人間賛歌・もっちゃん4649

生きる姿を

2年前の夏の自分史です~

丸山弁護士59歳~
史上最高齢24時間マラソン~

7月の初めから練習を始めていることは知っていました。
出場しても良いとよくも思い切ったものだなあ~とその時から驚いていました。
いや、あきれていたといった方がいいかもしれません。

100キロマラソンを通しで練習することもできないのに、無謀だとも思っていました。

私は短距離走には自信があり、運動会が大好きでした。
市中体のときは陸上部ではないけどお呼びがかかっていましたから~
スポーツテストの記録を見ての短距離選手になっていたのです。

持久走は疲れがひどいだけで、まったくの苦手~
高校のときに28キロ競歩大会という体育行事が毎年あり、岡城のところから久住山の麓往復がコースで、いつも最後の方だったことを覚えています。
学校に行きたくないと思う唯一の日でした。

マラソン選手には文句なしに私は尊敬の念がわきます~
えらいな~って

だから、丸山弁護士のことが7月に決まった頃から自分のことのように気になっていたのでした。
気難しい変な人だというイメージをもっていましたが、「じ~んと来た!」と直ぐに目頭を真っ赤にしてうるうるする感動の様子を見ていて「偉い方だな~!」と強く思うようになってきました。

特にスタート地点での激励に感激してこれから始まると言う時に、顔をくしゃくしゃにして涙をぬぐう姿には驚いてしまいました。

後で分かったことですが、ぎっくり腰になって3日前まで動けず寝ていたそうです。
出場は諦めざるをえないな~と一人悩んでいたので、見送りもうれしかったがそれ以上にこの場所に立っていることが感激だったそうです。

一番苦しかったのは後5,6キロのところだったと言います~
早く片付けてしまいたいと焦ったそうです~
激痛の走る足を引きずりながら歯を食いしばり進む姿は執念の鬼のような気迫でした。

完走してください~と応援する気持ちと、もうここまで頑張って打ち克ってこられたのだから~と言う気持ちと半々で、祈る思いで見守っていました。

長女の鳴さんがゴールまで700という地点から父に寄り添って伴走を始めました。
この上なく輝く親子の姿を見せていただきました。

「カッコよかった!!感動しました~」と称える長女。

「しあわせだなあ~~!!もうこの一言です」と満足の笑みを浮かべる丸山さん。

後5年してからもう一度挑戦しますか?という質問に、意気込みを感じさせるコメントをなさっていました。
「100キロなんて、たいしたことありませんよ~
1キロの百倍でしょ?
24時間真夜中でも途切れることなく応援してくださった多くの方に支えられて、私のほうこそ勇気を貰いました~
素晴らしい人生最大の喜びの日でした~」と熱く語っておられたのでした。

自分の限界に挑戦して懸命に生きる姿は多くの人に大きな感動を与えます~

トライアスロンの大貫さん、脳性麻痺を生きる納見くん、リハビリに励む長嶋さん・・・
数々の逆境の中で、試練に耐え苦汁を舐め、そして希望の光へと突き進んで生きていく~

「投げたらあかん!諦めたら終わり~」と励ますヤンキーズの松井選手。

素晴らしい数多くの生きる姿を学ばせてもらえました~

母親は89歳を生きています。
1日1日を淡々と積み上げてきたのだと思いました。
「知らない間にいつの間にかこんなに長生きをさせてもらえて~」

クウの散歩に行く前に洗濯物を取り込み、帰ってから片付けようと思って出かけたのです。
帰ってみると、分類こそできていないがきれいにたたんで積み重ねてありました。

母が昼寝から起きて、私を探して部屋まできたのでしょう~
山のように積まれた洗濯物を見て、不自由な足なのに床に座り片付けてくれたのです。

「洗濯物をたたんでくれてありがとう~」とお礼をいったら、キョトンとして辺りをきょろきょろ探していました。

何のことかわからず、洗濯するから汚れ物はない?ときかれたと勘違いしているのです。

私にお礼を言われることなんてまったくなかったのだ~と、思いました。

役に立ちたいとか、できることは自分で~と言う気持ちはまだ確かに母に残っています。
もっと、「ありがとう~♪」と言う言葉を母にかけてあげなければ~

優しい気持ちが改めて湧いてきている私です

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