宮沢賢治の時代に
アイスクリームは
天上の菓子だったに違いない
食べることはおろか
滅多に目にすることもできない
ぼくらには
ありふれた菓子
コンビニの冷凍ケースに
あふれる駄菓子
いやときおり
極上のデザートでもありうるが
賢治の時代には
科学は
明るい
希望に満ちた未来の夢
天国のような暮らしをもたらす魔法の杖
ぼくらには
限界の明らかな道具
汚れを吸い取りきれない掃除機
でも
頼らざるを得ない技術
原発を廃棄しても
その廃棄物の管理には
科学技術の粋を活用せざるを得ない
科学の限界が明らかであるとしても
科学を捨てることにはならない
だから
もちろん
アイスクリームは
ありふれているとしても
とても美味しい
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