1984年10月6日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はPrince & The Revolutionの"Let's Go Crazy"。Prince、5週間の1位で年間チャートNo.1の特大のヒット"When Doves Cry"に続く2曲目のNo.1ヒットです。
2位は5位からアップ、Stevie Wonderの"I just called to say I love you"。Stevie Wonderですが、もちろん皆さんご存知のスーパースター、60年代から数多くのヒットを持っていて、Top3ヒットはこの曲で12曲目。そのうち6曲がNo.1を記録しています。80年代に入ってからは多少ヒットは少なくなっていましたが、それでも80年に最高位5位の"Master Blaster (Jammin')"、82年に最高位4位の"That Girl"、この曲で80年代第3曲目のTop5ヒットです。
3位は前週と変わらず、The Carsの"Drive"。The Carsですが、デビューシングルの"Just What I Needed"が最高位27位、以来この曲で8曲目のTop40ヒット、Top5ヒットは最高位4位の"Shake It Up"以来2曲目、Top3ヒットは初めてとなります。
4位は2位からダウン、1週間ですが1位を記録、John Waiteの"Missing You"。John Waiteですが、イギリスのロックグループThe Babysのボーカリスト。The Babys解散後ソロ活動を始めてからの初ヒットが大ヒット。The Babys時代には3曲のTop40ヒットを持っていますが、"Isn't It Time"(名曲でした)と"Every Time I Think of You"の13位が最高のヒット、この曲がバンド時代、ソロ時代を通じての初めてのNo.1ヒットになりました。
5位は4位からダウン、3週間の3位が最高位、Cyndi Lauperの"She Bop"。Cyndi Lauperですが、デビュー曲の"Girls Just Want to Have Fun"が最高位2位、次の"Time After Time"がNo.1を獲得、この曲で3曲連続のTop3ヒットになりました。
この週3位はThe Carsの"Drive"最高位は9月29日から3週続けた第3位。年間チャートは41位、彼ら最大のヒット曲となりました。
The Carsですが、1976年に結成された5人組ニューウエイブ系ロックグループ。
音楽はイギリスっぽいところもありますが、アメリカ出身のグループです。
ボーカルでギターのRic Ocasekと、ベースとこちらもボーカル担当のBenjamin Orrを中心に結成されました。メンバー全員が車好きということで「The Cars」と名付けられたということは結構有名でしょうか。
デビューアルバムは1978年にリリースされた『The Cars』。これがいきなりのヒットアルバムとなります。
シングルカットされた"Just What I Needed"も最高位27位のヒットとなります。
このデビューシングル"Just What I Needed"ですが、今聞くとそんなには感じないかもしれませんが、当時は驚きました。単純なメロディにシンセサイザーが目立ち、「これが新しいアメリカンロックか!」と改めて感じたところでした。当時としては珍しい、革新的な音楽でした。
その後、順調にヒットアルバム、ヒットシングルを出し、1979年には2枚目のアルバム『Candy-O』からのシングル"Let's Go"が最高位14位を記録、さらに4枚目のアルバム『Shake It Up』からのシングル"Shake It Up"が1981年に最高位4位を記録する大ヒットとなります。
このグループは、ほとんどの曲をRic Ocasekが作っていて、そのリードボーカルは、Ric OcasekとBenjamin Orrのどちらかが務めています。
この曲"Drive"ですが、1984年にリリースした5枚目のアルバム『Heartbeat City』から、最高位7位を記録した"You Might Think"、同じく12位を記録した"Magic"に続く、3曲の目シングルカット曲です。3枚目にして最大のヒットとなりました。彼らとしては珍しい、バラードヒットです。
曲の作者はもちろんRic Ocasek、リードボーカルはBenjamin Orrで、Benjamin Orrの代表曲となりました。
この曲のPVですが、美人女優のプロモーションビデオのような構成になっていますが、なんとこの方、のちにRic Ocasekの奥様となるチェコスロバキア生まれの女優Paulina Porizkovaさんです。
Benjamin Orrですが、2000年に53歳の若さでがんで亡くなっています。Ric Ocasekも昨年、75歳で亡くなっています。
今週 先週 song / artist
1 1 LET'S GO CRAZY / PRINCE & THE REVOLUTION
2 5 I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU / STEVIE WONDER
3 3 DRIVE / CARS
4 2 MISSING YOU / JOHN WAITE
5 4 SHE BOP / CYNDI LAUPER
6 12 HARD HABIT TO BREAK / CHICAGO
7 8 THE GLAMOROUS LIFE / SHEILA E.
