ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1981年10月24日付 ビルボード 全米 Top40 ジャーニー Journey - Who's Crying Now

2017-10-31 22:16:44 | 1981年ビルボードTop40
1981年10月24日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はChristopher Crossの"Arthur's Theme (Best that you can do)"。曲名のとおり、映画「ミスター・アーサー(Arthur)」の主題歌。1980年に1位を記録した"Sailing"に続く2曲目のNo.1。デビュー曲"Ride Like The Wind"が2位を記録しましたので、ヒットメーカー クリストファー・クロス、3曲目のTop3ヒットです。

前週9週間の1位からダウンして今週も2位にとどまりました、年度を代表する大ヒットDiana Ross & Lionel Richieの"Endless Love"。同名映画『エンドレス・ラブ』の主題歌です。Diana RossとLionel Richie、両者ともこの時すでに1位を含む大ヒットを無数に持っているスーパースター同士のデュエット、そして映画の主題歌と、ヒットしないわけありません。

この週は1位から7位まで前週と変わりませんでした。
3位はThe Rolling Stonesの"Start Me Up"。1960年代からNo.1ヒットを連発しているスーパースター、70年代に入ってからも"Angie"と"Miss You"の2曲のNo.1を持っていますが、3位を記録した"Emotional Rescue"以来のTop5ヒットとなります。
4位はSheena Eastonの"For Your Eyes Only"。この歌、映画007シリーズの「ユア・アイズ・オンリー」の主題歌です。シーナ・イーストン、ファーストヒット"Morning Train (Nine to Five)"が2週間の1位を記録、次のシングル"Modern Girl"は最高位18位でしたが、この曲で2曲目のTop5ヒットです。
5位はEddie Rabbittの"Step By Step"。カントリー界では当時最も人気のあるヒットメーカーで、1980年のNo.1ヒット"I Love a Rainy Night"、5位を記録した"Drivin' My Life Away"に続く3曲目のTop5ヒットです。

この週8位からダウンしての12位はJourneyの"Who's Crying Now"。
最高位は10月3日と10日の4位。年間チャートは年度の途中ですが56位に入りました。

人気ロックバンドジャーニーですが、これまで最もヒットしたのが1979年に16位を記録した"Lovin' Touchin' Squeezin'"、この"Who's Crying Now"で初の大ヒットを記録しました。
ジャーニーのデビューは1975年、元サンタナバンドのニール・ショーンとグレッグ・ローリーを中心として結成されたアメリカン・プログレ・ハードロックバンドです。
70年代半ばから、ボストン、カンサス、スティックスなど人気アメリカンロックバンドが続々と出てくる中、ジャーニーは多少話題になる程度でした。
そしてジャーニーがメジャーになってくるのはボーカルにスティーヴ・ペリーが加入してから、さらにベイビーズからジョナサン・ケインが参加、1981年に発表された通算7枚目のアルバム「エスケイプ」で一気にNo.1ロックグループに駆け上がり、このアルバム「エスケイプ」はビルボードで通算9週間の1位を記録、全米で900万枚以上のセールスを記録します。
"Who's Crying Now"はこのアルバム「エスケイプ」からのファーストシングルカット、やっぱりスティーヴ・ペリーのボーカルは素晴らしいですし、特にこの曲でのジョナサン・ケインの役割は大きい、もちろん ニール・ショーンのギターもカッコイイですよね。


