(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)
紅葉は深山や幽谷、名所だけで見るものではない。紅葉する樹種を選んで植えておけば庭でも十分愉しめるものだ。
まずはコマユミ。
2012/11/04
2012/11/10
2012/11/04
2012/11/04 ギボウシの黄葉にコマユミの落葉。
次なる樹木は
スズランノキ Oxydendrum arboreum(ツツジ科、北米原産)。
ニシキギ(コマユミ)、ニッサ(ヌマミズキ)と並ぶ世界3大紅葉樹の一つ。
うちの木は通販で買った苗木を鉢で数年、その後、地植えして10年近くなるが、いまだに丈は1m程度。
私が今までに扱った木としては最も成長がスローモーだ。
スズランを思わせる花も疎らにしか咲かないが、紅葉はさすがにご立派。
根元に植えた和製クレマチス、センニンソウが今頃になって咲き出し、紅葉といいコントラストを見せていた。
この時はシロクジャクも盛りだった。
2012/11/04
2012/11/04
2012/11/04 センニンソウの花アップ。
次はあまりメジャーでない紅葉。スモークツリーだ。
2012/11/04
続いてスイカズラの仲間。
秋になると、黄色に変わるとは、気づかなかった。
それ以上に驚いたのは元の方が奇麗なピンクに変わっていた。ピンクの紅葉は珍しいと思う。
2012/11/04 2012/11/10
紅葉は必ずしも樹木の専売特許にあらず。
庭草で宿根草の中にはドッキリするような紅葉を見せるものもある。
2012/11/04 ペンステモン・ジギタリスの紅葉。
ペンステモン・ジギタリスの葉は面白いことに紅葉しても枯れず、冬の間にまた緑に戻る。
アオバナフジバカマ Conoclinium coelestinum の黄葉は綺麗だが、さっぱり話題にならない。
2012/11/10
落ちた木の紅葉と草紅葉。
2012/11/10
赤い落葉はコマユミ。
黄葉の草はアオバナフジバカマの名で流通しているConoclinium coelestinum。
左の白っぽいのはビロウドモウズイカ。
緑の細かい葉のグランドカバーはタイム・ロンギカウリス。
いよいよ秋田でも雪が降りそうだ。
この時期、アタマの痛いのが、タイヤの交換と庭の冬支度。
雪の少ないエリアの皆様にはあまり関係ない話で恐縮だが、
後者については、うちでは雪に埋もれる前、庭の草花は抜くものは抜き、刈るものは刈って捨てるようにしている。
そうしないと春、雪が融けた後、倒伏した枯れ草がみっともないし、庭の立ち上がりそのものも遅くなる。
ついでなので、一年草のコーナーは土壌改良も行う(腐葉土や乾燥牛糞、石灰窒素などを鋤きこむ程度)。
ふだんさっぱり運動をしてないので、
たったこれだけ(↓)のスペースをスコップで掘ったら、うっ( ̄π ̄;腰を痛めてしまった。
2012/11/17
(´π`; 年はとりたくねえもんだ。
ちなみに作業は先週日曜、晴れ間をみて行い、写真は今日(11月17日)撮った。
まだしぶとく紅葉(黄葉)している草木があった。
2012/11/17 フウチソウの黄葉。左奥はニコチアナがまだ咲いている。
翌18日は一日中、暴風雨となった。おまけにカミナリも鳴っている。
こんな日は庭シゴト(冬支度)も何も出来ないのだが、
開き直って以前から考えていた『風』をテーマとした植物写真にチャレンジしてみた。
対象に使った植物は『風を知る草』こと「風知草(フウチソウ)」。
芸術性のかけらもないお遊び写真だが、ご笑覧あれ。
2012/11/18
『風』の第二弾は風除室。
耐寒性はあまり強くないけど枯らしたくないものや他所様よりも少しでも早く花を咲かせたいものや
育苗中の一年草などは、冬場、スペースの許す限り、この風除室に収納している。
2012/11/18 2012/11/18 風除室内
今はシソ科のプレクトランサスが花盛りだ。
この植物は熱帯原産なので、風除室でも越冬は困難だ。
もう少ししたら、室内に格納し、春になったら、刺し芽で増やす予定。
風除室内の一年草苗でイチバン元気の良いのはスイートピー。
問題はこんなに多くの苗を這わす場所が無いこと。
11月23,24日も天気はイマイチ。雨や小雪がちらついている。
庭を片付けていたら、黒い葉のコクリュウが目に付いた。
地味だが、グランドカバーとして重宝している。寄せ植え材料としても面白い。
2012/11/24 オオバジャノヒゲ `黒龍'
次なる植物は、もっと地味な花、クサヤツデ。
2012/11/25
2012/11/25 2012/11/25
キク科の花は多数の筒状花や舌状花(花弁のように見える)が集まってさながら一個の花のように咲くことが多い。
この集合体を「頭花」と言うが、
クサヤツデ Diaspananthus uniflorus は珍しく頭花に一個しか花(筒状花)がつかない。
花弁の色は紅紫だが、総苞(萼のように見えるもの)や花茎は黒いので余計締まって見える。
したがって、花が咲いても気づかないほどの寂しい植物である。
反面、葉はヤツデを小型にしたような形でこんもり茂るのでこちらは割と目立つ。
日本固有一属一種で、主に西日本の暗い林床に生えると聞く。
秋田には当然、生えていないし、仮に生えていても私は山鳥じゃない山盗りはしないので、
うちにあるものはとあるマニアックな専門店から買った代物。
ガーデニングをやる人はもちろんのこと、山野草愛好家でもこんな地味な植物を
好んで栽培する人はそうは居ないと思う。
天邪鬼な私はバラやクリスマスローズよりもこんな地味花が好きなのである。
その花が11月も中旬になったら、ようやく咲き出した。
記念に写真に収めようとしたが、 (´π`;)実は悪戦苦闘。花が細く小さく茎も細くてなかなかピントが合わない。
おまけに風に揺れ、じっとしてくれない。
こっ( ̄π ̄;これこそ
(うちの地植えでは)最後に・・・いや最後まで咲く花。
2012/11/25 ノジギク
こちらは典型的な菊花。外側の白い弁が一枚ごとに舌状花になっている。
中心の黄色い部分は筒状花の集まり。
庭もだいぶ片付いてきた。後は雪を待つばかりか。
2012/11/23
以上。
クサヤツデにもいろいろな系統があるようですが、
花色と言い、葉の形といい、このタイプを個人的には一番気に入っております。
実はそれが一昨年枯れてしまい、現在は他のピンク花タイプしか残っておりません。
園芸ガーデニングから離れ、山歩きばかりしているうちに庭の花の種類もめっきり減ってしまいました。
お庭の木々や草花もいい色になりますね。
そして、やはりこちらより鮮やかです。
クサヤツデの花、面白いですね。
まだ見たことがありません。
くるくるカールの花弁で葉が切れ込んでいて
エンシュウハグマに似ているように思えますが、あちらは小花が三つですね。