安心と喜びを母に （２００６年５月の自分史）

満ち足りた朝を迎えています～


思いのほかクウも喜んでいるのか　すぐに馴れてくれて玄関内で夜は寝てくれました。


外には野良猫がウロウロしているし、真夜中に威嚇しながら鳴くので近所迷惑になるから

玄関に入れてやっています。


やはり１時間くらいは警戒するのか興奮状態で、廊下を通るのも遠慮したい～と

犬が苦手な妹は震えていたのですよ～


母の部屋の机にメガネを置いてきてしまった～、どうしよう～？

などと・・・


私が休む１０時頃には全くおとなしくなり、大丈夫だったのです～

なによりも今うれしいこと～


妹は静かに安眠中～

ゆっくり寝ていなさいね～と言い聞かせています。


毎日彼女も５時半に起きて　自分と子ども二人分の３つの弁当を作るそうです。

家庭と仕事を持つ女性は逞しいですよね～


妹は誕生日が過ぎたので、５０歳になったそうです。

私も１０月には６４歳になるのです、１４歳の開きですから～


メガネちゃんになっていました～

オシャレですから格好よくきめていましたけどね～

体型は貫禄が出始めていましたが、相手に安心感を与えるくらいならよいですよねえ～

聡明で思慮深いというイメージでした～


幸せな毎日を過ごしているのが一目でわかり、安心できました～

「すべてヒロコ姉のおかげよ～」と言う言葉も忘れていません。


同じ親を選んで生まれてきたもの同士ですから、共通項は多いのですよねえ～

つくづくそれを感じながら話し合っていました。


福祉の仕事をしていますから、認知症の方に出会うたびに母を思い、世話をなさる家族を

見ては姉を重ねて思い出しているのよ～

親身になってお話相手をさせていただいている～と


母の認知症も妹の心を育てるのに無駄ではないのだと思いました。


「姉ちゃんは私たちとは生まれながらにして徳の高さが違うねえ」としみじみと

３番目の妹に言われたことがありました。


思い通りに道が開けてくる人生を自分でも強運だなあと感謝できていますが

４番目の妹と昨夜話しながら、

「いや、違う！　もっと強運なのはこの妹たちだわ～」と気付きました。


私の強運の恵みをすっかり全部享受できているのですからね～


仕事に専念できている幸せを聞くうちにそう感じてきたのです。


妹の連れ合いも講習会の後　実家に寄ってくるね～と話すと、

「久しぶりだねえ♪　姉さんのおかげだね～」と言及していたそうです。


離婚の話を知らせた時に一番反対していた二人です。

反対のあまりの強さにメール着信を知っただけで　吐き気を感じるくらい見たくないメールでした。


どうしてわかってくれないの～！

夫婦が円満に今の環境から抜け出す道を話し合い　信じあって進もうとしているのに、

杓子定規の世間の常識で反対しないでよ～！


その家ごとに抱える事情が違うし　最善を尽くしたいから選ぶのだから～といくら言っても

関東の二人の妹は納得してくれなかったのです。


大阪の妹には連れ合いが直接電話でいつもの爽やかな明るい声で事情説明をしたので、

ありがたいと受け止めていたのですが～


そんなしこりがまだ心の隅にあって、その後初めて会う彼女がどんな反応を示すかが

気になっていたのは事実でした。


母に対面した彼女は　若々しく元気な表情の母を見て、驚きの声を上げ、即

「ヒロコ姉のおかげ～」

という言葉を発していました。


喜びのご対面の後、ゆっくりと二人で話し合う中で、

「姉ちゃんたちの選択が正しかったと思えるでしょ～？」と確認しました。


「安心と喜びを母に与えてもらったら　あんなに若々しさを取り戻せるのねえ～」

彼女の予想以上に素晴らしく元気な母の姿だったようです


私の勝ち～




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