今週 先週 song / artist
1 1 ARTHUR'S THEME(BEST THAT YOU CAN DO) / CHRISTOPHER CROSS
2 2 ENDLESS LOVE / DIANA ROSS & LIONEL RICHIE
3 3 START ME UP / ROLLING STONES
4 4 FOR YOUR EYES ONLY / SHEENA EASTON
5 5 STEP BY STEP / EDDIE RABBITT
6 6 PRIVATE EYES / DARYL HALL & JOHN OATES
7 7 STOP DRAGGIN' MY HEART AROUND / STEVIE NICKS w/TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
8 9 HARD TO SAY / DAN FOGELBERG
9 10 THE NIGHT OWLS / LITTLE RIVER BAND
10 12 I'VE DONE EVERYTHING FOR YOU / RICK SPRINGFIELD
11 14 TRYIN' TO LIVE MY LIFE WITHOUT YOU / BOB SEGER
12 8 WHO'S CRYING NOW / JOURNEY
13 16 WHEN SHE WAS MY GIRL / FOUR TOPS
14 15 SHARE YOUR LOVE WITH ME / KENNY ROGERS
15 23 HERE I AM / AIR SUPPLY
16 17 SUPER FREAK / RICK JAMES
17 22 THEME FROM HILL STREET BLUES / MIKE POST ft. LARRY CARLTON
18 19 WE'RE IN THIS LOVE TOGETHER / AL JARREAU
19 20 SAY GOODBYE TO HOLLYWOOD / BILLY JOEL
20 21 JUST ONCE / JAMES INGRAM
21 25 WAITING FOR A GIRL LIKE YOU / FOREIGNER
22 24 SHE'S A BAD MAMA JAMA / CARL CARLTON
23 27 OH NO / COMMODORES
24 28 EVERY LITTLE THING SHE DOES IS MAGIC / POLICE
25 11 URGENT / FOREIGNER
26 31 PHYSICAL / OLIVIA NEWTON-JOHN
27 29 ATLANTA LADY / MARTY BALIN
28 13 HOLD ON TIGHT / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA
29 33 ALIEN / ATLANTA RHYTHM SECTION
30 32 HE'S A LIAR / BEE GEES
31 38 THE OLD SONGS / BARRY MANILOW
32 18 I COULD NEVER MISS YOU / LULU
33 37 SAUSALITO SUMMERNIGHT / DIESEL
34 26 QUEEN OF HEARTS / JUICE NEWTON
35 39 IN THE DARK / BILLY SQUIER
36 30 THE VOICE / MOODY BLUES
37 42 YOU SAVED MY SOUL / BURTON CUMMINGS
38 56 WHY DO FOOLS FALL IN LOVE / DIANA ROSS
39 34 THE BEACH BOYS MEDLEY / BEACH BOYS
40 41 OUR LIPS ARE SEALED / GO GO'S

