昨年末、山の上から見た鳥海山は絶景だと述べた(こちら)が、
同じことは岩手山にもあてはまると思う。
私の場合、岩手山にはまだ一度しか登ったことがないが、その向かいにある姫神山にはたびたび登っている。
何故そうなのか。
岩手山は登るのがタイヘンしんどい。
登山口の標高が低いので、鳥海山以上にしんどい。
しかし姫神山は簡単に登れ、その山頂や中腹から眺める岩手山の姿がとても良いのだ。
この山にはもっぱら岩手山を眺めるのが目的で登っている。
なお岩手山は南東側にある盛岡市から望む姿が有名のようだ。
片側(右側)が富士山のように見えることから、南部片富士とも呼ばれるが、
旧・渋民村など真東方向から望むと、両側が富士山、いや富士山以上に整った姿に変わる。
しかし下界からだと、裾の方に建物や電線など猥雑なものが入ってしまい、幻滅することが多い。
姫神山から望むと、そういった邪魔者が小さくなって気にならなくなり、
正真正銘の南部両富士、岩手山を満喫できる。
2018/11/03 こわ坂登山口からモルゲンロートの瞬間。
2018/11/03 姫神山山頂から。岩手山の左奥には秋田駒~乳頭山への連なり、右奥には八幡平の連なり。
2018/11/03 姫神山山頂から。
2018/11/03 姫神山山頂から。
2020/11/17 姫神山山頂から。
2019/05/10 姫神山山頂から。
右下、茶色に禿げたところは自衛隊の演習場。日によってはドーンドーンと爆発音が轟く。
2019/05/10 中腹の一本杉園地から。
姫神山を下山した後は渋民村を通り抜け、北山麓に向かうことが多い。
途中、限られた場所だが、人家無しで岩手山を望めるポイントがあった。
2019/12/09 渋民村から。
2019/12/09 渋民村から。
北山麓は八幡平市の上坊牧野、一本桜のあたりからの岩手山が素晴らしい。
ここから望む岩手山は片富士だが、南から見た片富士に較べるとスマートな印象だ。
一本桜を左に置くか右に置くかでいつも迷うが、桜無しでもいいのではないかと私は思っている。
2019/05/10 上坊牧野、一本桜から。
2019/05/10 上坊牧野、一本桜から。
2019/05/10 上坊牧野、一本桜から。
一本桜は南側、小岩井農場にも有る。知名度はこちらの方が高い。
しかしここからの岩手山は片富士でもっさりとした印象だ。
2019/12/09 小岩井、一本桜から。
同じ南側、鞍掛山山頂から見ると、ここは近すぎるので覆いかぶさって来るような感じだ。
2021/11/20 鞍掛山山頂から。
他の山の上から見たらどうだろうか。
八幡平は岩手山の北西に位置する。ここからはとても形のいい片富士に見える。
2018/06/18 八幡平もっこ岳から。
三ツ石山は岩手山の真西に位置する。
ここからの眺めも好いが、紅葉シーズンに来ると、手前の紅葉に目が行ってしまう。
2019/09/26 三ツ石山山頂から。
南西方向から見た岩手山は二箇所から。
2016/10/02 乳頭山と笊森山の鞍部から。
2018/10/21 和賀岳山頂から。
以上。
岩手山は北東北では貴重な2000m超峰です。
しかしこのお山、鳥海山や月山と較べると積雪が格段に少ないので、雪姿を愉しめるのは限られた期間だけ。
また秋田市からは姿が見えず、県境を越えないと見えないのですが、
いざ着くと雲や霧でお隠れしていることもよくあります。
本体の登山はとてもしんどいので近くの山から眺めるばかりですが、
また今年も通ってみます。本年もよろしくお願いいたします。
よそ者の私がよく観るのは、盛岡市内からや裏岩手縦走路からです。
年末の安比高原は天気が厳しすぎて、チラッとも顔を見せてくれませんでした。残念(><)
今年も北東北の山日記、楽しみにお待ちしています。