時間がない？

安保……じゃなかった安倍呆性。ちゃんと予定通り強行採決されました……お見事です。
衆院でも、同じような茶番を演じて――おーい山田くん、国会議員の皆さんに座布団やってくれ――同じように採決されるんでしょう――よかったね。

あのね、今更だけど、推進派の皆様が色々と説明して下さっているんですけど、説明は分かりますよ。うん、この法律は必要なのかもしれない。って少し思い始めているもの。
ただ、推進派の皆様が口を揃えて最後に「時間がない」とおっしゃる。
そりゃ、世の中、すごいスピードで変化してますよ。アラブの難民があんなに沢山ヨーロッパに流れこむなんて、２ヶ月前には想像もしてなかったし。
でもね、時間がない、と断言されるんなら、何の時間が、どれだけ無いのか、説明して欲しい。
――思うに、アメリカが勝手に決めた期限が迫っている、ということかと……
でもさ、それでホイホイ決めちゃうような法律なら、アメリカが「シリアに兵隊出して」とヒトコト言ったら、「ハイハイ」なんて二度返事、どころか「イエッサー！」ヒトコト叫んで、何も考えずに即座に自衛隊を送り込むことになりませんか。
そこの所が不安です。

今日になって、推進派の矛盾にひとつ気付いてしまった。駆けつけ警備の話。
スーダンで活動してるのは自衛隊だけじゃない。JICAの職員も居る。彼らが危険になったら助けられないのか……とおっしゃるんですが……まず、それは集団的自衛権とは別でしょ。
それから、あのね、国を変えて考えてみよう。中国で反日デモで日本企業が焼き討ちされた。現地に駐在する日本人が危険だから、って自衛隊を中国に送れますか？　
できないでしょ。中国にだって警察も軍隊もあるんだから……
沖縄で米軍基地に反対する人が基地に火炎瓶を投げ込んだから、って……そんな奴、勝手に撃ち殺して下さい。ってアメリカに言うのかい？　そんなことしないでしょ。日本にも警察があって治安を守っているんだから。
それはスーダンだって同じ――無政府状態で同じじゃない、とおっしゃるなら、自衛隊を駐留させている根拠が揺らいじゃう――のはずじゃね？
この法案が不安なのは、重箱をつつき始めたら、キリがない。というヒトコトでしょうか。