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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
名曲でした (星船)
2019-02-13 22:15:16
太ったボンジョビさんこんばんは。
ホントこの曲名曲でしたよね。特にこの動画のライブ映像、カッコイイです。
最後の方のニール・ショーンのギターもまた素晴らしい。
改めてベースを聞いてみましたが、なかなか良い働きしていますね。オリジナルメンバーのロス・ヴァロリーですね。名曲でした。
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Unknown (太ったボンジョビ)
2019-02-12 23:06:04
いやあーこれは良かったですねえー
さいしょから最後までもの悲しさに溢れていて、いいように転がされました
ラストのギターが最高なのは言うまでもなし
最初はキーボードよりもキーボードに合いの手をいれるベースの方に泣かされました
ペリーのボーカルもこの頃が一番イイのでは?
アルバムもまるまる良かった
しかし81年後半はエンドレスラブ以外は素敵な曲、アルバムが多かったもんだなー
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トップに向かって (星船)
2017-11-07 22:56:23
hannahさんこんばんは。
ヒットチャートで追っていくと、ジャーニーのアルバムは第1作から徐々に人気が上がっていきました。
初めの3作はヒットチャート下位の方でしたが、「Infunity」で21位、「Evolution」で20位、「Departure」でついに8位とTop10入り、そして「Eacape」で1位獲得と、頂点に向け駆け上がっていきました。Steve Perryの加入は大きかったですね。
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出世三部作 (hannah)
2017-11-07 22:36:16
星船さん、こんばんは。
Journeyの「Infunity」「Evolution」「Departure」は出世三部作と呼ばれ、徐々に人気を高めた後のLiveAlbum「Captured」で一区切り。そして「Eacape」で一気にメジャーになりました。
「Infinity」の頃はちょっとゴツゴツ感がありましたね。
Steve PerryのボーカルこそJourneyです!が、嫌いな人には鼻につく歌い方と大げさな曲つくりは、ちょっとB'zに似てるかも。
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『インフィニティ』 (星船)
2017-11-07 20:20:33
ローリングウエストさんこんばんは。
ジャーニーは素晴らしい曲、ほんとにたくさん持ってますよね。あまりに素晴らしすぎてアンチがいるのも仕方ないかも、っていうくらい素晴らしいバンドだと思います。産業ロックはやっぱり大好きです。
「ホィール・インザ・スカイ」とはまた渋いところ、この曲が入ったアルバム『インフィニティ』でスティーブ・ペリーが加入し、ここから素晴らしいバンドになっていったと思います。
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Unknown (ローリングウエスト)
2017-11-07 07:22:31
ジャーニーに捨て曲はないですね!どの曲も素晴らしい!彼らのことを、「産業ロック」(TOTOも同様)と陰口をたたく評論家まで現れましたが、あまりにも売れすぎたことへの皮肉という部分があったのかもしれません。しかし人気が出るのは当然かも・・、、唸らせられる程の素晴らしい編曲と高い完成度、これらはメンバー成熟した彼らの実力と努力の成果というしかありません。小生は「ホィール・インザ・スカイ」が一番好きです!プログレシッヴ系ロックバンドとしての作風も維持しつつ、スティーヴ・ペリーの伸びあるヴォーカルを生かした躍動感ある楽曲との和合が最高です!
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全米ヒットチャートファン (星船)
2017-11-06 22:43:46
hannahさんmayさんこんばんは。
私もこのブログを始めた時には、洋楽の、特にヒットチャートを毎週楽しんでいた人がそんなにいるのかなぁ、と思っていましたが、たくさんいらっしゃって、いろんな情報をいただけて、意外でありますし、同じ趣味の方々と交流できてい楽しいです^^
これからもよろしくお願いします!
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同じ穴の (hannah)
2017-11-06 21:52:59
星船さん、mayさん、こんばんわ。
星船さんのこのブログを見るようになって、当時は全米ヒットチャートを聴いているのはごく少数派と思っていましたが、同じように聴いている方も多いんだ、と安心し楽しくなります。mayさんとはJourneyと同じツアーを見に行ったんですね。これからもよろしくお願いします。
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同じですね♪ (may)
2017-11-06 20:33:06
星船さん、
hannahさん、こんばんは(^-^)
そうですか!じゃあ私はhannahさんが最高の気持ちでLAに旅立れた日にジャーニーのライブを見た事になりますね、2/26日(ジョナサンのお誕生日だった)でした。
私も一度目は82年の4月、エスケイプツアーだったので、同じツアーを見てますね(^^♪
「Any way you want it」を聞いてからずっと本物を聞きたくて、行けた時は本当に嬉しかった。
hannahさん、逆上陸のLA旅行と共にいい思い出ですね(^^)/
TOP40のリスナーさん達はホント洋楽に詳しくて羨ましいです、勉強になります。
星船さん、「LOVE」の付く曲ベスト50の過去ログご紹介ありがとうございました(^-^)♪
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Journeyのコンサート (hannah)
2017-11-05 21:36:34
mayさん、こんばんは。
僕も全盛期のJourneyのコンサートに2回行きました。
