母の朝食も終わり、今は”涙そうそう”が聞こえています。
きっと真剣な顔で母は聞き入っていることでしょう~
会いたくて~♪
会いたくて~♪と言うフレーズをご機嫌な時はお風呂の中でも
繰り返し口ずさんでいるのですよ~
今一番のお気に入りの歌です
母の心の中ではこの歌がいつも流れているようです。
何か動作をするたびに「あいたたた~」というので、「どこが痛いの?」と慌てて聞くと、
「痛くないよ。会いたい会いたいと言ってるのよ~」とごまかしているんです。
「誰に会いたいの?」
「だれかな~? 彼氏かな~? 竹男さんかな?」
お父さんの名前が出てきます。
やはり心の底に残っているようです。
ありがたいと思いました。
娘の名前も姉妹の名前も思い出す中に入っていないのに、父の名前は
すらすらと出てくるんですものねえ~
子どもとして母が健全な形で今なお父を慕ってくれていることが
分かり、うれしい気持ちになりました。
私にも3人の息子がいます。
この親たちの間に生まれてきてよかったといつか思ってもらえるように、
私も生きなければと思ったものです。
昨夜の9時から波乱万丈スペシャルで大島渚・小山明子夫妻の45年を
共に生きる夫婦の絆という番組を見ました。
脳血栓で渚さんはロンドンで倒れ闘病生活が10年続いています。
妻の明子さんは献身的な介護を続けておられますが、頑張りすぎると追い詰められて
介護鬱になり、何回も入退院を繰り返しなさっておられるそうです。
介護鬱からの脱出は自分の空間を持つことだということでした。
外とのつながりを持ち気分転換することが大切なのですねえ~
介護は相手在りきですから、すべての自由は縛られた中にいます。
その中に没頭してしまったら、暗くなり沈んでしまいます~
60代の間は介護も体力と気力がまだ充分ありますから大丈夫ですが、
高齢になっていくと本当に深刻ですよねえ~
家族に支えられているのだと明子さんは言っておられました。
一人暮らしは楽でいい~
今はそんな気持ちでしたが、お互いに持ちつ持たれつ助け合って
いかなければ~と考え方を改めさせられました。
母の介護が終了したら、我が儘はやめて家族の中にすぐに
帰らなくっちゃあ~と思いました。
イソップ物語のキリギリスの生き方よりもせっせと働く蟻の姿を選ばなければ~
安心して介護に専念できるのは家族のおかげです。
全うしてこいと許してくれてありがとう~
このままがいいなあと思っていたけど、私の考え違いでした。
ごめんなさい
深く反省しています。
なんだかすっきり気分で 晴れ晴れの朝です
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