人間賛歌・もっちゃん4649

夫との出会い (追憶の日々)


連れ合いは 現在 二つの仕事を持ち 元気に活躍してくれています


一つはず~と勤めてきた会社の副社長で あと一つは新しくリサイクル法が出来た

2001年に 株式会社を立ち上げ 頑張っています


今は遠く離れていますが 検索するとHPが出て来るので

会社案内を見ながら 着実に伸びていると安堵している私です


儲けることが狙いではなく 少しでも世の中に役立つことをしたいと

男のロマンを追いかけているようです


退職金の一部を資金にしたようですから 

これからのライフワークになることでしょう


家に落ち着いて余生を楽しむ趣味はなく 仕事が趣味だと言っていますから


実家の養子にした次男が 父の役に立ちたいと営業マンとして働いていますので

私も力を入れて応援しているところです


お父さんもきっと力添えをして下さっているのでしょうね

かなり息子の成績が良いそうですから!


40年前に結婚の話が出た時は ほんとうに心配をかけてしまいましたねえ


彼は大学2年の夏に 再生不良性貧血という難病に罹り 入院しました


1万人に一人助かれば良いという難病で 後3ヶ月の命という宣告を

家族は受けていたそうです


「元気になって学校へ行きたい」という気力で 彼は助かったと言います


1月から大学に戻ってきましたが 前期の試験を受けていないから

2回生に留年になる可能性が高いということが見通され

教授のところを廻り レポートの提出で認めてもらうことにこぎつけ

私と同じ年に卒業できました


「薬は一生飲み続けなさい。徹夜は駄目です。」という 条件付きの人生では

人を幸せにはできないと思った彼は 3回生になった時に薬を放しました


命を懸けたのです


生きられないのなら それでよしと!


薬局で袋にいっぱい受け取ったものを 出口のゴミ箱に放り込んで帰ってきます


運を天に任せたのです

強く壮絶な決意だと思いました


私は調布市に教職で勤め 彼は大阪の商社に就職しました


他人より五分早く出社し 他人より五分遅く退社するというポリシーを

今も実行し続けていますが 自分の限界を試していたのではないかと思います


2年過ぎてプロポーズを受けました


4人姉妹の長女で跡取り娘という自覚もあり 周りもそう信じていたことだったので

簡単にはいきませんでした


彼の病気との闘いの原点に 私の存在があったと熱く聞かされ

説得する迫力のなんと強かったことか!


彼の押しの人生は このときすでに顕著に出ていました


「余命3ヶ月という宣告を受けた男に娘を嫁がせる

まして跡取りと託している娘を・・・」と思う反面

「親は養育責任者で、神様からこの子を育ててみよと授かっただけだ。

あとは神様のなさることだ~」という考えの交錯する父だったことでしょう


この娘の幸せのために 天に貯金をしてやらねばと

結納金の献金に その思いは強くつながっていったのでしょうね


子どもの幸せを願う真の姿だったのです

無欲に徹して居る姿は 実は最高の幸せを神に請う姿だったのです


傍で見ていた母はそれに気付いていたのかもしれません


両親は自分たちに出来る最大のやり方で 人並みの幸せを掴ませてやろうと

祈ってくれたに違いありません


今になって 親心がしみじみと分かり始めた私です


父さんの選択は正しかったと 厚くお礼を言いたい気持ちでいっぱいです

私につながるすべての人を 幸せな運命に換えてくれたのですから


ありがとう!!

誇れる親を持てたと声を大にして 伝えたい思いにあふれています~




万両です







PS

置手紙のことづて欄が不具合中ですので、

コメントの設定を開始したいと思います。


皆様のお声を楽しみにお待ちしています(*^_^*)





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