糖質制限を調べていると、脂質の摂取量が多いことが議論になることが多い。
これまでの『常識』としてサラサラしたイメージのある植物油は体によく、どろどろした動物油は体に悪いと思っていたが、どうやらそうではないようだ。
植物油の過剰摂取に関する、日本脂質栄養学会の提言。
http://jsln.umin.jp/teigenHamazaki02.htm
更に日本動脈硬化学会は『脂肪には多くの種類があり、それらをひとまとめにして総体としての「脂肪」摂取を低減することを目的として「脂質」と表示することには問題があると考える。』との声明を出している。(記事の中程以降で脂肪の種類を解説?している)
日本動脈硬化学会の声明
http://www.j-athero.org/outline/eiyouseibun.html
詳しくは声明文を読んで欲しいが『米国、カナダ、韓国、ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル、香港、台湾などに食品を輸出している日本の食品企業は、会社の規模を問わず、すでに「脂質」の表示に加え、少なくとも「飽和脂肪酸」「トランス脂肪酸」の表示を実行しており』とのことである。輸出品には脂質を細かく分類して成分表示をしているのに、国内向けにはそれがなされてないとの指摘である。何故なのか、多いに疑問がわく。
湿潤治療で有名は夏井先生のブログのコメントを紹介する。
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「花粉症と糖質制限」について心療内科の先生からのメールです。
全ての慢性疾患は、体内の「慢性炎症」により、細胞が「酸化」、「糖化」され傷つくことにより生じます。うつ病、アルツハイマー病、悪性腫瘍、糖尿病、慢性関節リウマチ、膠原病、潰瘍性大腸炎、クローン病、関節炎、アトピー、アレルギー、等です。
糖質制限は、過剰なインスリン分泌を抑制して「慢性炎症」、「糖化」が抑制されます。
もう一つ重要なことは、悪い脂質は避けて、良質の脂質を摂取することです。ω6はプロスタグランジン2系を促進し体内の「慢性炎症」を促進するが、ω3系はプロスタグランジン3系を促進し体内の「慢性炎症」を抑える作用があります。つまり、
ω3系のαリノレイン酸(エゴマ油、亜麻仁油)、EPA+DHA(魚油)を積極的に摂る
ω6系(大多数の植物油)は極力減らす、
”狂った脂肪”のトランス脂肪酸(マーガリン、ショートニング)は直ちに止める
ことで炎症が抑制されます。
【参考文献】
1) 病気がイヤなら「油」を変えなさい!―危ない“トランス脂肪”だらけの食の改善法
2) 青魚を食べれば病気にならない 万病の元「慢性炎症」を防ぐ (PHP新書)
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更にネットを見ていると面白いサイトに出会った。
『くるみの摂取が 女性の2型糖尿病リスク抑制に関係すると判明』
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000003365.html
眉唾物に見えるが内容は科学的だ。
【関連する言葉の解説】
脂肪酸は食品中に含まれる脂質の主な成分をいうが、脂肪酸を改めて調べてみると言葉が難しく素人には簡単には理解できない。一応まとめ(?)てみた。でもまだ良く解らないが・・・。
◎福田一典著、『ブドウ糖を絶てばガン細胞は死滅する』より抜粋
-----
■脂肪酸の構成(分類)
1.飽和脂肪酸
2.不飽和脂肪酸
2.1 一価不飽和脂肪酸
2.1.2 ω-9系一価不飽和脂肪酸
2.2 多価不飽和脂肪酸
2.2.1 ω-6系多価不飽和脂肪酸
2.2.2 ω-3系多価不飽和脂肪酸
※ω-3、ω-6、ω-9は最近はn-3、n-6、n-9と呼ばれることも多い
■分類された脂肪酸の特徴
1.飽和脂肪酸
・ババルミチン酸、ステアリン酸
・肉、卵、乳製品に多く含まれる
・コレステロールが多く固まりやすい
・マーガリン、ラドー、バター、牛乳など
2.1.2 ω-9系一価不飽和脂肪酸
・オレイン酸
・オリーブやアボガド、ナッツ類に多く含まれる
・酸化されにくい
・オリーブ油、採種油、米油、落花生油など
2.2.1 ω-6系多価不飽和脂肪酸
・リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸
・大豆、ごま、トウモロコシなどに多く含まれる
・リノール酸は体内で生成できない『必須脂肪酸』である
・大豆油、コーン油、グレープシード油、ゴマ油など
2.2.2 ω-3系多価不飽和脂肪酸
・α-リノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)
・魚類、亜麻仁、エゴマ、クルミなどに多く含まれる
・α-リノレン酸は体内で生成できない『必須脂肪酸』である
・酸化されやすい
