うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

なぜかクジラ再挑戦【見えました!】

2007年02月24日 12時35分30秒 | うちなー日記(沖縄編)
昨日の日記で、しばらくは行きたくないと言っていたホエールウォッチングに何故か再挑戦してきました。
というのは、大和人T氏が今日から来沖していて、クジラを見てみたいとのたっての希望で、午後の便を急遽予約したのです。運航会社(昨日と同じ)の受付の人によれば、今朝の便では二頭のクジラが見えたそうで、波も昨日よりかなり低くなっているそうです・・・。

泊港の埠頭に着くと、昨日と同じ船、「シーシャトー2」が待っていました。
乗船してしばらくすると、昨日も乗船していた船員さんが近づいてきて、「昨日乗っていた方ですよね?」と話しかけてきてくれました。
昨日の今日なので、結構驚かれていました。その方の話によれば、今日はかなり期待できるとのことで、ますます胸が高鳴ってきました。

13時に泊港を出航。
那覇港の防波堤を出ると、昨日よりはましですが、うねりがまだ残っているようで、そこそこ揺れ始めました。
昨日の経験があるので、まあ耐えられます。
昨日のような船がひっくり返りそうな揺れはなく、順調に慶良間諸島の玄関口、チービシ(無人島群)のあたりまで来ました。
一旦船は停止し、船員さんがクジラを探し始めました。近くに別の船も集まっていて、どうやらクジラが近くにいるのは間違いありません。私もデッキに出てカメラを構えました。
そして・・・、
見えました!!
船の右舷側遠方で一頭のクジラ(ザトウクジラ)がブロー(潮吹き)するのが見えました。
船は動き出し、クジラの方向に近づいていきます。
クジラは2、3度ブローしたあと、テールスラップ(尾びれを水面上に出して威嚇する)をしました。私はもう興奮してしまい、シャッターを切り続けました。
しかし、しばらくするとクジラは姿をくらましてしまい、その後現れることはありませんでした。
船は別のポイントに移動を始めました。
10分ほどたったところで、にわかに小型船が集まっている場所に着きました。よく見ると、小型船のすぐそばで複数のクジラがブローしています。どうやら群れのようです。1頭、2頭、3頭、4頭、5頭、6頭・・・。6頭もいる!次々にブローして、「ブシュッ」というその音がよく聞こえます。これだけいれば色んな行動が見られそうです。
船内にいた乗客も、皆デッキに出てきて、観察会が始まりました。
ブローの合間に、ペッグスラップ(仰向けで胸ビレを水面に打ちつける)、フルークアップダイブ、フルークダウンダイブ(それぞれ潜水する際に尾びれが水面上に現れること。尾びれの腹側が見えるのがアップ、見えないのがダウン)など、次々に技(?)をキメていきます。
なかなか頭が見えなかったのですが、観察終了も近づいた頃に、ヘッドスラップ(頭部を水面上に出し、口を水面に叩きつけて水しぶきをあげる)を見せてくれ、頭部の様子も確認できました。それが冒頭の写真です。

結局、計1時間強観察しましたが、目前で繰り広げられる壮大なショーに、息をつく間もありませんでした。
那覇に戻る間に船員さんと話したところ、曰く、「昨日は大ハズレだったけど、今日は今シーズン一番の当たりですね」とのことで、恐らく6頭もの群れに遭えるのは今日で最後だろうと興奮気味に言っていました。(嗚呼、昨日の参加者が気の毒だ・・)
「昨日の分まで撮影できたんじゃないですか?」と聞かれ、「ええ、もう感動しましたよ」と答えました。
実は昨日の下船際、その船員さんが、「私も一観光客だった頃、ホエールウォッチングに参加したが、5回参加して見られたのは2回だけだった。3回は今日のような荒れた天気で、ひたすら船に酔って寝ていたのだが、しかし、クジラが見えたときの感動は素晴らしいもので、一度見たら病みつきになりました。」と語っていたのですが、その気持ちがよく理解できました。
この航海で、計7頭も(今朝の便では2頭だけ)のザトウクジラを見ることができ、大満足でした。

「またいつか参加してくださいね」との船員さんの言葉に、「ええ、必ず!」と答えました・・。

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