(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)
一昨年(2007年)の5月4日、岩手県の西和賀町を訪ねている。
そして、その地のカタクリをはじめとしたスプリング・エフェメラルの咲きざまにすっかり魅了されてしまった。
2007/05/04 西和賀町・安ヶ沢地区のカタクリ群生(詳細はこちら)。
今年(2009年)はどうだろう。
また四月の様子はどうなんだろうと、下調べも兼ねて、4月17日、安ヶ沢地区を訪ねてみた。
2009/04/17
冒頭写真とほぼ同じ場所だが、まだな~んにも咲いてねえ。雪が融けたばかりじゃねえか。
この地は国内でも有数の豪雪地帯。積雪は2mを優に超える。
よって沿岸部はソメイヨシノが咲き出す今頃でもこんな寒々とした風景だ。
林の奥は・・・
もっと冬だった。
雪を渡って、更に奥地に行ったら、意外なことに、ミズバショウが咲いていた。
まだリハーサル中のところを、 (;´Д`) 覗き見しちゃったような気分。
別場所では、ワイルドで比較的フレッシュなフクジュソウに遭遇。
フクジュソウは男鹿半島ならば三月上旬に咲くが、この地では丸一ヶ月遅い。
なおこの斜面は夏場には、羊歯やオオイタドリなど丈の高い草にすっぽり覆われ、ジャングルみたいになるんだろう。
帰り道、日当たりの良い畦道に一叢のカタクリを見つけた。
カタクリの対岸にはキクザキイチゲが風に揺れていたが、
その向こうの田んぼにはまだ雪が。
次いで約十日後の4月29日に再度、今度は家人と一緒に訪ねてみた。
2009/04/29
まだな~んにも・・・じゃねえ、
よく見ると、落ち葉の間からちらほらとカタクリが咲き出しているじゃないか。
4月中旬から下旬にかけて寒の戻りがあったので、足踏みしてるようだ。
冒頭(2007/05/04)のような花筵になるにはあと何日かかることだろう。
ただし場所によっては
もはや花筵化しているところもあったが、全体としてはまだまだ・・・
おかげで初々しいスプエフェを個で愉しむことが出来た。
コバイケイソウの芽出しに寄り添うカタクリ 運よく白花の個体にも遭遇。
キクザキイチゲは・・・
ブルー(薄青紫)のキクザキイチゲ
白いキクザキイチゲ
同じ種類なのに、白とブルーがあって、(後で紹介するが)ブルーにも濃淡があって・・・
ブルーの群生にも遭遇したが、写真では残念、色が飛んでしまった。
一番良く咲いていたスポット。
エゾエンゴサクの群生
安ヶ沢地区から見た奥羽脊梁の山々はまだ雪で真っ白だった。
左は中ノ沢岳(1061m)、右は薬師岳(1218m)だろうか。
その(2)へ続く。
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