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◎http://blogs.yahoo.co.jp/hirobin1234/8947604.html より抜粋
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・脂質とは、その名のとおり油です。肉、魚、野菜、様々なものから摂取できます。
・脂質には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸、というものがあります。
・飽和脂肪酸は、主に肉類に多く含まれております
・不飽和脂肪酸は、魚や野菜に多く含まれており
・不飽和脂肪酸は体内で他の脂肪酸から合成できないため、定期的に食事により摂取する必要があり、
・特に多価不飽和脂肪は必須脂肪酸とも呼ばれています
・多価不飽和脂肪酸には、n-3系と、n-6系のものがあります。
・n-6系多価不飽和脂肪酸は、大豆油や菜種油などから摂取できます。
・n-3系多価不飽和脂肪酸は、紫蘇油や魚油などから摂取できます。
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◎wikiより抜粋
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脂肪酸 (fatty acid) は主に炭素数および不飽和結合の有無によって分類される。
1.炭素数による分類
脂肪酸の炭素数が
・7以下のものを短鎖脂肪酸(SCFA)、
・8-10のものを中鎖脂肪酸(MCFA)、
・12以上のものを長鎖脂肪酸(LCFA)
という。なお10以上のものを高級脂肪酸とするものもある。
2.不飽和度による分類
不飽和度による分類はさまざまであるが、基本的には以下の分類に従う。
・飽和脂肪酸 (saturated fatty acid, SFA)- 炭素鎖に二重結合あるいは三重結合を有しない(飽和である)
・不飽和脂肪酸 (unsaturated fatty acid, UFA)- 炭素鎖に二重結合、三重結合を有する
また不飽和脂肪酸は二重結合の数が1つであるか、複数であるかによって以下の分類がなされる。
・モノエン脂肪酸(一価不飽和脂肪酸)- 二重結合の数が1つである
・ポリエン脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)- 二重結合の数が2つ以上である。
二重結合の数が4つ以上のものを高度不飽和脂肪酸と呼ぶ場合もある。
また、二重結合の有無および炭素数の差異によって名称が異なる。
3.幾何異性体による分類
・不飽和脂肪酸は、幾何異性体にcis型とtrans型があり、
・近年trans型のものをトランス脂肪酸として区別することがある。
4.不飽和脂肪酸は
・一価不飽和脂肪酸
・多価不飽和脂肪酸
・トランス脂肪酸 ←違っているかも?
に分類される。
更に多価不飽和脂肪酸は
・ω-6脂肪酸
・ω-3脂肪酸
に分類される
※不飽和脂肪酸は、ω3 系列か、ω6 系列かをはっきりさせるため、
20:5 ω3あるいは20:5(n-3)と表記することもある。
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◆以下は『トランス脂肪酸について』
◎wikiより抜粋
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%84%82%E8%82%AA%E9%85%B8
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トランス脂肪酸は、構造中にトランス型の二重結合を持つ不飽和脂肪酸。トランス型不飽和脂肪酸、トランス酸とも。
トランス脂肪酸は、天然の植物油にはほとんど含まれず、水素を付加して硬化した部分硬化油を製造する過程で
発生するため、それを原料とするマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングなどに多く含まれる。
一定量を摂取するとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させ心臓疾患のリスクを高めるといわれ、
2003年以降、トランス脂肪酸を含む製品の使用を規制する国が増えている。
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◎農林省の『良く解るトランス脂肪酸』から抜粋
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/index.html#2
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トランス脂肪酸ってなんだろう?