8 13 LUCKY STAR / MADONNA
9 7 THE WARRIOR / SCANDAL
10 10 COVER ME / BRUCE SPRINGSTEEN
11 15 CARIBBEAN QUEEN / BILLY OCEAN
12 9 CRUEL SUMMER / BANANARAMA
13 6 WHAT'S LOVE GOT TO DO WITH IT / TINA TURNER
14 11 IF THIS IS IT / HUEY LEWIS & THE NEWS
15 22 I'M SO EXCITED / POINTER SISTERS
16 24 ON THE DARK SIDE / JOHN CAFFERTY & THE BEAVER BROWN BAND
17 17 TORTURE / JACKSONS
18 14 WHEN YOU CLOSE YOUR EYES / NIGHT RANGER
19 26 ARE WE OURSELVES? / FIXX
20 20 THE LUCKY ONE / LAURA BRANIGAN
21 27 SOME GUYS HAVE ALL THE LUCK / ROD STEWART
22 23 THERE GOES MY BABY / DONNA SUMMER
23 34 BLUE JEAN / DAVID BOWIE
24 25 GO INSANE / LINDSEY BUCKINGHAM
25 29 BOP 'TIL YOU DROP / RICK SPRINGFIELD
26 30 SWEPT AWAY / DIANA ROSS
27 32 WHO WEARS THESE SHOES? / ELTON JOHN
28 - PURPLE RAIN / PRINCE & THE REVOLUTION
29 33 FLESH OF FANTASY / BILLY IDOL
30 16 DYNAMITE / JERMAINE JACKSON
31 35 DESERT MOON / DENNIS DEYOUNG
32 41 WAKE ME UP BEFORE YOU GO-GO / WHAM!
33 38 I FEEL FOR YOU / CHAKA KHAN
34 42 BETTER BE GOOD TO ME / TINA TURNER
35 37 STRUT / SHEENA EASTON
36 18 STUCK ON YOU / LIONEL RICHIE
37 40 SHINE SHINE / BARRY GIBB
38 48 OUT OF TOUCH / DARYL HALL & JOHN OATES
39 39 IN THE NAME OF LOVE / NAKED EYES
40 43 THE LAST TIME I MADE LOVE / JOYCE KENNEDY & JEFFERY OSBORNE
2位は5位からアップ、Stevie Wonderの"I just called to say I love you"。Stevie Wonderですが、もちろん皆さんご存知のスーパースター、60年代から数多くのヒットを持っていて、Top3ヒットはこの曲で12曲目。そのうち6曲がNo.1を記録しています。80年代に入ってからは多少ヒットは少なくなっていましたが、それでも80年に最高位5位の"Master Blaster (Jammin')"、82年に最高位4位の"That Girl"、この曲で80年代第3曲目のTop5ヒットです。
3位は前週と変わらず、The Carsの"Drive"。The Carsですが、デビューシングルの"Just What I Needed"が最高位27位、以来この曲で8曲目のTop40ヒット、Top5ヒットは最高位4位の"Shake It Up"以来2曲目、Top3ヒットは初めてとなります。
4位は2位からダウン、1週間ですが1位を記録、John Waiteの"Missing You"。John Waiteですが、イギリスのロックグループThe Babysのボーカリスト。The Babys解散後ソロ活動を始めてからの初ヒットが大ヒット。The Babys時代には3曲のTop40ヒットを持っていますが、"Isn't It Time"(名曲でした)と"Every Time I Think of You"の13位が最高のヒット、この曲がバンド時代、ソロ時代を通じての初めてのNo.1ヒットになりました。
5位は4位からダウン、3週間の3位が最高位、Cyndi Lauperの"She Bop"。Cyndi Lauperですが、デビュー曲の"Girls Just Want to Have Fun"が最高位2位、次の"Time After Time"がNo.1を獲得、この曲で3曲連続のTop3ヒットになりました。
この週3位はThe Carsの"Drive"最高位は9月29日から3週続けた第3位。年間チャートは41位、彼ら最大のヒット曲となりました。
The Carsですが、1976年に結成された5人組ニューウエイブ系ロックグループ。
音楽はイギリスっぽいところもありますが、アメリカ出身のグループです。
