み。

 土曜出勤の日は、日曜日は、長い習慣の通り起き出すことはないが、日曜出勤の日は、6時半を過ぎれば起床する。すぐテレビをつけて、顔を洗うとか、パンを焼くとかしながらテレビを流している。森尾由美とあと二人、そうそう磯野貴理子と松居直美が、誰かのマンションのお茶の間に集まって、みたいな設定のトークショーで、まあまあ面白い。森尾由美が、もう40代後半のようだが、相変わらず美しく可愛い。(しかし、この番組は、3月いっぱいで終わったようで、最近は、このチャンネルではアニメが流れている。宮城県内だけのことかどうか。)

 (森尾由美は、その昔、市役所に入って2箇所目に配属された観光課で、テレビドラマ撮影のバックアップという仕事があって、演出部のADとか制作部のスタッフとか一緒になって現場について歩いていたが、そのなかのあるドラマで、ロケハン時点では森尾由美が出演するという話になっていて、とても楽しみにしていたのだが、それはなしになって、たいへん残念な思いをした記憶がある。)

 まあ、その番組のことは、それなりということで、7時からのほうだが、これが、毎回、違う人物が登場し、面白い。同じ年齢の3人という選択が多い様に思うが、必ずしもそうとも限らないようだ。同じではなくても、ほぼ同世代とか。

 でも、できるだけ7時半になる前には、家を出ることにしていたし、歯を磨くとか着替えるとかのこともあるので、ゆっくり最後まで観ることはなかなかできなかった。

 4月から職場が変わって、通勤時間が短くなったということは、まあ、悪いことではないわけで、良きことのひとつが、この番組を、ゆっくり最後まで観ることができるようになったということになる。

 最近、定年も近付いてきて、還暦が近くなっているが、朝の目覚めが良くなった。ひとつには、あまり酒を飲まなくなったし、深夜まで飲み歩くなどということはほとんどないので、あまり睡眠不足にはならないということがある。それと、基本的に煙草をやめて2年と少しが経過して、目覚めて起床することが、肉体的にとても軽くなった、楽になったということもある。

 単純に年をとれば、早く目が覚める、というだけのことかもしれない。

 しかし、出勤でない日は、目が覚めても、あえて起きださない。寝床の中で、読書することはあっても、起き出すことはない。テレビの番組を観るために起きることまではしない。

 寝床の中で好きな本を読み、眠くなれば、そのまま二度寝する、これほど幸せな時間はない。そして、読み終えればその本について何ごとか書いて、ブログにアップする。ブログに載せれば、いささかでも、読み手がある。これほど幸せなことはない、ということになる。

 さて、昨日の日曜日は、たまたま出勤の日で、朝起きたら、「ボクらの時代」(いま、ネットで確認したら、こういう表記でした。)は、中井貴一と小泉今日子とだれかもうひとりだと。

 そのだれかもうひとりは、宮本理江子というフジテレビの演出家だという。

 あの山田太一の娘らしい。確かに、顔は似ている。

 いま、放映中のドラマ「続・最後から二番目の恋」の主演ふたりと演出家という組み合わせ。実年齢で、52歳と48歳と50歳とか。ま、同世代。

 なるほどね。

 この朝の、トークは、ほんとに単純に腹の底から笑えた。なんというか、留保なしに笑える。世の中のいろいろな悩みごとだとかなんとかをすべて洗い流してくれるように笑える。

 実は、「続・最後から二番目の恋」というドラマも、毎回、そういうふうにして観ている。細かいところの設定に若干の不自然さが全くないというわけでもない(坂口健二と内田有紀の双子の設定の、両方ともの天使さ加減とか)のだが、そういうのは全く気にならない。面白おかしく笑える。なんというか、私が観ていると、とてもリアルに笑えるのだ。とてもリアルに腹の底から笑える。

 中井貴一が、鎌倉市役所の観光課長だ、というところが、ひとつの肝でもある。気仙沼も良い町だが、いうまでもなく、鎌倉は良い町だ。高名な観光地である。

 もちろん、一昨年だかの、最初のシリーズから観ていた。ほんとうに面白かった。深い悩みや深刻な課題はない。しかし、軽々しい絵空事でもない。とてもリアルで、かつ、単純に腹の底から笑えるドラマ。

 今回は、特にハセキョーが良いな。長谷川京子ってこんないい女優だと思っていなかった。

 しかし、中井貴一のなんとか観光課長さんは、ほんとうに羨ましい。憧れる。

 何と言ってもキョンキョンだし。

 このふたり、なんもないんだな。それは、とても不自然なことなんだけど、なんもない、というのがすごくいい、のだな。何かあったらこのドラマの設定が壊れるし。何かありそうで何もない、というのが、最も良いことなのだ。ハセキョーとも「セフレ」とか口で言うだけで何もない。最高だな。

 最後のエンディングの曲もいい。横山剣の作詞作曲か。最初、横山剣と野宮真貴のデュエットから入って、そのまま、中井貴一と小泉今日子のエンディングに流れたが、これも、良かった。横山剣のすかしたカッコつけは、ほんとにカッコいい。もちろん、歌自体も。

 キョンキョンの役は、実は、演出家・宮本理江子自身がモデルだな(少なくとも職業の部分は)。彼女自身がこうありたいな、とか、こうであったら面白いな、という部分を投影しているところはあるんだろうな。

ネットで見ると、「最高の離婚」の演出もしている。尾野真千子と真木よう子と瑛太と綾野剛。あれも面白かった。先日スペシャル版も放映されていたな。

 おや、ICU(国際基督教大学)出身だ。ふむ、なるほど。

 「ボクらの時代」は、来週も同じメンバーで後編のようだ。これは、珍しいことだと思う。たいがいは、一回きりで終わっているはずだ。もちろん、「続・二番目の…」も、まだ続くわけで、木曜日を楽しみにしている。

 次の日曜日も、たまたま出勤日が続くので、とまで、書いて、気付いたが、違う、昨日も、来週も出勤日じゃなかった。昨日は、市内一斉清掃の日で6時前に起きていて、そのまま、7時からの番組を観たのだった。(そのあと、また床に入った。)

 来週はどうしようか。あえて、起きだして、テレビを観ようか?

 ま、その朝の気分だな。


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