不飽和脂肪酸には、炭素の二重結合のまわりの構造の違いにより、シス型とトランス型の2種類があります。
シス(cis)とは、“同じ側の、こちら側に”という意味で、脂肪酸の場合には水素原子(H)が炭素(C)の二重結合をはさんで同じ側についていること表しています。トランス(trans)とは、“横切って、かなたに”という意味で、脂肪酸の場合では水素原子が炭素の二重結合をはさんでそれぞれ反対側についていることを表しています。
天然の不飽和脂肪酸のほとんどは、炭素の二重結合がすべてシス(cis)型です。これに対して、トランス(trans)型の二重結合が一つ以上ある不飽和脂肪酸をまとめて「トランス脂肪酸(trans-fatty acid)」と呼んでいます。
食品にはどうしてトランス脂肪酸が含まれているの?
トランス脂肪酸には、天然に食品中に含まれているものと、油脂を加工・精製する工程でできるものがあります。
天然にできるもの天然の不飽和脂肪酸はふつうシス型で存在します。しかし、牛や羊などの反芻(はんすう)動物では、胃の中の微生物の働きによって、トランス脂肪酸が作られます。そのため、牛肉や羊肉、牛乳や乳製品の中に天然に微量のトランス脂肪酸が含まれています。
油脂の加工・精製でできるもの常温で液体の植物油や魚油のから半固体又は固体の油脂を製造する加工技術の一つである「水素添加」によってトランス脂肪酸が生成する場合があります。
水素添加によって製造されるマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などにトランス脂肪酸が含まれています。
また、植物から油を絞る際には、精製する工程で好ましくない臭いを取り除くために高温で処理を行います。この際に、植物に含まれているシス型の不飽和脂肪酸からトランス脂肪酸ができるため、サラダ油などの精製した植物油にも微量のトランス脂肪酸が含まれています。
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◆医学的には素人です。糖質制限に関わる注意事項などは以下の書き込みを参考にしてください。
■『始める前に気をつけること』
http://blog.goo.ne.jp/ms926/e/2c2dcd07666850d30814824754566492
◆【糖質制限食とは】&【糖質制限食を実践される時のご注意】(江部Dr.のブログ)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2191.html
これまでの『常識』としてサラサラしたイメージのある植物油は体によく、どろどろした動物油は体に悪いと思っていたが、どうやらそうではないようだ。
植物油の過剰摂取に関する、日本脂質栄養学会の提言。
http://jsln.umin.jp/teigenHamazaki02.htm
更に日本動脈硬化学会は『脂肪には多くの種類があり、それらをひとまとめにして総体としての「脂肪」摂取を低減することを目的として「脂質」と表示することには問題があると考える。』との声明を出している。(記事の中程以降で脂肪の種類を解説?している)
日本動脈硬化学会の声明
http://www.j-athero.org/outline/eiyouseibun.html
詳しくは声明文を読んで欲しいが『米国、カナダ、韓国、ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル、香港、台湾などに食品を輸出している日本の食品企業は、会社の規模を問わず、すでに「脂質」の表示に加え、少なくとも「飽和脂肪酸」「トランス脂肪酸」の表示を実行しており』とのことである。輸出品には脂質を細かく分類して成分表示をしているのに、国内向けにはそれがなされてないとの指摘である。何故なのか、多いに疑問がわく。
湿潤治療で有名は夏井先生のブログのコメントを紹介する。
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「花粉症と糖質制限」について心療内科の先生からのメールです。
全ての慢性疾患は、体内の「慢性炎症」により、細胞が「酸化」、「糖化」され傷つくことにより生じます。うつ病、アルツハイマー病、悪性腫瘍、糖尿病、慢性関節リウマチ、膠原病、潰瘍性大腸炎、クローン病、関節炎、アトピー、アレルギー、等です。
糖質制限は、過剰なインスリン分泌を抑制して「慢性炎症」、「糖化」が抑制されます。