ボーカルでギターのRic Ocasekと、ベースとこちらもボーカル担当のBenjamin Orrを中心に結成されました。メンバー全員が車好きということで「The Cars」と名付けられたということは結構有名でしょうか。
デビューアルバムは1978年にリリースされた『The Cars』。これがいきなりのヒットアルバムとなります。
シングルカットされた"Just What I Needed"も最高位27位のヒットとなります。
このデビューシングル"Just What I Needed"ですが、今聞くとそんなには感じないかもしれませんが、当時は驚きました。単純なメロディにシンセサイザーが目立ち、「これが新しいアメリカンロックか!」と改めて感じたところでした。当時としては珍しい、革新的な音楽でした。
その後、順調にヒットアルバム、ヒットシングルを出し、1979年には2枚目のアルバム『Candy-O』からのシングル"Let's Go"が最高位14位を記録、さらに4枚目のアルバム『Shake It Up』からのシングル"Shake It Up"が1981年に最高位4位を記録する大ヒットとなります。
このグループは、ほとんどの曲をRic Ocasekが作っていて、そのリードボーカルは、Ric OcasekとBenjamin Orrのどちらかが務めています。
この曲"Drive"ですが、1984年にリリースした5枚目のアルバム『Heartbeat City』から、最高位7位を記録した"You Might Think"、同じく12位を記録した"Magic"に続く、3曲の目シングルカット曲です。3枚目にして最大のヒットとなりました。彼らとしては珍しい、バラードヒットです。
曲の作者はもちろんRic Ocasek、リードボーカルはBenjamin Orrで、Benjamin Orrの代表曲となりました。
この曲のPVですが、美人女優のプロモーションビデオのような構成になっていますが、なんとこの方、のちにRic Ocasekの奥様となるチェコスロバキア生まれの女優Paulina Porizkovaさんです。
Benjamin Orrですが、2000年に53歳の若さでがんで亡くなっています。Ric Ocasekも昨年、75歳で亡くなっています。
今週 先週 song / artist
1 1 LET'S GO CRAZY / PRINCE & THE REVOLUTION
2 5 I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU / STEVIE WONDER
3 3 DRIVE / CARS
4 2 MISSING YOU / JOHN WAITE
5 4 SHE BOP / CYNDI LAUPER
6 12 HARD HABIT TO BREAK / CHICAGO
7 8 THE GLAMOROUS LIFE / SHEILA E.
8 13 LUCKY STAR / MADONNA
9 7 THE WARRIOR / SCANDAL
10 10 COVER ME / BRUCE SPRINGSTEEN
11 15 CARIBBEAN QUEEN / BILLY OCEAN
12 9 CRUEL SUMMER / BANANARAMA
13 6 WHAT'S LOVE GOT TO DO WITH IT / TINA TURNER
14 11 IF THIS IS IT / HUEY LEWIS & THE NEWS
15 22 I'M SO EXCITED / POINTER SISTERS
16 24 ON THE DARK SIDE / JOHN CAFFERTY & THE BEAVER BROWN BAND
17 17 TORTURE / JACKSONS
18 14 WHEN YOU CLOSE YOUR EYES / NIGHT RANGER
19 26 ARE WE OURSELVES? / FIXX
20 20 THE LUCKY ONE / LAURA BRANIGAN
21 27 SOME GUYS HAVE ALL THE LUCK / ROD STEWART
22 23 THERE GOES MY BABY / DONNA SUMMER
23 34 BLUE JEAN / DAVID BOWIE
24 25 GO INSANE / LINDSEY BUCKINGHAM
25 29 BOP 'TIL YOU DROP / RICK SPRINGFIELD
26 30 SWEPT AWAY / DIANA ROSS
27 32 WHO WEARS THESE SHOES? / ELTON JOHN
28 - PURPLE RAIN / PRINCE & THE REVOLUTION
29 33 FLESH OF FANTASY / BILLY IDOL
30 16 DYNAMITE / JERMAINE JACKSON
31 35 DESERT MOON / DENNIS DEYOUNG
32 41 WAKE ME UP BEFORE YOU GO-GO / WHAM!
