金曜日
キュリー夫人を語る19
◇ 創価女子短期大学 特別文化講座 キュリー夫人を語る 2008-2-8
忍耐と自信を持て 道は必ず開ける!
青春乃(の) 英智の朝日は 昇りける 嵐の時にも 笑顔たたえて
嵐のような環境にあっても、笑顔を忘れない。その人は、人間としての勝利者です。
わが家のことで恐縮ですが、私の妻は、いかなる試練の時も、笑顔をたやさず、共に進んでくれました。私は妻への感謝を込めて「微笑み賞」を贈りたいと話したことがあります。
どうか、皆さんも、どんな時も朗らかな笑顔を輝かせていける、強き女性になってください。
キュリー夫人 最も苦労した時代が最も幸福な時代でした
価値ある仕事は地道な積み重ね
一、ラジウムを取り出そうとする、キュリー夫妻の労作業は続きました。実に4年間、二人は実験室での苦しい闘いに没頭したのです。
そして、ついに1902年、二人はラジウム塩の抽出に成功します。世界初の快挙でした。
取り出した量は、わずか「0・1グラム」です。数トンの鉱物から、たったの0・1グラム──。
マリーは後に回想しています。
この苦労に満ちた日々こそが、「もっともすばらしい、もっとも幸福な時代」
「ふたりがともにすごした生涯の英雄時代」だったと
(木村彰一訳「キュリー自伝」、『人生の名著8』所収、大和書房)。
恵まれた環境だからといって、偉業が達成できるわけではない。
また、一見、華々しく見える活躍が、必ずしも大きな価値を持っているわけでもない。
本当に価値のある仕事、歴史に残る事業というものは、目立たない、地道な積み重ねである場合が多いのです。
仕事は戦いです。また、自分自身の一念しだいで、仕事を通して、自分を磨き、強めていくこともできる。
戸田先生の会社で働いていた時、先生は私たちに、こう語られたことがあります。
「仕事に出かけるときは『行ってまいります』というけれども、仕事は戦いなんだから『戦いに行ってまいります』というべきだ」と。
厳しき現実社会で戦う人間が、根本に持つべき心構えを教えてくださった。
社会は、思うようにいかない苦闘の連続です。希望通りの進路にならなかった場合もある。しかし、そうしたことで大切な自分を見失ってはならない。
若き日にマリーは、兄に宛てて次のような手紙を書いています。
「人生は、私たちの生涯にとっても生やさしいものではないようね。
でも、それが何だというのでしょう。
私たちは自身に忍耐力を、中でも自信を持たねばなりません。
私たちが何かについて才能に恵まれていることと、どんな犠牲を払ってもそれが実現されねばならないこととを私たちは信じるべきです。
多分、ほとんど予想もしない瞬間にすべてがうまくいくことになるのでしょう」
(桜井邦朋著『マリー・キュリー』地人書館)
私はこのマリー・キュリーの言葉を、健気な短大生の皆さんに贈りたい。
特に、これから社会に旅立つ、卒業生の皆さんに贈りたいのです。
何があっても、忍耐と自信をもって、強く前進しつづけることだ。
「進む」なかで、
「動く」なかで、
自分にしかない才能が見つかり、
自分にしか果たすことのできない使命の道を開くことができるのです。
撰時抄278p
又法華経を醍醐と称することは天台等の私の言にはあらず、
仏・涅槃経に法華経を醍醐ととかせ給い
天親菩薩は法華経・涅槃経を醍醐とかかれて候、
竜樹菩薩は法華経を妙薬となづけさせ給う、
されば法華経等を醍醐と申す人・盗人ならば
釈迦・多宝・十方の諸仏・竜樹・天親等は
盗人にてをはすべきか、
弘法の門人等・乃至日本の東寺の真言師・
如何に自眼の黒白はつたなくして弁へずとも
他の鏡をもつて自禍をしれ、
此の外法華経を戯論の法とかかるること
大日経・金剛頂経等にたしかなる経文をいだされよ