うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

船で揺れ揺れ

2007年02月23日 14時39分26秒 | うちなー日記(沖縄編)
↑船内に置かれた水槽の水面が凄いことに・・。

注意:今日の日記にはグロい表現が多数含まれています。

10時18分
現在ケラマに向かう船中です。大時化で、乗客がほぼ全員酔ってます。どうやら案内係の船員さんも・・・。2階の展望デッキではあまりの揺れで椅子が勝手に倒れています。・・・・


今日は友達とホエールウォッチングに参加しました。
午前9時、快晴の下、30人ほどの乗客を乗せた双胴船『シーシャトー2』は那覇泊港を出航しました。皆、きっと見られるであろうザトウクジラに思いを馳せていました・・。
・・・この後、凄惨な航海が人々を待ちうけているとは、誰も予想してはいませんでした。

船はしばらく順調に進んでいたのですが、那覇港の防波堤を越えた辺りで、船が揺れ始めました。私はデッキに出て、海風を感じていたのですが、最初は支えなしでも立てる程度だったのが、徐々に揺れが大きくなり、デッキに置かれていた椅子が勝手に倒れるほどになりました。
水しぶきも激しくなってきたので、ひとまず船室に戻ったのですが、揺れは収まる気配を見せず、激しくなる一方です。
そして、日記の冒頭の記述に至るのですが、船内のあちこちでエチケット袋に吐く光景が見受けられ、それ以外の人達も横になって寝ながら耐えていました。一緒だった友達も、船室中央のソファーに寝込んでしまいました。
これまで、漁船から大型フェリーまで様々な船に乗り、台風のさなか船で実家に帰った経験から、船の揺れには慣れている私ですら、初めて経験する揺れで、辛うじて酔いはしませんでしたが、乗船したことを後悔し、座席に座りながら、ただただ笑うしかありませんでした。
そんな様子を見ていた案内係の船員さんが、私のそばにやってきて、「お強いですね」と話しかけてきました。まともに座席に座っていたのは私くらいで、ほぼ乗客全員がグロッキーでしたから・・。聞けば、船員さんも少し気分が悪そうで、やはりこの揺れが尋常でないことを確信しました。

船は、波に翻弄されながらも、ケラマ諸島に至りましたが、うねりと波のせいでクジラが発見できず、他の船からも情報が入ってこないため、無念、そのまま引き返すことになってしまいました

帰りの船中も、ひたすら揺れ続け、友達も限界を越えてしまい、ついに吐いてしまいました。
船尾では嘔吐する音の大合唱で、まるで地獄絵図・・・。すれ違う船を撮影するため出ていた私に嘔吐物が飛んできたときには、さすがに私も吐き気を催しましたが、なんとか堪え続けました。

那覇まで五キロほどの地点まで戻って来たとき、ひときわ大きな揺れが来ました。その瞬間、「ガシャーン」という音とともに船室後方のバーカウンターに置いてあった本棚が倒れ、上に乗せてあった扇風機もろともカウンター内に落下しました。
船員さんもさすがにこれには驚き、呆然としていました。備品が倒れるほどですから、これまでになかった揺れなのは間違いありません。Σ(´Д`;)

ようやく泊港に帰り着いたのですが、下船際の船内放送では、「本日は波が高く、とても辛い航海となりました。皆様、もう二度と船に乗りたくないとお思いかもしれませんが、クジラが見られれば、本当に感動します。どうかまた波の低いときに再挑戦してください」と言っていました。
重度の船酔いで、席から立つこともできない乗客もいて、あちこちにエチケット袋が転がっている光景は、なかなか凄まじかったです。

私は、結局最後まで堪えられましたが、やはりもうしばらくはホエールウォッチングは行きたくないです。orz

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