1985年11月23日付ビルボード All American Top40、久し振りの2週連続の1位となりました、Starshipの"We Built This City"。Starship、ルーツは60年代のJefferson Airplaneまでさかのぼります。その後、1974年にJefferson Starshipとなり、さらに1984年、ジェファーソン・エアプレイン創設メンバーのポール・カントナーがバンドを去ったことにより、Starshipとなりました。Starshipとしては初めてのヒットですが、Jefferson Airplane時代の最高位5位の"Somebody to Love"、Jefferson Starship時代の最高位3位の"Miracles"と合わせて3曲目のTop5ヒット、グループの長い歴史を経ての初めてのNo.1です。
2位も前週と変わらず、Glenn Freyの"You Belong To The City"。Glenn Freyですが、もちろん皆さんご存知、The EaglesでDon Henleyなどとともに、ボーカリスト、ソングライター、ギタリストとして活躍し、イーグルス活動停止後、ソロではこの曲で6曲目のTop40ヒット、最高位2位の"The Heat Is On"に続く2曲目の2位を記録するヒットになりました。この曲、No.1となったJan Hammerの"Miami Vice Theme"と同じくテレビドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』サントラ収録曲です。
3位は6位からアップ、Phil Collins & Marilyn Martinの"Separate Lives (Theme From White Nights)"。この曲、映画「White Nights」サウンドトラックからのテーマ曲です。Phil Collinsですが、もちろん皆さんご存知、Genesisのドラマー兼ボーカリストで、ソロでも大ヒットを連発、"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"など3曲のNo.1ヒットを含み、この曲でソロ5曲目のTop3ヒットです。一方、Marilyn Martinですが、この曲が初めてのシングルヒットです。
4位は7位からアップ、Mr. Misterの"Broken Wings"。Mr. Misterですが、アメリカのロックグループ。彼ら初めてのTop40ヒットがTop5ヒットになりました。
5位は8位からアップ、Heartの"Never"。Heartですが、1975年にデビューしたアメリカンロックグループ。1975年の初めてのヒット"Magic Man"が最高位9位、それ以降ヒットを積み重ね、この曲で11曲目のTop40ヒットで初めてのTop5ヒットになりました。
この週2週目の2位はGlenn Freyの"You Belong To The City"。最高位はこの2週間の2位。年間チャートは30位。同じこの年の最高位2位、年間19位の"The Heat Is On"に次ぐ大ヒットになりました。
Glenn Freyですが、もちろん皆さんご存知、私も大好きなアーチスト。イーグルスの創設メンバーであり、ドン・ヘンリーとともにグループの中心メンバー。シンガーソングライターであり、ギタリスト、キーボーディストでもあります。
その甘い声で、イーグルスの数々の大ヒット、デビュー曲の"Take It Easy"をはじめ、"Lyin' Eyes"、"New Kid in Town"、"Heartache Tonight"などなど、のリードボーカルを務めています。
Eaglesが1980年に活動を停止した後、ソロ活動を開始、まずは1982年にファーストソロアルバム『No Fun Aloud』をリリースします。
さらに1984年にはセカンドソロアルバム『The Allnighter』をリリース、シングルヒットも、大ヒットにはならなかったものの、2枚のアルバムから計3曲のTop40ヒットを記録します。
続いて、エディ・マーフィ主演の映画「Beverly Hills Cop」のサウンドトラックからのシングルカット曲の "The Heat Is On"が大ヒット、前述のように最高位2位、年間19位の大ヒットになります。 "The Heat Is On"はこちらをご覧ください→→→
そしてこの曲"You Belong To The City"ですが、曲の作者はGlenn FreyとJack Tempchinの共作。Jack Tempchinですが、ミュージシャンでもありますが、有名ソングライターです。Eaglesにも曲を提供し、"Peaceful Easy Feeling"や"Already Gone"は彼の作によるものです。Glenn Freyとも、この曲の他にも、"Smuggler's Blues"や"Sexy Girl", "True Love"も彼ら二人の共作です。
