ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1982年4月3日付 ビルボード 全米 Top40 Buckner and Garcia - Pac-Man Fever

2018-04-03 20:42:59 | 1982年ビルボードTop40
1982年4月3日付ビルボード All American Top40、これで3週目の1位はJoan Jett and The Blackheartsの"I Love Rock and Roll"。初めてのヒットで1位となりました。Joan Jett、そう元The Runawaysのギタリストで、ソロになって初めての大ヒットです。The Runawaysは日本では大人気でしたが、アメリカでは全くヒットしていませんで、アメリカのチャートでは初めてのヒットがこの曲です。

2位は前週と変わらずこれでついに6週目の2位、Journeyの"Open Arms"。1位のJ. Geils Bandが落ちましたが残念ながらJoan Jettに抜かれてしまいました。Journeyですが、最高位4位を記録した"Who's Crying Now"に続くTop5ヒットで初めてのTop3ヒットとなりました。
3位も前週と変わらず、The Go-Go'sの"We Got the Beat"。The Go-Go's、1981年12月に20位を記録したデビューシングル"Our Lips Are Sealed"に続く2曲目のヒットでもちろん初めてのTop3ヒットです。
4位も前週と変わらず、これで3週目の4位はStevie Wonderの"That Girl"。数々の大ヒットを持っているStevie Wonder、1980年の12月に5位を記録した"Master Blaster (Jammin')"以来のTop5ヒットです。
この週6位から上がって5位はOlivia Newton Johnの"Make a move on me"。通算10週間の1位を記録した歴史的大ヒット"Physical"に続くTop5ヒットです。

この週9位はBuckner and Garciaの"Pac-Man Fever"。最高位は3月27日と4月3日の9位。年間チャートは42位、企画物とは言わせない、堂々の大ヒットでした。

Buckner and Garciaですが、アメリカオハイオ州出身のちゃんとした(失礼!)音楽デュオです。
活動を始めたのは1972年頃、100位以内のヒットは多少はあったようですが、この曲"Pac-Man Fever"で初めてのTop40ヒットで大ヒットになりました。
その後もヒットに恵まれませんでしたが活動を続け、2011年にGarciaさんが亡くなりまで活動を続けていました。

TVゲーム「パックマン」ですが、このゲーム、日本のゲームメーカー「ナムコ」が作ったゲームで、全世界でヒットしました。
あのインベーダーゲームの後で世界を席巻した大ヒットゲームでした。
私はこのゲーム、インベーダーゲームほどやりませんでしたが、それでも結構夢中になってやっていた時期もありました。

それにしてもまさかこんな歌(これまた失礼!)がこれほどの大ヒットになるとは驚きでした。Top40を上がってはきましたが、すぐに落ちていくかと思いきや、なんと最高位9位まで上がり、ミリオンセラーマークまでついてしまいました。話題性だけでなく、曲そのものが結構ノリのよいダンスミュージックでしたのでヒットに結びついたのでしょう。ただ、このゲームがそれだけ大ヒットしたっということもヒットした理由なのは間違えありません。


今週 先週 song / artist
1 1 I LOVE ROCK 'N ROLL / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
2 2 OPEN ARMS / JOURNEY
3 3 WE GOT THE BEAT / GO GO'S
4 4 THAT GIRL / STEVIE WONDER
5 6 MAKE A MOVE ON ME / OLIVIA NEWTON-JOHN
6 8 CHARIOTS OF FIRE / VANGELIS
7 10 FREEZE FRAME / J. GEILS BAND
8 14 DON'T TALK TO STRANGERS / RICK SPRINGFIELD
9 9 PAC-MAN FEVER / BUCKNER & GARCIA
10 11 KEY LARGO / BERTIE HIGGINS
11 5 SWEET DREAMS / AIR SUPPLY
12 18 DO YOU BELIEVE IN LOVE / HUEY LEWIS & THE NEWS
13 15 SHOULD I DO IT / POINTER SISTERS
14 19 EDGE OF SEVENTEEN / STEVIE NICKS
15 17 PRETTY WOMAN / VAN HALEN
16 16 TAKE OFF / BOB & DOUG MCKENZIE
17 21 ONE HUNDRED WAYS / QUINCY JONES feat. JAMES INGRAM
18 23 65 LOVE AFFAIR / PAUL DAVIS
19 7 CENTERFOLD / J. GEILS BAND
20 24 FIND ANOTHER FOOL / QUARTERFLASH
21 26 NOBODY SAID IT WAS EASY / LE ROUX
22 12 BOBBIE SUE / OAK RIDGE BOYS
23 25 MY GUY / SISTER SLEDGE
24 28 867-5309 / TOMMY TUTONE
25 29 GOIN' DOWN / GREG GUIDRY
26 30 JUKE BOX HERO / FOREIGNER
27 27 ON THE WAY TO THE SKY / NEIL DIAMOND
28 35 BABY MAKES HER BLUE JEANS TALK / DR. HOOK
29 13 SHAKE IT UP / CARS
30 46 DID IT IN A MINUTE / DARYL HALL & JOHN OATES
31 20 TONIGHT I'M YOURS / ROD STEWART
32 40 I'VE NEVER BEEN TO ME / CHARLENE
33 22 MIRROR, MIRROR / DIANA ROSS
34 31 SPIRITS IN THE MATERIAL WORLD / POLICE
35 32 LEADER OF THE BAND / DAN FOGELBERG
36 33 TAKE IT EASY ON ME / LITTLE RIVER BAND
37 41 MAGNUM P.I. (THEME) / MIKE POST
38 39 JUST CAN'T WIN 'EM ALL / STEVIE WOODS
39 43 POP GOES THE MOVIES / MECO
40 48 GET DOWN ON IT / KOOL & THE GANG