もう一つ重要なことは、悪い脂質は避けて、良質の脂質を摂取することです。ω6はプロスタグランジン2系を促進し体内の「慢性炎症」を促進するが、ω3系はプロスタグランジン3系を促進し体内の「慢性炎症」を抑える作用があります。つまり、
ω3系のαリノレイン酸(エゴマ油、亜麻仁油)、EPA+DHA(魚油)を積極的に摂る
ω6系(大多数の植物油)は極力減らす、
”狂った脂肪”のトランス脂肪酸(マーガリン、ショートニング)は直ちに止める
ことで炎症が抑制されます。
【参考文献】
1) 病気がイヤなら「油」を変えなさい!―危ない“トランス脂肪”だらけの食の改善法
2) 青魚を食べれば病気にならない 万病の元「慢性炎症」を防ぐ (PHP新書)
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更にネットを見ていると面白いサイトに出会った。
『くるみの摂取が 女性の2型糖尿病リスク抑制に関係すると判明』
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000003365.html
眉唾物に見えるが内容は科学的だ。
【関連する言葉の解説】
脂肪酸は食品中に含まれる脂質の主な成分をいうが、脂肪酸を改めて調べてみると言葉が難しく素人には簡単には理解できない。一応まとめ(?)てみた。でもまだ良く解らないが・・・。
◎福田一典著、『ブドウ糖を絶てばガン細胞は死滅する』より抜粋
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■脂肪酸の構成(分類)
1.飽和脂肪酸
2.不飽和脂肪酸
2.1 一価不飽和脂肪酸
2.1.2 ω-9系一価不飽和脂肪酸
2.2 多価不飽和脂肪酸
2.2.1 ω-6系多価不飽和脂肪酸
2.2.2 ω-3系多価不飽和脂肪酸
※ω-3、ω-6、ω-9は最近はn-3、n-6、n-9と呼ばれることも多い
■分類された脂肪酸の特徴
1.飽和脂肪酸
・ババルミチン酸、ステアリン酸
・肉、卵、乳製品に多く含まれる
・コレステロールが多く固まりやすい
・マーガリン、ラドー、バター、牛乳など
2.1.2 ω-9系一価不飽和脂肪酸
・オレイン酸
・オリーブやアボガド、ナッツ類に多く含まれる
・酸化されにくい
・オリーブ油、採種油、米油、落花生油など
2.2.1 ω-6系多価不飽和脂肪酸
・リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸
・大豆、ごま、トウモロコシなどに多く含まれる
・リノール酸は体内で生成できない『必須脂肪酸』である
・大豆油、コーン油、グレープシード油、ゴマ油など
2.2.2 ω-3系多価不飽和脂肪酸
・α-リノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)
・魚類、亜麻仁、エゴマ、クルミなどに多く含まれる
・α-リノレン酸は体内で生成できない『必須脂肪酸』である
・酸化されやすい
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◎http://blogs.yahoo.co.jp/hirobin1234/8947604.html より抜粋
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・脂質とは、その名のとおり油です。肉、魚、野菜、様々なものから摂取できます。
・脂質には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸、というものがあります。
・飽和脂肪酸は、主に肉類に多く含まれております
・不飽和脂肪酸は、魚や野菜に多く含まれており
・不飽和脂肪酸は体内で他の脂肪酸から合成できないため、定期的に食事により摂取する必要があり、
・特に多価不飽和脂肪は必須脂肪酸とも呼ばれています
・多価不飽和脂肪酸には、n-3系と、n-6系のものがあります。
・n-6系多価不飽和脂肪酸は、大豆油や菜種油などから摂取できます。
・n-3系多価不飽和脂肪酸は、紫蘇油や魚油などから摂取できます。
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◎wikiより抜粋
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脂肪酸 (fatty acid) は主に炭素数および不飽和結合の有無によって分類される。
