本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。
この頃、私は山道具を一新したばかりなので、早く山へ行きたくてうずうずしていた。
が天気の方はイマイチ。本来なら南の方(朝日方面とか)へ行きたかったのだか、無理して雨の中を登るつもりはない。
19日は思い切って北の方、この日、唯一晴れ(ただし午前中のみ)の予報だった青森の八甲田山に向かった。
この山には、最近は楽して(ロープウェーで)北側の田茂やち岳から入山していたが、
今回はまっとうに酸ヶ湯からテクテク歩いて仙人岱経由で大岳に登り、毛無岱経由で下りることにした。
このルートはかつて1987年に歩いているので、今回は32年ぶりとなる。
東北道を黒石インターで降り、国道102号線、394号線を走り、八甲田山に向かう。
103号線に入ってからは、酸ヶ湯を通り過ぎ、睡蓮沼へ。
ここは八甲田連峰の好展望地なので、晴れている時は極力立ち寄るようにしている。
睡蓮沼と北八甲田の山々。左から大岳、小岳、高田大岳。
高田大岳
酸ヶ湯に戻り、大岳への登山を開始する。
今回の非合法マップ
樹林帯を歩くとあちこちでガサガサという音。
これはクマさんではなく、タケノコ採りの爺ちゃんばあちゃん達だった。
最初に現れた花はミヤマスミレ。この花は大岳山頂間近まで咲き続けていた。
ミヤマスミレ
ムラサキヤシオ
登山道が地獄湯の沢に沿うようになると、展望が開けてくる。
天気は曇りに変わったが、山はまだよく見える。
地獄湯の沢と南八甲田の山々
植生は一変し、火山地帯特有のものが多くなる。
イオウゴケ
ウラジロヨウラク イワカガミ
仙人岱は干上がった湿原で、花はヒナザクラがパラパラ咲いてる程度だった。
仙人岱から見た小岳
仙人岱から先は少し雪の斜面を登る。
仙人岱から見た大岳
雪渓の勾配はきつそうに見えるが、アイゼンを使うほどではなかった。
雪渓を登りきると、背の低い樹林帯。そこは南八甲田の眺めが良く、樹木の花もいろいろ有った。
コヨウラクツツジ ベニバナイチゴ
南八甲田の山並みを振り返りながら、更に登ると、
左から赤倉岳、乗鞍岳、その手前の平らな山は猿倉岳から駒ヶ峰の連なり。右手前は硫黄岳。
左手前は硫黄岳。奥の山は駒ヶ峰、櫛ヶ峰(一番、高いところ)、下岳、右端に横岳。
いつの間にか樹林帯を抜け、高山帯に突入。
今日、是非見たいと思っていたミヤマオダマキが出迎えてくれた。
ミヤマオダマキ イワカガミとミヤマキンバイ
鏡沼まで来ると、山頂は間近。
鏡沼
イワウメ
やっと山頂到着。
大岳山頂(1584.5m)
(この山頂標は10月に来た時は新しいものに変わっていた。⇒ こちら参照。)
大岳山頂に着いたら、他の山にも雲がまとわりつくようになり、山頂からの展望はイマイチだった。
山頂は足早に過ぎて、北側の井戸岳に向かう。
大岳山頂北側から井戸岳、赤倉岳の重なりを望む。
そのためには避難小屋のある鞍部まで、約200m降下し、150m登り返さなければならない。
井戸岳への登りや山頂からは、高田大岳がいい形で見える。
井戸岳登りから見た高田大岳
今回、登り返すような形で井戸岳の登ったのは、
前回(2016年6月14日)、登った時、
イワウメやコメバツガザクラがいっぱい咲いていて、更にミヤマオダマキの蕾がいっぱい有ったから。
今回はどうだろう。
井戸岳の火口壁
井戸岳の火口壁。手前はコメバツガザクラ。
コメバツガザクラは、あちこちの高山岩場でよく見かけるが、
総じて花付きが悪いか花の終わったシーンばかり。
八甲田のこの場所は今まで見た中では最も花付きがよかった。
こちらのミヤマオダマキは今回も蕾ばかりだった。見頃は7月以降だろうか。
ミヤマオダマキの早く咲いていた株。 イソツツジ
井戸岳を下りて大岳避難小屋前の広場で手早く昼飯。
その後は樹林帯を下って毛無岱へ。
上毛無岱にて。ミズバショウ。
上毛無岱から来し方を振り返る。
大岳は雲にすっぽり隠れてしまったので写真は省略。
上毛無岱にて。左は赤倉岳、右は井戸岳。
丸池と南八甲田の山なみ
上毛無岱から下毛無岱へ下りて行く。この階段は280段あるとか。
ここで雨がパラパラ降り出した。
下毛無岱が終わる頃、雨脚が強くなって来た。
買ったばかりのレインウェア、MILLET TYPHONを着て、樹林帯に入ったら、
雨はほとんど気にならなくなったのだが、
酸ヶ湯温泉が見え出す辺りでカミナリが炸裂、バケツをひっくり返したような雨になった。
・・・というような塩梅で、今回の八甲田、最終的には雨に祟られた。
酸ヶ湯温泉が見えて来た(自車も見えた)。
酸ヶ湯温泉に着いたら、雨は小やみになり、八甲田大岳が温泉の背後に顔を出していた。
酸ヶ湯温泉
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