oil 54x38cm 2014
8月の暑い盛りにロンドンの公園の芝の上で大きな樹木を日よけにして本を読んでいたら、わずか10メートルか20メートルの場所へ若い婦人がやってきていきなり衣服を脱ぎ捨てビキニ姿になって横たわったのには、正直度肝を抜かれた。静かに読書など出来ないほどの刺激であった。聞くところによれば西洋の人間は冬場に太陽光の不足を経験しているので夏場はそれを補うためにどこにいてもすぐに日光浴を始めるのだそうだ。それに小麦色に焼けた皮膚の色は彼ら白人にとってはとても魅力的に映るらしい。だからどこにいても彼女たちの肌の露出度は日本から外に出たことのない人間には想像も及ばないくらい激しいのだ。僕はロンドンの街中ではどこでもどんなに小さな公園であってもみんなが日光浴をしている風景に接した。これは何も若い婦人に限ってことではなくお年寄りもこれに加わっているのだ。集合住宅の小さなバルコニーで中年のカップルがワイングラスを手にしながらやはりビキニ姿で歓談している姿をよく拝見した。日本では絶対に見られない風景なので民族と文化の違いを思い知ったわけである。わざわざヌーディスト村へ行かなくともあちこちの浜辺でトップレスの婦人を見ることができたのも今では懐かしい思い出となってしまった。
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