Glenn Freyの甘い、優しいボーカルには、 "The Heat Is On"のようなアップテンポの曲よりも、この"You Belong To The City"のような陰のあるバラードの方が断然合っていると思います。
この曲、サックスも効果的。サックスの担当はBill Bergmanというスタジオミュージシャンです。
この曲ですが、前述のようにテレビドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』サントラ収録曲。このサントラからはもう1曲Jan Hammerの"Miami Vice Theme"がNo.1となる大ヒットになっています。こちらをご覧ください→→→
今週 先週 song / artist
1 1 WE BUILT THIS CITY / STARSHIP
2 2 YOU BELONG TO THE CITY / GLENN FREY
3 6 SEPARATE LIVES (THEME FROM WHITE NIGHTS) / PHIL COLLINS & MARILYN MARTIN
4 7 BROKEN WINGS / MR. MISTER
5 8 NEVER / HEART
6 10 LAY YOUR HANDS ON ME / THOMPSON TWINS
7 4 HEAD OVER HEELS / TEARS FOR FEARS
8 3 MIAMI VICE THEME / JAN HAMMER
9 11 WHO'S ZOOMIN' WHO / ARETHA FRANKLIN
10 5 PART TIME LOVER / STEVIE WONDER
11 9 BE NEAR ME / ABC
12 12 YOU ARE MY LADY / FREDDIE JACKSON
13 18 ELECTION DAY / ARCADIA
14 19 SLEEPING BAG / ZZ TOP
15 17 ONE OF THE LIVING / TINA TURNER
16 15 LOVE THEME FROM ST. ELMO'S FIRE / DAVID FOSTER
17 24 PARTY ALL THE TIME / EDDIE MURPHY
18 22 ALIVE & KICKING / SIMPLE MINDS
19 23 I MISS YOU / KLYMAXX
20 21 SOUL KISS / OLIVIA NEWTON-JOHN
21 25 PERFECT WAY / SCRITTI POLITTI
22 32 SAY YOU, SAY ME(TITLE SONG FROM WHITE NIGHTS) / LIONEL RICHIE
23 13 TAKE ON ME / A-HA
24 14 SAVING ALL MY LOVE FOR YOU / WHITNEY HOUSTON
25 36 SMALL TOWN / JOHN COUGAR MELLENCAMP
26 31 SISTERS ARE DOIN' IT FOR THEMSELVES / EURYTHMICS AND ARETHA FRANKLIN
27 26 SO IN LOVE / ORCHESTRAL MANOEUVRES IN THE DARK
28 33 WRAP HER UP / ELTON JOHN
29 16 ONE NIGHT LOVE AFFAIR / BRYAN ADAMS
30 38 TONIGHT SHE COMES / CARS
31 35 RUNNING UP THAT HILL / KATE BUSH
32 37 OBJECT OF MY DESIRE / STARPOINT
33 40 WALK OF LIFE / DIRE STRAITS
34 20 LOVIN' EVERY MINUTE OF IT / LOVERBOY
35 44 EMERGENCY / KOOL & THE GANG
36 46 BURNING HEART / SURVIVOR
37 51 CONGA / MIAMI SOUND MACHINE
38 48 YOU'RE A FRIEND OF MINE / CLARENCE CLEMONS & JACKSON BROWNE
39 57 THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR / DIONNE WARWICK & FRIENDS
40 47 LOVE IS THE SEVENTH WAVE / STING
2位も前週と変わらず、Glenn Freyの"You Belong To The City"。Glenn Freyですが、もちろん皆さんご存知、The EaglesでDon Henleyなどとともに、ボーカリスト、ソングライター、ギタリストとして活躍し、イーグルス活動停止後、ソロではこの曲で6曲目のTop40ヒット、最高位2位の"The Heat Is On"に続く2曲目の2位を記録するヒットになりました。この曲、No.1となったJan Hammerの"Miami Vice Theme"と同じくテレビドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』サントラ収録曲です。
