ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1988年12月10日付 ブリーズ Breathe - How Can I Fall?

2024-12-08 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年12月10日付、2位から上がって1位はChicagoの"Look Away"。Chicagoですが、もちろん皆さんご存知、60年代にデビューしたアメリカを代表するロックバンド。この曲がなんと32曲目のTop40ヒットで、12曲目のTop5ヒット、8曲目のTop3ヒット、"If You Leave Me Now"、"Hard to Say I'm Sorry"に続く3曲目のNo.1となりました。

2位は1週間の1位からダウン、Will to Powerの"Baby, I Love Your Way/Freebird Medley"。Will to Powerですが、アメリカフロリダで結成されたダンス・ポップグループ。ロックのヒット曲、Peter Framptonの"Baby, I Love Your Way"と、Lynyrd Skynyrdの"Free Bird"をアレンジして、メドレーにしての驚きの大ヒット、デビューアルバムからの初のTop40ヒットがNo.1獲得です。

3位は前週と変わらず2週目の3位、Breatheの"How Can I fall"。Breatheですが、イギリスロンドンで結成されたポップグループ。デビューアルバム『All That Jazz』からの初のヒット"Hands to Heaven" が最高位2位を記録する大ヒット、続くシングルのこの曲も3位まで上がってきました。

4位も前週と変わらず2週目の4位、Duran Duranの"I Don't Want Your Love"。Duran Duranですが、アメリカでの初めてのヒット"Hungry Like the Wolf"がいきなり最高位3位を記録、その後は大ヒットを連発し、"The Reflex"と"A View to a Kill"の2曲のNo.1ヒットを含め、この曲で通算12曲目のTop40ヒットで、うち9曲がTop10ヒット、この曲で8曲目のTop5ヒットです。

5位は6位からアップ、Anita Bakerの"Giving You The Best That I Got"。Anita Bakerですがアメリカオハイオ州出身のR&B歌手。初のTop40シングル"Sweet Love"が最高位8位、この曲で3曲目のTop40ヒットで、初のTop5ヒットとなりました。

この週3位はBreatheの"How Can I fall?"。最高位はこの2週間の3位、年間チャートは1989年の27位。アメリカでのデビューシングル"Hands To Heaven"が最高位2位、年間チャートは9位の特大のヒット、この曲で2曲連続の大ヒットになりました。

Breatheですが、1984年、イギリスロンドンで結成されたポップグループ。1987年にデビューアルバム『All That Jazz』をリリース、デビューアルバムから、まずはイギリスでシングルを発売、4曲のシングルを出しますが、いまいちのヒットに終わります。

87年の10月になって、デビューアルバムから、イギリスでは5枚目、アメリカではデビューシングルとなる"Hands To Heaven"が突然の大ヒット、前述のように最高2位、年間9位の特大のヒットとなります。こちらをご覧ください→→→

続くシングルがこの曲"How Can I Fall?" 、曲の作者は、いずれもバンドのメンバーで、ボーカルのDavid Glasperとギターでキーボードの Marcus Lillingtonの共作。 この作者は、大ヒットシングルの前作"Hands To Heaven"と同じです。

"How Can I Fall?"ですが、前作もそうでしたが、David Glasperのボーカルとコーラスで、すばらしい極上のポップスバラードになりました。

今週    先週    song    /    artist
1 2 LOOK AWAY / CHICAGO
2 1 BABY, I LOVE YOUR WAY/FREEBIRD MEDLEY / WILL TO POWER
3 3 HOW CAN I FALL? / BREATHE
4 4 I DON'T WANT YOUR LOVE / DURAN DURAN
5 6 GIVING YOU THE BEST THAT I GOT / ANITA BAKER
6 10 EVERY ROSE HAS ITS THORN / POISON
7 7 WAITING FOR A STAR TO FALL / BOY MEETS GIRL
8 13 MY PREROGATIVE / BOBBY BROWN
9 11 WELCOME TO THE JUNGLE / GUNS N' ROSES
10 12 WALK ON WATER / EDDIE MONEY
11 14 THE PROMISE / WHEN IN ROME
12 5 DESIRE / U2
13 17 FINISH WHAT YA STARTED / VAN HALEN
14 20 IN YOUR ROOM / BANGLES
15 8 BAD MEDICINE / BON JOVI
16 9 KISSING A FOOL / GEORGE MICHAEL
17 24 TWO HEARTS / PHIL COLLINS
18 22 SPY IN THE HOUSE OF LOVE / WAS(NOT WAS)
19 15 WILD, WILD WEST / THE ESCAPE CLUB
20 23 EARLY IN THE MORNING / ROBERT PALMER
21 26 DON'T RUSH ME / TAYLOR DAYNE
22 27 I REMEMBER HOLDING YOU / BOYS CLUB
23 16 KOKOMO(FROM THE"COCKTAIL"SOUNDTRACK) / THE BEACH BOYS
24 28 SILHOUETTE / KENNY G
25 32 SMOOTH CRIMINAL / MICHAEL JACKSON
26 29 NOT JUST ANOTHER GIRL / IVAN NEVILLE
27 18 DOMINO DANCING / PET SHOP BOYS
28 37 ARMAGEDDON IT / DEF LEPPARD
29 34 PUT A LITTLE LOVE IN YOUR HEART / ANNIE LENNOX & AL GREEN
30 19 THE LOCO-MOTION / KYLIE MINOGUE
31 36 THE WAY YOU LOVE ME / KARYN WHITE
32 33 YEAH, YEAH, YEAH / JUDSON SPENCE
33 21 DON'T KNOW WHAT YOU GOT(TILL IT'S GONE) / CINDERELLA
34 40 ALL THIS TIME / TIFFANY
35 25 TILL I LOVED YOU / BARBRA STREISAND & DON JOHNSON
36 30 GROOVY KIND OF LOVE / PHIL COLLINS
37 42 WILD WORLD / MAXI PRIEST
38 41 LITTLE LIAR / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
39 43 THANKS FOR MY CHILD / CHERYL "PEPSII" RILEY
40 48 HOLDING ON / STEVE WINWOOD

