重松清の『その日のまえに』を読んだ。
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「死」がテーマの連作短編集で、収録されているのは「ひこうき雲」、「朝日のあたる家」、「潮騒」、「ヒア・カムズ・ザ・サン」、「その日のまえに」、「その日」、「その日のあとに」の7篇。「朝日のあたる家」以外はなんらかの形でつながりがある。この作品で語られる「その日」とは亡くなる日のことで、この作品の登場人物の多くが、癌などで余命を告げられる。わたしそういうのがある意味うらやましいなぁと感じる。事故などで突然死ぬよりも、余命を告げられて「その日」を迎えられるのって実は幸せじゃないの?って感じさせてくれる作品。もちろん涙なくしては読めない作品で、電車の中で読むとちと恥ずかしかったよ。
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