3位は6位からアップ、Phil Collins & Marilyn Martinの"Separate Lives (Theme From White Nights)"。この曲、映画「White Nights」サウンドトラックからのテーマ曲です。Phil Collinsですが、もちろん皆さんご存知、Genesisのドラマー兼ボーカリストで、ソロでも大ヒットを連発、"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"など3曲のNo.1ヒットを含み、この曲でソロ5曲目のTop3ヒットです。一方、Marilyn Martinですが、この曲が初めてのシングルヒットです。
4位は7位からアップ、Mr. Misterの"Broken Wings"。Mr. Misterですが、アメリカのロックグループ。彼ら初めてのTop40ヒットがTop5ヒットになりました。
5位は8位からアップ、Heartの"Never"。Heartですが、1975年にデビューしたアメリカンロックグループ。1975年の初めてのヒット"Magic Man"が最高位9位、それ以降ヒットを積み重ね、この曲で11曲目のTop40ヒットで初めてのTop5ヒットになりました。
この週2週目の2位はGlenn Freyの"You Belong To The City"。最高位はこの2週間の2位。年間チャートは30位。同じこの年の最高位2位、年間19位の"The Heat Is On"に次ぐ大ヒットになりました。
Glenn Freyですが、もちろん皆さんご存知、私も大好きなアーチスト。イーグルスの創設メンバーであり、ドン・ヘンリーとともにグループの中心メンバー。シンガーソングライターであり、ギタリスト、キーボーディストでもあります。
その甘い声で、イーグルスの数々の大ヒット、デビュー曲の"Take It Easy"をはじめ、"Lyin' Eyes"、"New Kid in Town"、"Heartache Tonight"などなど、のリードボーカルを務めています。
Eaglesが1980年に活動を停止した後、ソロ活動を開始、まずは1982年にファーストソロアルバム『No Fun Aloud』をリリースします。
さらに1984年にはセカンドソロアルバム『The Allnighter』をリリース、シングルヒットも、大ヒットにはならなかったものの、2枚のアルバムから計3曲のTop40ヒットを記録します。
続いて、エディ・マーフィ主演の映画「Beverly Hills Cop」のサウンドトラックからのシングルカット曲の "The Heat Is On"が大ヒット、前述のように最高位2位、年間19位の大ヒットになります。 "The Heat Is On"はこちらをご覧ください→→→
そしてこの曲"You Belong To The City"ですが、曲の作者はGlenn FreyとJack Tempchinの共作。Jack Tempchinですが、ミュージシャンでもありますが、有名ソングライターです。Eaglesにも曲を提供し、"Peaceful Easy Feeling"や"Already Gone"は彼の作によるものです。Glenn Freyとも、この曲の他にも、"Smuggler's Blues"や"Sexy Girl", "True Love"も彼ら二人の共作です。
Glenn Freyの甘い、優しいボーカルには、 "The Heat Is On"のようなアップテンポの曲よりも、この"You Belong To The City"のような陰のあるバラードの方が断然合っていると思います。
この曲、サックスも効果的。サックスの担当はBill Bergmanというスタジオミュージシャンです。
この曲ですが、前述のようにテレビドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』サントラ収録曲。このサントラからはもう1曲Jan Hammerの"Miami Vice Theme"がNo.1となる大ヒットになっています。こちらをご覧ください→→→
今週 先週 song / artist
1 1 WE BUILT THIS CITY / STARSHIP
2 2 YOU BELONG TO THE CITY / GLENN FREY
3 6 SEPARATE LIVES (THEME FROM WHITE NIGHTS) / PHIL COLLINS & MARILYN MARTIN
4 7 BROKEN WINGS / MR. MISTER
5 8 NEVER / HEART
6 10 LAY YOUR HANDS ON ME / THOMPSON TWINS
7 4 HEAD OVER HEELS / TEARS FOR FEARS