コメント (12)    この記事についてブログを書く
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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あれよ、あれよ (hannah)
2018-04-03 22:04:38
星船さん、こんばんわ。
毎週Top40を聴きながらそれなりの順位予想をしているのですが、この曲はそのうち頭打ちになると思っていましたが、まさにあれよあれよという間にTop10入りしました。ゲームPacManの流行との相乗効果ですね。
最高位9位で年間42位ということは、けっこうなロングヒットだったんでしょうね。
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じわじわ上昇 (星船)
2018-04-03 22:51:31
hannahさんこんばんは。
私も毎週順位予想をしていました。急に上がったり、なかなか落ちなかったり、急にストップがかかったり予想外な動きも多々あり楽しかったですね。
この曲Hot100に19週チャートインするというまずまずのロングセラーでした。じわじわ上がってきたタイプですね。
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この歌を初めて聞いた時の衝撃と言ったら・・・ (地味JAM尊)
2018-04-04 00:07:29
日本国内ではSEGAのゲーム音を細野晴臣氏が編集したゲームミュージックが流行り(自分もLPレンタルしました)、深夜ラジオではnamco一社提供の番組で効果音としてかかりまくってた時期でした。とはいえ「日本産ゲームをお題にした曲が全米9位」ですからね。個人的には坂本九さんに続く快挙!だと勝手に思ってました。
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パックマンの人気 (星船)
2018-04-04 20:47:04
地味JAM尊さんこんばんは。
namucoのゲームが世界を席巻し、ヒット曲まで出て、それも全米9位という大ヒット、私もうれしかったです!それにしてもまさかこの曲が9位まで上がっていくとは、驚きました。当時のパックマン人気の凄さがわかります。
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ゲームはしなくても (hannah)
2018-04-04 21:33:36
星船さん、こんばんわ。
この曲がヒットした82年は私は大学3回生で、大学の周りの喫茶店はほとんどのテーブルがゲーム機でした。
当然Pac -Manができるテーブルが多かったのですが、私自身はゲームがほとんどしたことがありませんでした。(もっぱら麻雀ゲームでした)
Pac-Manの曲がリリースされることはもとより、Top10入りにはホント驚きでした。
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喫茶店で (星船)
2018-04-04 22:13:51
hannahさんこんばんは。
同年代の私も大学生でした。喫茶店にはテーブルゲームをやっている学生ばっかりでしたね。
私はもうちょっと前のインベーダーゲームは結構やりましたが、パックマンは多少やった程度です。
それでもそのパックマンの歌がTop40を上がってきて大ヒットになったのには驚きましたし、結構うれしかったです。
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Unknown (めった)
2018-04-05 21:20:44
歌詞にはそれぞれの色のパックマンの性格と攻略も歌われてて楽しいです。(和訳は、パックマン めった 検索でどうぞ)
彼らは二匹目のドジョウをねらって“Do The Donkey Kong”をリリースしましたが不発!に終わったようですよ(^_^;)。
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Unknown (星船)
2018-04-05 22:37:50
めったさんこんばんは。
歌詞はあの頃パックマンをやっていた方なら「そうだった!」と共感できます。その頃の気分をそのまんま歌った曲ですね。
ところで、テッド・ニュージェントの"Cat Scratch Fever"のパロディだったとは、知りませんでしたが、言われてみればなるほどですね。
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星船さんへ (ミュウ)
2018-04-06 20:46:22
パックマン!確かに流行りましたね。
ゲームに連動したヒットなのでしょうね。
こういうヒットというのは、日本でもありますね。
PPAPのピコ太郎も似たようなものかもしれません。
YouTubeがあってこそのヒットでした。
時代を反映したヒット曲だと思います。
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パロディといえば (hannah)
2018-04-06 21:31:27
星船さん、こんばんわ。
テッド・ニュージェントの"Cat Scratch Fever"のパロディだったとは、僕も知りませんでした。
雰囲気ありますね。
パロディといえば、84年頃に♪Beat It♪をパロった♪Eat It♪で有名なワイアード・アル・ヤンコビックというアーティストがいましたね。
The Policeの♪King Of Pain♪もパロっていました。
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