motoryama7011fの鉄ヲタ日記

おでかけしたい

イタリア製超小型モビリティBIROに試乗!

2020-07-04 17:53:30 | 超小型モビリティ
以前より何度か超小型モビリティについて取り上げている当ブログ。
鳥取及び豊田市で乗車したトヨタ車体のコムス、橿原で乗車したルノー(日産)のTwizyに続いて3車種目となります。
密を避けるべきという新しい生活様式もありますし、今後の法整備によっては注目を集めていきそうな未来の乗り物。
7/1 兵庫県西宮市まで移動し、久々に超小型モビリティに乗ってきました。

※早めに紹介したいので時系列が前後します。東京都内での自転車旅についてはまた今度書きます。


今回試乗するのはイタリアのエストリマ社が製造するBIROという車。
かなり小柄で、見た目は普通乗用車の小型化というよりかはゴルフカートの強化版って雰囲気があります。

このBIROという超小型モビリティ、存在自体は前から知っていました。
元々大阪駅前第一ビル~第四ビルのあのどっかしらにショールームを構えており、そこで試乗もできたようなのですが正直購入する気もないのに金も払わず試乗だけっていうのは気が引けるなぁと敬遠しておりました。


この前久々に検索してみると、大阪から兵庫県西宮市甲子園口に移転しているようでした。
そのうえ、レンタルの扱いも開始されていたので行ってみることとしました。


やってきました、ここは(株)桂田モータース スズキアリーナ阪神さん。


入口入ってすぐにはハスラーが置かれているなど一見普通の車屋さんですが、その横にはカナダ製の輸入三輪バイクが置かれているなどちょっと不思議な店内をしています。
ヨーロッパ製の超小型モビリティを輸入販売する唯一の会社ということで、その関連もあるのでしょうか?少し変わった乗り物の輸入販売には強そうな感じがします。
今まで乗ってきた超小型モビリティは全て観光用だったのでこういった自動車販売店に来るというのはなんか不思議な感じがします。


乗ってみるとこんな感じ。イタリア製の車をそのまま輸入しているため左ハンドルとなっています。
一応横並びの2シーターですが全幅1030mmなので2人座るとなるとかなり窮屈になるかと思います。
また、日本の法律ではミニカー登録の自動車の定員は1名となっているため荷物置き場として使うことになるかと思います。


2人乗りということで日本では軽自動車登録のTwizyや、基本は1人乗りながら2人乗りバージョンも用意されているコムスを見ると似たような全幅なのですがシートは前後は位置となっています。
TwizyもOEM生産でほぼフランスのルノーの設計そのままと思われますが、前後2人掛けで運転席が中央配置なのでハンドル一の問題はそういえば起こらなかったんですね。
これだけ小型な車体なので左ハンドルによる車幅感覚などの問題もほぼなくその点は安心しました。


レンタルした(株)桂田モータース スズキアリーナ阪神さんの前を通っていざ出発。
今までのように観光地でおすすめの行き先があるわけではないので迷いましたが、取り敢えず港のほうを目指すことにしました。


この辺りの道について全く下調べをしていなかったので適当に走ってきただけですが…
お店の目の前の国道2号線、港湾部のトラック多めな通り、武庫川越えの登坂、ららぽーと甲子園や甲子園球場横のドライブって感じでしょうか。
どうしても都心部なので車両を止める場所に苦労し道中の写真はほぼありませんが仕方がありません。


なかなか車を止める場所が見つかりませんでした、阪神高速近くでトラックの多いローソンに駐車し各部を見てみることにしました。
このBIROはコムスやTwizyと違って完全に密閉のドアがつけられます。
コムスのオプションドアはジッパー式ですし、Twizyも柵がついているような感じで上下には隙間があります。

このドアは取り外しもできるとのことですが今回は取り付けたまま走行することにしました。
また、見ての通りヒンジは車両後方についています。そっち向きに開くの?ってちょっと驚きました。


やっぱり普通の駐車場に止めると小ささが際立ちます。
横向きにBIROを4台駐車できることをアピールするCM動画なども出ており、やっぱこの小ささは強みだよなぁと感じます。


起動にはカードキーを用いるようです。乗車の際には左上に見えているカードリーダーに車両外側からタッチすることで解錠されます。
この仕組みはなんかタイムズカーシェアっぽさを感じますね。
乗車後はカードリーダーにカードを挿入することで起動します。


このカードキーシステムは画期的だと思うのですが、公式HPでもアピールされているバッテリーパックの持ち運びに関してはアナログキーを用いて扉を開ける必要があり、そのアナログキーでも運転ができるということなのでこれはどうなんだろう…?と思ったりもします。
(画像は公式HPより引用)


こちらが運転台の全景。暑さ対策のためにUSB扇風機を設置していただいているようです。
ちょうどハンドルの裏のところにUSB給電口が2つ設けられているためスマホの充電にも活用できそうです。
今回はもう1つがスピーカー(ウインカー音?)に繋がっており両方とも塞がっていました。
ウインカーの音がかなり大きくてビャービャーと喚く感じなのがちょっとあれな感じしましたね。音が変えられればいいなと思いますが。


