エルデンリング 7日目 ソウルシリーズとオープンワールド

オープンワールド（OW）を採用したエルデンリングだが、レビューを読むと、ソウルシリーズとOWの相性について言及されていることが多い。相性がいいという意見もあれば、悪いという意見もある。あるジャンルとOWの相性はあると思うが、エルデンリングの場合、徹底的にOWに合わせていると思う。OWの楽しさを最大限に引き出し、OWの弊害を取り除いている。

探索と発見の喜びがシリーズのテーマであり、その喜びを引き出すために乗り越えるべき苦難が用意されている。エルデンリングでは、OWにより世界が広大になったが、高い密度で探索すべきアクティビティや、手強いボスが用意された。

また、広大な世界をストレスフリーで探索できるよう様々な工夫がなされている。
例えば、
○馬の乗り降りは一瞬だし、走るスピードも十分で、多少の段差は自動で乗り越えてくれる
○落下死がしにくくなった
○死んでも近くでリスタートできる
などのこれまでのシリーズからの変化がみられるが、いずれもOWに合わせたものだ。

残念な点をあげるとすれば、発見しにくい洞窟などがあることや、探索を完了したか否かが表示されない不便さだ。製作者の意図としては、クエストマーカーをただ追いかけて潰していくゲームにしたくなかったようだが、遊びにくさにつながっているのは事実だと思う。

OWに徹底的に合わせてきたスタッフの努力とセンスに賛辞を贈りたい。