ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1987年12月12日付 リチャード・マークス Richard Marx - Should've Known Better

2023-12-10 20:20:57 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年12月12日付、この週も1位の交代がありました、3位から上がっての1位はGeorge Michaelの"Faith"。George Michaelですが、もちろん皆様ご存知のイギリス出身のデュオWham!のメンバー、Wham!で6曲のTop40ヒット、ソロになってからのヒット、Aretha Franklinとのデュエットを含め、通算10曲目のTop40ヒットで、8曲目のTop3ヒット、"Wake Me Up Before You Go-Go"を始め、この曲で5曲目のNo.1となりました。

2位は1週間の1位からダウン、Belinda Carlisleの"Heaven Is A Place On Earth"。Belinda Carlisleですが、そうです、女性ロックグループThe Go-Go'sのボーカリスト。The Go-Go'sでは、最高位2位の"We Got the Beat"を筆頭に5曲のTop40ヒット、ソロになってからは、86年にソロデビューシングル"Mad About You"が最高位3位、この曲が2曲目のソロヒットで、グループ、ソロを通じて初めてのNo.1獲得です。

3位は4位からアップ、Richard Marxの"Should've Known Better"。Richard Marxですが、アメリカのシンガーソングライター。デビューアルバム『Richard Marx』からのファーストシングル"Don't mean nothing"が最高位3位を記録、セカンドシングルがこの曲で、デビュー2曲連続でTop3入り、3位まで上がってきました。

4位は2位からダウン、11月28日付1週間の1位を記録、Bill Medley & Jennifer Warnesの"(I've Had) The Time of My Life"。映画『Dirty Dancing』のテーマです。Bill Medleyですが、アメリカのポップスデュオThe Righteous Brothersの一員、The Righteous Brothersでは、2曲のNo.1ヒットを含め、この曲までに10曲のTop40ヒットを持っています。一方のJennifer Warnesですが、アメリカのポップス歌手。1982年にJoe Cockerとのデュエット"Up Where We Belong" がNo.1を獲得、76年に最高位6位を記録した"Right Time of the Night"を含め、この曲で4曲目のTop40ヒットで、2曲目のNo.1獲得です。

5位は前週と変わらず、2週目の5位、Whitesnakeの"Is This Love"。Whitesnakeですが、1970年代後半に結成されたハードロックグループ。元ディープ・パープルのデイヴィッド・カヴァデールが中心となって結成、バンド結成9年目にして、"Here I Go Again"がまさかのNo.1。この曲で2曲連続のTop5ヒットとなりました。

この週3位はRichard Marxの"Should've Known Better"。最高位はこの1週のみの第3位。年間チャートは1988年の第47位。最高位はデビュー曲の"Don't mean nothing"と同じく第3位でしたが、年間チャートではデビュー曲を上回る47位、デビューから2曲連続の大ヒットになりました。

Richard Marxですが、アメリカシカゴ出身のシンガーソングライター、ロックボーカリスト。歌手としてシングル・アルバムをリリースする前から、ソングライターとして名が知られ、Top40には、1984年に最高位15位を記録したKenny Rogers, Kim Carnes, and James Ingramの"What About Me?" のソングライターとして登場済みです。

歌手としては、1987年、デビューアルバム『Richard Marx』をリリース、そのアルバムからのファーストシングル"Don't mean nothing"が、前述のように最高位3位を記録するヒットとなりました。こちらをご覧ください→→→

そのデビューアルバムからのセカンドシングルがこの曲"Should've Known Better"。2曲連続Top3に入るヒットとなりました。

"Should've Known Better"の曲の作者はRichard Marx自身。この曲、ポップロックというか、メロディアスなアメリカンロック。Joe Walshのギターが全開のデビューシングル"Don't mean nothing"に比べると、かなりポップな曲、特にサビのところが覚えやすい、ヒット性の高い曲でした。

Richard Marxのデビューアルバムからの快進撃、まだまだ続きます。大ヒットシングルの連発で、デビューアルバム『Richard Marx』も最高位8位を記録する大ヒットアルバムとなりました。