8 3 MIAMI VICE THEME / JAN HAMMER
9 11 WHO'S ZOOMIN' WHO / ARETHA FRANKLIN
10 5 PART TIME LOVER / STEVIE WONDER
11 9 BE NEAR ME / ABC
12 12 YOU ARE MY LADY / FREDDIE JACKSON
13 18 ELECTION DAY / ARCADIA
14 19 SLEEPING BAG / ZZ TOP
15 17 ONE OF THE LIVING / TINA TURNER
16 15 LOVE THEME FROM ST. ELMO'S FIRE / DAVID FOSTER
17 24 PARTY ALL THE TIME / EDDIE MURPHY
18 22 ALIVE & KICKING / SIMPLE MINDS
19 23 I MISS YOU / KLYMAXX
20 21 SOUL KISS / OLIVIA NEWTON-JOHN
21 25 PERFECT WAY / SCRITTI POLITTI
22 32 SAY YOU, SAY ME(TITLE SONG FROM WHITE NIGHTS) / LIONEL RICHIE
23 13 TAKE ON ME / A-HA
24 14 SAVING ALL MY LOVE FOR YOU / WHITNEY HOUSTON
25 36 SMALL TOWN / JOHN COUGAR MELLENCAMP
26 31 SISTERS ARE DOIN' IT FOR THEMSELVES / EURYTHMICS AND ARETHA FRANKLIN
27 26 SO IN LOVE / ORCHESTRAL MANOEUVRES IN THE DARK
28 33 WRAP HER UP / ELTON JOHN
29 16 ONE NIGHT LOVE AFFAIR / BRYAN ADAMS
30 38 TONIGHT SHE COMES / CARS
31 35 RUNNING UP THAT HILL / KATE BUSH
32 37 OBJECT OF MY DESIRE / STARPOINT
33 40 WALK OF LIFE / DIRE STRAITS
34 20 LOVIN' EVERY MINUTE OF IT / LOVERBOY
35 44 EMERGENCY / KOOL & THE GANG
36 46 BURNING HEART / SURVIVOR
37 51 CONGA / MIAMI SOUND MACHINE
38 48 YOU'RE A FRIEND OF MINE / CLARENCE CLEMONS & JACKSON BROWNE
39 57 THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR / DIONNE WARWICK & FRIENDS
40 47 LOVE IS THE SEVENTH WAVE / STING
ビバリーヒルズ・コップに続き、マイアミ・ヴァイス。ちょっとタイアップの多いグレンに不満も持っておりました。もう1曲は“Smuggler's Blues”で、同タイトルの回にグレンもゲスト出演しています。
この曲、出だしもカッコいいですよね。最初のサックスソロは日中から夕方にかけた夕焼け色の空を思う中…夜がやってくる、イメージでこの曲が始まります…。
メンフィス・ソウルが好きなグレン・フライらしい楽曲。でも改めて聴くと、この当時の独特のアレンジ(リバーブを思いっきりかけたドラムとか)が効いてますね。当時はカントリー風味のイーグルスとの違いに戸惑ったものです。
しかしグレン、これはやり過ぎ、凝りすぎ、メロウすぎなのではないかな?とまたイチャモン。
夜のフロリダ、夜景を見下ろすホテルの上階?貸しボートで湖畔から?ビロングとは✕✕✕?いやー、熱いですね?
ともかくこの曲は小ヒットのオールゾウズライズあってこその大ヒット、と無理やり。
ではまた「夜」にお邪魔しますです。
映画に、ドラマの主題歌での最高順位2位、それは複雑ではありましたが、この"You Belong To The City"は、私はグレンの曲では一番だと思っております。陰のあるスローバラードが、グレンの甘い歌声にぴったりでした。おっしゃるとおり、出だしのサックスからグッときます。
グレン・フライがイーグルスからソロになって、曲調が変わりました、というか、こんな音楽をやりたかったのか?と、改めて思ったところです。
メンフィス・ソウルの影響はこの"You Belong To The City"に出ていますし、この次のシングル"True Love"にはさらに強く出ていたと思います。そんなグレンもカッコよかった!
イヤー、やりすぎというか、こういう曲こそが80年代のグレンの曲ともいえますな。70年代のイーグルスから、ソロになって、自由にやりたい音楽をやる、生き生きとしていますね。