この小ささと軽量化のためエアコンはついていません。そのための扇風機。
外観の写真からもわかる通り天井と後方の窓は風が入るように開けることが出来ます。これだけでだいぶ涼しくていいです。


ハンドル横にあるのがメーター類。
スピードメーターは80km/hまで切られていますが最高速度45km/hでリミットがかかります。
ミニカーの最高速度は60km/hなのでそれよりかなり低い速度しか出せない設計です。

「こんな時だからこそ!!? 珍グルマ試乗紀行 vol.05 ~タジマ ジャイアン超小型モビリティ~」
タジマ自動車のジャイアンという自動車も気になっているのですが、こちらも同様に45km/h制限。
ちょっと調べた程度ではわかりませんでしたが、恐らくスペックに起因するものではなく日本の法律に合わせるべくリミットをかけられているような気がします。

また、注目したいのが左上に見えるBOOSTボタン。
これを押したところで45km/hを突破できるわけではありませんが、登坂時などパワーが不足する際にこのボタンを押すことで20秒間ブーストがかかるようです。
武庫川を越える際にこちらを使ってみましたが坂道でももたつくことなく45km/hを維持して飛ばしてくれます。これはいい。

豊田で借りたコムスは登坂時に速度が落ちる感覚がありましたし、鳥取のコムスはその対策のためにわざわざトルクアップ仕様を導入していたので標準でBOOSTボタンがついているのは実用的で面白いなぁと思いました。


今回借りたものは標準仕様にサイドドアを付けたWINTER仕様をベースとしたBLACK LIMITED仕様。
これよりも後方を拡大してトランクの積載容量を確保したBig仕様も別に存在します。
超小型モビリティということで小さな原付仕様のナンバーが後方1カ所のみ取り付けられています。




Estrima BIROのロゴマークもかっこよく締まっています。


さて、足元ですが…狭いです。
タイヤボックスが出っ張っているので左足の置き場に困る感じがあります。
これなら潔く中央に1席配置してハンドルも中央においてくれたほうが操作はしやすそうに思いますが、どうなんでしょうか?




窓の面積がかなり大きくとられているので運転中の安全確認は非常にしやすい印象でした。
運転してみると、ひざより上が全部窓って感じなのでちょっと不思議な感覚でもあります。
ダッシュボードが無いに等しいというのもあって今まで乗った車種の中では一番見通しがいい車だと感じました。


あと、ハンドルの大きさもコムス、Twizyと比べかなり小型だと思います。
両方とも通常の乗用車と変わらないサイズのハンドルを装備していたはずなのでこの小ささには驚きました。
一応2人乗りを前提とした設計ゆえにここまで小さくまとめられているのかもしれません。さすがにこれに2人乗ったら狭いと思いますけど…


そんなわけで楽しく試乗させていただきました。
複数の車種に乗ることで多少は比較が出来るようになってきたとはいえ、教習所を出てから普通乗用車を一切運転していないものでそのあたりの比較はちょっと参考にならないかもしれません。
気になった方は是非試乗してみてください。

少し前までは東京八丁堀にもお店を構えていたそうなのですが現在は西宮市甲子園口のみとのこと。
コムスやTwizyも借りれる場所は少ないですがBIROは現状ほんとにここでしか乗ることが出来ない車種となっています。
どんなもんかお試しで乗ってみるのも面白いと思います。

BIRO Japan公式HP(リンク)

買う気がないのがわかるようなやつでもお試しで試乗できるというのはとてもありがたいものです。
いや、ちょっとは超小型モビリティ欲しいかもなぁって気にはなっているんですけど。
現状はいろんなところでレンタルして違いとか遊び方を探りたいなぁって思っているところです。

BIROは最安の仕様でも158万円、いい軽自動車が買えてしまうお値段です。
車庫証明や車検が不要というメリットはあるものの、ちょっとこれは高い気がしちゃいます。
参考に、トヨタ車体のコムスは最安で約80万円なうえ20万円のCEV補助金対象車種に指定されています。
そう考えると価格、速度面ではどうしても不利になってしまいがちです。

これはTwizyに乗った時にも触れましたが、海外では普及していても日本独自のミニカー企画が存在しているため法律に合わせるのが難しいという点があると思います。
その点を考えると国産のコムスが一番柔軟に適応できるような気がします。


また、今回たくさんカタログを頂きました。これはかなり嬉しいです。


BIRO JAPANロゴ入りのペンもいただきました。
これだけお土産を頂いて1,800円ならかなりいいなぁと感じました。
乗車後に感想等あれば~と担当者の方とお話しさせていただきましたが、コムスやTwizyとの違いについて分かっていただける方だっていうのもちょっと嬉しいところがありました。
今まで乗った所はあくまで観光用貸出なので他社の類似車種に関しての知識ってやっぱりそこまでなんですよね。全然いいんですけど。
試乗後にわざわざお礼のメールを頂くなどしていただき担当者の方には大変感謝でございます。
メールに返信するのもなぁと思って早めにブログ記事にしようと思ったわけですが、もう3日も経ってしまいました。

繰り返しになりますが、超小型モビリティという面白い車に手軽に乗れるというのはいいもんです。皆様もぜひ。


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