今週 先週 song / artist
1 3 FAITH / GEORGE MICHAEL
2 1 HEAVEN IS A PLACE ON EARTH / BELINDA CARLISLE
3 4 SHOULD'VE KNOW BETTER / RICHARD MARX
4 2 (I'VE HAD) THE TIME OF MY LIFE / BILL MEDLEY & JENNIFER WARNES
5 5 IS THIS LOVE / WHITESNAKE
6 6 SHAKE YOUR LOVE / DEBBIE GIBSON
7 8 SO EMOTIONAL / WHITNEY HOUSTON
8 7 WE'LL BE TOGETHER / STING
9 10 DON'T YOU WANT ME / JODY WATLEY
10 11 GOT MY MIND SET ON YOU / GEORGE HARRISON
11 12 CATCH ME / PRETTY POISON
12 9 THE ONE I LOVE / R.E.M.
13 14 VALERIE / STEVE WINWOOD
14 18 DUDE (LOOKS LIKE A LADY) / AEROSMITH
15 21 TELL IT TO MY HEART / TAYLOR DAYNE
16 20 CHERRY BOMB / JOHN COUGAR MELLENCAMP
17 29 THE WAY YOU MAKE ME FEEL / MICHAEL JACKSON
18 25 NEED YOU TONIGHT / INXS
19 24 THAT'S WHAT LOVE IS ALL ABOUT / MICHAEL BOLTON
20 23 I DO YOU / JETS
21 19 SKELETONS / STEVIE WONDER
22 27 CANDLE IN THE WIND / ELTON JOHN
23 16 I THINK WE'RE ALONE NOW / TIFFANY
24 28 ANIMAL / DEF LEPPARD
25 13 MONY MONY "LIVE" / BILLY IDOL
26 15 HOURGLASS / SQUEEZE
27 31 THERE'S THAT GIRL / HEART
28 33 HAZY SHADE OF WINTER / BANGLES
29 17 I'VE BEEN IN LOVE BEFORE / CUTTING CREW
30 35 CRAZY / ICEHOUSE
31 34 POWER OF LOVE / LAURA BRANIGAN
32 37 I COULD NEVER TAKE THE PLACE / PRINCE
33 39 SEASONS CHANGE / EXPOSE
34 22 I WON'T FORGET YOU / POISON
35 41 I WANT TO BE YOUR MAN / ROGER
36 43 HUNGRY EYES / ERIC CARMEN
37 40 TRUE FAITH / NEW ORDER
38 52 COULD'VE BEEN / TIFFANY
39 38 I DON'T MIND AT ALL / BOURGEOIS TAGG
40 26 BRILLIANT DISGUISE / BRUCE SPRINGSTEEN

