夕方くらいに自宅に用事あるからと、
ついて行くと、
何とも怪しげな木造の、
場末のスナックみたいなところに、、、
夕焼け前の鮮やかな陽の光で、
照らされた赤や青のトタン板と
アクリル看板が一瞬輝いた、
そこは大人の男が、
夜な夜な遊ぶところみたいな、
認識だけは子供ながらに薄っすらあった、
その建物からさっき起きたばかりか、
その子の母親らしき人が出てきた、
全く見慣れなく、
だらし無い風貌に、
圧倒されてしまい、
硬直していたら言われてしまった、
「アタシみたいな女は嫌いだね」
全く否定出来なかった、
そう、
ハッキリ言って嫌いだった、
何故なら、
だらし無い姿を人前に晒すし、
知った気で表情なんかで、
人の感情を決め付けるから、
ただそれだけなんだけど、
言葉だけの範囲は確かに図星だった、
けどその話の範囲はほぼハズレ、
それだけは確か、
未だに忘れられない記憶。