1回目は1982年4月だったと思います。オープニングは♪Escape♪です。2回目は1983年2月25日。卒業旅行で西海岸に行く前日です。♪Fonteers♪リリース直後でそこからの曲が中心でした。最高の気分でL.A.に旅立ちました。
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スティーヴ・ペリー (星船)
2017-11-05 18:37:50
mayさんこんばんは。
ジャーニーのボーカルはやっぱりスティーヴ・ペリーがしっくりきます、ていうのは皆さんそうだと思います。ハードロックもポップスもバラードも、彼のボーカルはホント素晴らしいです。
当時のジャーニーのライブ行かれたのですか!素晴らしいステージだったのでしょう。うらやまし~。
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「Escape」と「フォリナー4」 (星船)
2017-11-05 18:32:43
hannahさんこんばんは。
私もジャーニーの「Escape」とフォリナーの「4」はよく聞きました。両方ともよい曲が詰まった名盤でしたね。
当時のアルバムLPは聞くのも楽しかったですし、ジャケットを眺めるのも楽しかったです。
今はプレイヤーが壊れてしまっているのでLPは段ボールに詰めて保管してあるだけなのですが、いつかプレイヤーを購入してまた聞いてみたいと思っています。
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いいアルバム♪ (may)
2017-11-05 10:44:14
星船さん、こんにちは。
現ジャーニー、今もやってくれていてホントに嬉しい限りです。でも、やっぱり自分にとって
ボーカルはスティーヴ・ペリーなんですよねぇ。全盛期だから当然かな。
アルバム「エスケイプ」、「フロンティアーズ」カッコイイな~とよく聞きました♪
当時のジャーニーのライブを見ておいて本当に良かった!と今でも思います。
ライブの日、今日はジョナサンの誕生日なんだ、とスティーブが言って「ハッピーバースデー」をみんなで合唱しました!
「Don't Stop Believin'」や「Separate Ways」は今もTVでよく使われる名曲ですね。
ジャーニーはロックも、この「Who's Crying Now」のようなバラードっぽい曲もあるのがいいですね~♪
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アートです。 (hannah)
2017-11-04 21:36:05
星船さん、こんばんわ。
81年の夏以降は♪Escape♪と♪4♪を聴きまくってました。Journeyはジャケットも印象的で当時はLPだったので部屋に飾ってもカッコよかったです。まさにアートですね。僕自身はアーティストの顔が大きくフューチャーされたジャケットはあまり好きではないので。
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アルバムジャケット (星船)
2017-11-04 18:12:05
ミュウさんこんばんは。
アルバム「エスケイプ」は曲も素晴らしいですが、ジャケットも凝っていてカッコイイですよね。
ジャーニーは今もオリジナルメンバーのニール・ショーンとロス・ヴァロリーが残っていて、さらにジョナサン・ケインもまだ元気でツアーをやっている、貴重なバンドです。
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Don't Stop Believin'から (星船)
2017-11-04 18:05:29
めったさんこんばんは。
アルバム「エスケイプ」、"Don't Stop Believin'"からはじまり、"Open Arms"まで素晴らし曲のつまった名盤です。
最近聴いていませんで、すごく聞きたくなりました。これからもう一度聞いてみます!
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星船さんへ (ミュウ)
2017-11-03 21:52:25
このころのジャーニーはホントに輝いてましたね。
名曲がそろっていました。
21世紀になり、ユーチューブで見つけたスティーブ・ペリーそっくりの声をだすフィリピン人をボーカルにして、
再活動をした彼らですが、新しい名曲を生み出すことは
できなかったですね。
やはり、物事には旬の時期があると痛感します。
そういえば、エスケイプをはじめジャケットがかっこよかったですよね。ジャケ買いしたくなるようなところは
サンタナやイエスに通じます。
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最後の最後にDon't Stop・・・ (めった)
2017-11-03 05:56:58
 曲構成・・・だんだんと始まり、気持ちが高まって…でもサビにいかない。そしてまた高まっていって、最後の最後にドーン! 
歌詞…映画のようなシーンで始まるオープニング。女の子と男の子が主人公、求めてる気持ちの高鳴り、でも勝利者もいれば敗者もいる。それでも「映画は終わらない」…"信じることを止めるな!灯りを求めてみんな生きてるんだ!" 
 アルバム「エスケイプ」のオープニング、何度も何度も聴いてみたくなっちゃいますね。
 歌詞に出てくる"South Detroit"はデトロイトにはこのような地名はないらしいですよ。当初は"North Detroit"だったのが「語呂がいい」という理由で"South"に変更した、と言う話です(笑)
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「エスケイプ」 (星船)
2017-11-02 22:49:07
hannahさんこんばんは。
彼ら通算7枚目のアルバム「エスケイプ」、名盤でした。ホント80年代を代表するロックアルバムと言っていいと思います。
聞きやすいしカッコイイしいい曲が詰まっている素晴らしいアルバムでした。
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初の大ヒット (hannah)
2017-11-01 21:48:35
星船さん、こんばんは。
ついにJourneyの♪Who's Crying Now♪ですね!
彼らをイヤ80'sを代表する♪Escape♪からの1st Singleで、彼らの初の大ヒットですね。今聴いてもN.ショーンのキターにはほれぼれします。
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