33 38 I FEEL FOR YOU / CHAKA KHAN
34 42 BETTER BE GOOD TO ME / TINA TURNER
35 37 STRUT / SHEENA EASTON
36 18 STUCK ON YOU / LIONEL RICHIE
37 40 SHINE SHINE / BARRY GIBB
38 48 OUT OF TOUCH / DARYL HALL & JOHN OATES
39 39 IN THE NAME OF LOVE / NAKED EYES
40 43 THE LAST TIME I MADE LOVE / JOYCE KENNEDY & JEFFERY OSBORNE
10月3日がベンジャミンの20回目の命日だったので、僕のブログでもちょうど再掲載したところでした。ふだんのカーズのちょっとひねったポップソングとは違って、リック・オケイセックはマジなバラードナンバーを書きましたね。それがベンジャミンの声にぴったりで、カーズの音楽性を広げる一曲になったと思います。また、この曲は1985年のライブエイドでもちょうど、エチオピアの飢餓をデヴィッド・ボウイがロンドンに伝えるビデオのBGMで使われたこともあり、1985年にイギリスのチャートに再度エントリーし、最高位5位を記録しました。
ベンジャミンもリックももう天国に行ってしまい、カーズを生で見る夢は終わってしまいました…(*_*)。悲しいですね。
私は80年代UK系サウンドが好きだったので、結構カーズも好きでしたv。
"Stay The Night"が、ちょっと歌謡曲チックな
哀愁ソングで、これまた好きでした。
The Cars、男子ファンはRicが好きで、
女子ファンは、男前な、
Benファンが多かった感じでしたね。
Stevie Wonderのこの曲懐かしいですね!
確かこの曲が一位になったのを知ったのは「ベストヒットUSA」でした。
当時全米チャートは誌面では書店でFM誌と図書館で電波新聞(業界新聞で毎週ビルボード100が掲載されてました)をチェック。
学生時代だったのでレコードもそんなに買えず、FM-TOKYOだったと思いますが「マイサウンドグラフティ」という番組でアルバム全曲オンエアをしており録音してました。さすがカーズ辺りはFMであまりかからなかったような気がします。当時思い出しますね!
第1回MTVアウォードを受賞した1stシングルよりも上位にランクされ、彼ら最大のヒットになりました。
まさに秋にピッタリのバラードです。
歌詞の♪Who gonna drive you home tonight?♪は、今も耳に残ります。
そういえばデビュー当時はアメリカンTop40の坂井隆夫さんが「僕のCars」と紹介していました。
私もこの"Drive"が、Top40にエントリーしてきたとき、驚きました。それまでのカーズの音楽とは全く違う曲で、ハードロックグループがロックバラードを歌う、のとは違う感覚で驚きました。カーズというのはそれだけこういうスローな曲が印象とは違うグループだったです。「元気の良いビートの効いた曲」のグループだったです。
ちょうど命日の翌日だったのですね。もう20年ですか。改めて若すぎる訃報でした。
そうなんですよ、The Carsは、私の中ではアメリカンロックなのに、イギリスニューウエイブ系じゃないの?というグループでした、が、この曲でガラッとイメージが変わりました。この曲で新しいカーズの魅力を聞かせてくれましたね。
おお!Benjamin Orrのソロヒット"Stay the Night"ですね。この曲はいい曲でした。私も大好きです。
カーズの曲とは全く違う、"Drive"のようなバラードカーズとも違う、Benjamin Orrオリジナルですね。Ric Ocasekからはなれると、こんな感じになるのでしょうか。日本人にはこの曲は絶対受けるでしょう。
Stevie Wonder、この曲は久し振りの大ヒットになりました。後日このブログの記事になる?かもしれません。
アルバムはなかなか買えなかったです。当時はカセットテープでのエアチェックができるかどうか、大きなことでした。
この曲は5枚目のアルバム『Heartbeat City』からの3枚目のシングルカット曲だったですね。1枚目、2枚目もTop10ヒット、Top20ヒットとなった後の最大のヒットですから、それだけこれまでのカーズのイメージを上回る良い曲だったです。
坂井隆夫さんが「僕のCars」ですか、そうでしたか。