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15 コメント

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Unknown (太ったボンジョビ (((・・;))
2024-12-08 21:16:49
うわー、この週のベストテン見ますと、リアルタイムで認識できていたのは
デュラン、アニータ、ポイゾン、ガンズンだけでして、あとはその時点では曲を知らなかったんですよね~。
ベストテンで半数以上が分からないなんてのはこの時期だけかも知れんですな。
エディー💰️さんがベストテンに入っていたなんて初めて知りました。
11位なんか未だに曲をトライしてもおりません。
もしかしたらマドンナが出てくるまでそんな感じかも知れないので、春まで陰にこもろうかと悩んでおります😫
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2曲連続のバラード (hannah)
2024-12-08 21:39:24
星船さん、こんばんは。
Breath、1曲だけのヒットかと思っていましたが、2曲連続、しかもバラードで勝負してきました。
アルバムは聴いてないので他の曲はわかりませんが、
ひと昔前のAOR時代の曲を聴いているようでした。
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僕はどのように落ちていくのか? (音時)
2024-12-08 22:18:01
https://neverendingmusic.blog.jp/archives/24029063.html
この曲当初は「僕はどのように落ちていくの?」というタイトル(サビ)の意味がわからなかったのですが、一番最後に「How Can I Fall For You」という歌詞が出てきて、歌詞全体の物語がわかりました。「恋の落ち方」というか、相手への「恋する理由を探してる」ってことじゃないかなと思います。
誰かに「どこが好きなの?」「どうして好きなの?」と聞かれたときに、「笑顔がステキ」とか「優しい」とか「理由」が明確な場合は問題ないんだけど、自分の相手は、その人との関係で嫌な想いや悲しい想いをしていたり、気に入らないことをしでかしたりする人だったらどうか?心には魅かれるものを感じても、何か明確に「ここ」「これ」と理由がなく、“本当に好きなんだろうか?”と考えてしまうような…。
 彼は自分から探すんではなく、愛せる理由を相手から求めようとしているのかな…?しらんけど(^_^;)。
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"Take Me Home Tonight"以降は (星船)
2024-12-09 18:26:29
太ったボンジョビさんこんばんは。
Eddie Moneyですが、80年代に入ると、いまいちの人気が続いていましたが、86年の"Take Me Home Tonight"のあとは、コンスタントにヒット曲が出て、90年代まで人気が続きました。地味ながら大人気ロックアーチストでした。Will to Powerやボビー・ブラウンさんはよくラジオでもかかっていたとは思いますが。
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大ヒット曲2曲は (星船)
2024-12-09 18:31:20
hannahさんこんばんは。
Breatheですが、実はアルバムは、2枚しか出していなくって、活動期間も80年代半ばから90年代初めまでの短い期間だったです。一応Top40ヒットは全部で5曲あったようですが、地味なグループではありましたね。この大ヒット曲2曲は、名曲でした。
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Unknown (星船)
2024-12-09 18:38:41
音時さんこんばんは。
2位になったデビューシングル"Hands To Heaven"よりも、私としてはこの曲の方が好みで、1位になるかと思ってしたが、残念ながら3位どまり、歌詞が影響したのでしょうかねぇ?歌詞拝見しましたが、なるほど、「そんなの聞くなよ」といいたくなるような歌詞ではありましたのですね。
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Unknown (太ったボンジョビ (・・、))
2024-12-09 21:32:59
ごめんなさい😫、割と学生時代(82年のポップスに覚醒の頃)からいつも12月、1月のシーンをよく失念するんですよね。つまりホントの年またぎってヤツですかね?
今週のデフさんたちの6枚目も●位に来るまでFENでも認識せず、ベスUSAでやっと知った、て感じでありました。
このハウキャンも分かっておらず…ボビ夫もチカゴも、実はポイゾンも…。
の割には次のドンテルミーライズ、ロニ、ヨナーラローン、ヨーママドンデーンス(メアリーターナー風)はやったらFENでプレイされていたと言いますか…。
だからこそ85年度以降の年末の年間チャートで、ん🤔?、と違和感を持っていたものであります。
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太く短く (hannah)
2024-12-09 21:53:39
星船さん、こんばんは。
このBreathというグループ、アルバム2枚のみの発表だったんですね。
その中で年間9位と27位の大ヒットがあるのは、太く短くでした。
大ヒット2曲も派手目な楽曲でなかったので、地味なイメージがあったんでしょうね。
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年末の曲 (星船)
2024-12-10 06:34:35
太ったボンジョビ さんおはようございます。
前にも書きましたが、年末にかけては、シングルがあんまりでないのでしょうか、ロングヒットが多くなる傾向があり、年間でも上位の曲がたくさんあります。以前にはそんなことはなかったかもしれませんね。
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AOR系のメロディ (星船)
2024-12-10 08:54:32
hannahさんおはようございます。
なにがあったのでしょうね、まだまだ人気があったのに、どうも2枚目のアルバム作成過程で内輪もめがあったようです。私も、実はシングルヒット曲しか知りませんので、詳しくはないのですが、ヒット曲は、AOR系のメロディといい、ボーカルといい、質の高いポップスバラードでした。もっと長く活躍していたらどうだったのでしょうか。
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