人間賛歌・もっちゃん4649

母のこと (追憶の日々)


お父さん お母さんは今年90歳になれましたよ

すごいことです

我が家のギネスブック級ですからね


80歳くらいまでは 妹のいる大阪や川崎まで 一人で出かけて行っていました


その頃にパスポートを作り 妹の家族とハワイ旅行もしてきたのですよ

とっても前向きの人ですから いろんなことに挑戦できる人です


4番目の妹が 娘を連れて夏休みに来た時に 阿蘇で一泊してゆっくり遊んできたらしく

思い出のアルバムを見せてもらって大笑いしたことがありました


阿蘇のどこに遊覧飛行の場所が在るのかも 私は知らないのですが

母はサングラスをかけて手の指にはピンクのマニキュアを塗ってもらい

すまし顔で大空を飛んでいたのです


一生に一度の良い思い出です


「何をするのよ~!」と おもちゃにされているようで怒りたくなりましたが

私には まねの出来ない形の親孝行ですから 大笑いで済ませましたけれど・・・


今でも「良いお天気ねえ~」と話を振ってくるときは

「ドライブに行きますか~?」というと すぐにその気になってしまえる人なのです


どこにも苦痛の病気がないということが 楽しい気分にさせてくれているのでしょう


こんな年の取りかたを まねて見たいと思っています


若いときから何にでも積極的な人で 書道 詩吟はプロの腕前


手先の器用さも抜群で たくさんの折り紙の作品を 伝授してもらって

私の仕事に役立てさせてもらいました


公民館活動で詩吟を教えてあげたり 小学校の触れ合い教室で折り紙の指導をしたり

たくさんの仲間に恵まれていました


平成3年にお父さんが亡くなってから 独居になったので

3番目の妹は大阪のマンションに連れて帰りました


妹は親子3人の核家族なので 共働きの家庭には「お帰り」というおばあちゃんの存在が

息子には必要だからと説得して 大阪に連れて行ったのです


一月くらい経つと

「ヒロちゃん、ここには娘家族の生活はあるけど、私の生活がないから大分へ帰るね~」と

さっさと帰ってしまいました


なによりも友達を優先しました


私たちもその気持ちを尊重して

「娘の方から親元に足を運ぼうね」と 申し合わせて今に至っています


私たち夫婦は母に大きな恩を感じています


40年前の結婚の話のまとまらない時 どうしたものかと悩み 決め兼ねている時に

皆が寝静まった夜中に そっと

「ヒロちゃん、起きているね~?」と 起こして話してくれました


母の若い時の 思い出話です


初恋の人のことでした


秘めた愛を抱き続けて 母は生きてきたのでした


「選ぶのはあんたやで~!

母さんは 悔いのない道を選んでほしい。

お父さんは誠実で優しい人で 何の文句もないけど

3日で終わっても悔いの残らない人と思うのなら、母さんは賛成するよ!」


迷い苦しんでいる娘にだけ明かした 母の真実でした


愛媛県の母の故郷から 句集が何冊か届いていたのは 知っていました

弟の担任の先生だったと 聞いています


もう70年前の話で とっくに時効です


母の宝物の句集は きっとどこかに保管してあるはずですが

母にはもう思い出せないはずです


父さんとは7歳違いですから 従順で物静かな古風な妻でした


激しい情熱に生きる道を 選んでよいという 後押しをしてくれた母が

私の今を 一番喜んでくれていると思うのです


私の幸せに免じて許してあげて下さいね お父さん



明石潟・椿です







PS

置手紙のことづて欄が不具合中ですので、

コメントの設定を開始したいと思います。


皆様のお声を楽しみにお待ちしています(*^_^*)





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コメント一覧

もっちゃん
2年分の贈り物でした
http://blog.goo.ne.jp/mottyann4649
goさん、おはようございます!^^

一日の中で誰かを相手にお喋りを愉しめる喜びを確実にいただけるなんて、めったにあることではありません。

病院や買い物に出かけなければ、おはようの挨拶すらできないのですから~

過疎の村ですから、ほとんど家に籠もりっきりで、人影もありません。

猫を2匹話し相手にしている85歳の姉さんが「今日から3日間ほど入院するから、餌やりをお願いします。頼める人がいないので・・」と電話がかかってきました。

今日で3日目ですが、果たして退院できるのかしらって気がかりです。

都会に住む息子からプレゼントが届き、その中のカードに‘メリークリスマス’と言う言葉があり、祝福の言葉を受け取ることができました。

糖尿病予備軍と言われていますので、余計なカロリーは取りたくありませんし、おせち料理も息子夫婦の分だけ用意するつもりです。

ガスコンロも新しいのを用意して、年末年始は暖かな鍋料理を囲もうと思っています。

2年前から不思議と足腰の疼痛が消えましたので、もてなしのあれこれを考えることができています。

体の自由が利くことのありがたさをつくづく思う年末です。

母の折り紙の域には到底及びません。

1ミリの狂いもなく最初に折れなかったら最後の仕上がりの段階で 蛇の目傘の折り目はくっきりと現われないのです。

折り紙の手ほどきを受けていたのは 母が80歳過ぎのことでしたが、今の私は簡単な作品の折り方すら忘れて、一度バラバラにして組み立て直してから思い出す始末です。

忘れないようにお気に入りの玖珠玉などは、レース編みの出来上がった時に、心がけて折っています。

作品は美容院の鏡の前に展示しています♪

88歳の時には折り紙を手渡しても、卒業したと言って、折り鶴もできませんでしたからね・・

出来るうちに 日が暮れない間に 少しでも前に進んでおきたいものです。

‘龍の瞳’で正解だったのですね~(@^^)/~~~

初めて聞いた時に「つぶらな瞳のように大粒なのね♪」って印象深かったのです。

ロシア民謡の「黒い瞳のわかものが~」と言うフレーズを当時思い出していました。

お歳暮一覧表の中で、瞳の付くものを見つけ、清水の舞台から飛び降りる気持ちで選びました。

2年分の贈り物でしたが、真心のお返しだから偶には良いと決めました。

goさんの太っ腹には改めて脱帽です(*^_^*)

今日も快晴のお天気のようです。
外回りの落ち葉掃きをしようと予定しています。

それでは、良い日をお過ごしくださいね~
お元気でね~(^^)v
go51525
こんばんは
http://blog.goo.ne.jp/go51525ken
今日はクリスマスイブ!朝から良いお天気で気温も17度と暑いくらいでした~
年の暮れにこんな暖かさは記憶にないくらい?

もっちゃんの記憶力、大したものですね~!!以前紹介したお米は、龍の瞳です!

15年くらい前に岐阜県の下呂市で発見された稲から育てた、ビックリするほどの大粒の
お米です。
素晴らしい粘りや香り、甘みがあり冷めても美味しいお米で、まだ生産量が少なく
一般市場には出回っていない稀少なお米!

10年ほど前からお取り寄せして親しい人達や身内に送り、私自身も時折食べていますが、何せ高価なので毎日と言う訳には・・・
でも10年前に比べると、近年は少し安くなってきていますよ~


もっちゃんの手先の器用さは、お母さまから受け継がれたものだったのですね~

日本語の折り紙という言葉が世界に浸透していて、欧米はじめ多くの国でorigamiという
言葉が通用するほどだとか。
各国に日本の折り紙を伝承する折り方に加えて、新しい折り方も考案され続けているようですね~
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