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25 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
順風満帆 (hannah)
2023-12-10 21:45:04
星船さん、こんばんは。
デビューシングルに続いてこの曲も3位と順風満帆のR.Marxですね。
女性ソロヴォーカルの活躍が多い中で、男性ヴォーカルが頑張っていました。
1stシングルはJ.Walshのギターとロック系の楽曲でデビューの印象付けにはピッタリでした。
2ndシングルはミィディアム調のポップソングで、幅広いとろこを見せてくれました。
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Unknown (太ったボンジョビ ( 'ー')/~~)
2023-12-10 21:48:23
いやー、この曲と次の曲は私にとってはペルフェクツでありましたな、どちらともジーンシモンズでありました。
影のあるイントロも、内省的なAメロBメロ、ひとり訴えてるようなサビ、腹にイチモツ抱えたような変調部とそこからの怒涛の三番。イイですねえ😃
私はデビュー曲と4枚目のヤツは苦手なんですがつまりリチャードのは、0点か💯か、てことでした。
それにしてもマライヤとオイトニーに続くデビュー成績ですな?4位がシンディかな?5位はデビさんかな?いやウィルソン姉妹がオイトニーと同点3位だったか?
エクスポゼイもイイ線イってますけど、なにしろ⭐⛴️さんの腰が重くて重くて…
( ´з`) ふぅ…
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Unknown (音時)
2023-12-11 08:59:17
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/38954881.html
この辺りからリチャード登場!でしたね。邦題は「君を知りたい」ですが、受験に頻出“should`ve +過去分詞をそう訳したら思い切りバツ!ですね。
“すべきだったのに(しなかった)“ですね!
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これぞアメリカンロックから (星船)
2023-12-11 16:55:20
hannahさんこんばんは。
デビュー曲はJoe WalshにRandy Meisner、Timothy B. Schmitと、デビューから大物感たっぷりのバックが付いて、そのメンバーからも、これぞアメリカンロック!を主張していましたが、この2曲目は、ポップな感じで、イーグルスとはずいぶん離れました。こちらが本当のリッチャードでしょうとは思います。
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2曲目のギャップが (星船)
2023-12-11 17:01:19
太ったボンジョビさんこんばんは。
なるほど、この曲がパーフェクト、ってことですか。私としては、デビュー2曲連続でブログに載せましたが、この2曲のだいぶ違う曲調が良かったですよ。デビューで、もろアメリカンロック、から、この2曲目でポップなロック、その辺のギャップが気に入りました。
ロックなリチャード・マークスの連続ヒット、マライヤやホイットニー、エクスポゼよりもうれしかったのは言うまでもありませんが。
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後悔の歌 (星船)
2023-12-11 17:08:35
音時さんこんばんは。
そうでしたね、このデビュー2曲目の方が、本来のリチャード・マークスの曲でしょうか。
そうですか、邦題は「君を知りたい」、では頑張っているヤツの歌ですが、そうですよね、「もっと君を知っておけばよかっのに、なんで知っておかなかったんだろう」ですか、それは全然違いましたですね。けっこうメメしいヤツの歌、でしたか。
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Unknown (太ったボンジョビ ヽ(♯`Д´)ノ)
2023-12-11 20:03:34
ちょっと待ってくださいよ、女々しいヤツリチャードだなんて、そりゃナイス😆👍️じゃないですか!
歌は情けなさ、フラれた、未練、遊ばれた、てのが大事なのではないでしょーか?
最近明菜様の「Fin」の寒さに惚れ直しているのですが、イイ男に弄ばれて、そしてこの男が別の女を抱くのを分かっている、女はコートに指を忍ばせ……ぉっとちょとエロくなってしまいましたが、そういうことです。
悲しい歌はジーンと来るじゃないですかあ!
ヒデキのブーツを脱いで朝ごはん、ジュリーのデブ抱き締めたい、ゴローの花屋の歌…みな素晴らしいのは叶わぬアレだからに違いありません😢
やはりこのシュドブノウンベラ、色気があって素敵じゃないか(ビチボーイズ風)と思いまして、ちょっと主張してみますた☺️
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歌詞は? (星船)
2023-12-11 20:47:58
太ったボンジョビさんこんばんは。
もちろん、リチャード・マークスが「女々しいヤツ」とは言っていないですが、曲はポップなのに、歌詞は「うじうじ」していますね。曲としては良い曲だったですよ。
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Unknown (かんた)
2023-12-11 20:56:44
『君を知りたい』。
似たような邦題に『君を知りたくて』ってのがありましたが、こちらはハワード・ジョーンズのほうですね。

ところで、リチャード・マークス、ジョン・ボン・ジョヴィ、エリック・マーティン。
この3人のボーカルだけは、どーも好きになれません。
なぜかなぁ? 自分でもよくわからないのですが…
ボーカルが好きになれないから、彼らが歌う楽曲も、たとえ良いメロディであっても敬遠しがちです。
この3名のボーカル、共通点がないようであるような…
もしあったら、教えてください。
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Unknown (太ったボンジョビ (о´∀`о ))
2023-12-11 21:18:50
うふふふすみません、確かに曲がメメシーだけで、ビデオ初見なのですがリチャードはそれどころか女の人を知って知って知りまくってるような、かなりのハードコアなんじゃないですかコレ?
これだけ好き勝手ヤっといて「分かってるつもりだったんだ」なんておかしーだろ?て感じですよね?自分をゴリ押し、みたいな😃
このとき同じ上位のベテランのカバ夫さんでさえ、剥いて抱いてベロチューなんてヤってないでしょ?翌年出てくるパーマーさんでさえ見せつけてるだけですよホント。この辺もシャイなU.K.と、あられもないU.S.A.で違うんでしょうかね?
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