1.炭素数による分類
脂肪酸の炭素数が
・7以下のものを短鎖脂肪酸(SCFA)、
・8-10のものを中鎖脂肪酸(MCFA)、
・12以上のものを長鎖脂肪酸(LCFA)
という。なお10以上のものを高級脂肪酸とするものもある。
2.不飽和度による分類
不飽和度による分類はさまざまであるが、基本的には以下の分類に従う。
・飽和脂肪酸 (saturated fatty acid, SFA)- 炭素鎖に二重結合あるいは三重結合を有しない(飽和である)
・不飽和脂肪酸 (unsaturated fatty acid, UFA)- 炭素鎖に二重結合、三重結合を有する
また不飽和脂肪酸は二重結合の数が1つであるか、複数であるかによって以下の分類がなされる。
・モノエン脂肪酸(一価不飽和脂肪酸)- 二重結合の数が1つである
・ポリエン脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)- 二重結合の数が2つ以上である。
二重結合の数が4つ以上のものを高度不飽和脂肪酸と呼ぶ場合もある。
また、二重結合の有無および炭素数の差異によって名称が異なる。
3.幾何異性体による分類
・不飽和脂肪酸は、幾何異性体にcis型とtrans型があり、
・近年trans型のものをトランス脂肪酸として区別することがある。
4.不飽和脂肪酸は
・一価不飽和脂肪酸
・多価不飽和脂肪酸
・トランス脂肪酸 ←違っているかも?
に分類される。
更に多価不飽和脂肪酸は
・ω-6脂肪酸
・ω-3脂肪酸
に分類される
※不飽和脂肪酸は、ω3 系列か、ω6 系列かをはっきりさせるため、
20:5 ω3あるいは20:5(n-3)と表記することもある。
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◆以下は『トランス脂肪酸について』
◎wikiより抜粋
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%84%82%E8%82%AA%E9%85%B8
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トランス脂肪酸は、構造中にトランス型の二重結合を持つ不飽和脂肪酸。トランス型不飽和脂肪酸、トランス酸とも。
トランス脂肪酸は、天然の植物油にはほとんど含まれず、水素を付加して硬化した部分硬化油を製造する過程で
発生するため、それを原料とするマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングなどに多く含まれる。
一定量を摂取するとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させ心臓疾患のリスクを高めるといわれ、
2003年以降、トランス脂肪酸を含む製品の使用を規制する国が増えている。
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◎農林省の『良く解るトランス脂肪酸』から抜粋
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/index.html#2
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トランス脂肪酸ってなんだろう?
不飽和脂肪酸には、炭素の二重結合のまわりの構造の違いにより、シス型とトランス型の2種類があります。
シス(cis)とは、“同じ側の、こちら側に”という意味で、脂肪酸の場合には水素原子(H)が炭素(C)の二重結合をはさんで同じ側についていること表しています。トランス(trans)とは、“横切って、かなたに”という意味で、脂肪酸の場合では水素原子が炭素の二重結合をはさんでそれぞれ反対側についていることを表しています。
天然の不飽和脂肪酸のほとんどは、炭素の二重結合がすべてシス(cis)型です。これに対して、トランス(trans)型の二重結合が一つ以上ある不飽和脂肪酸をまとめて「トランス脂肪酸(trans-fatty acid)」と呼んでいます。
食品にはどうしてトランス脂肪酸が含まれているの?
トランス脂肪酸には、天然に食品中に含まれているものと、油脂を加工・精製する工程でできるものがあります。
天然にできるもの天然の不飽和脂肪酸はふつうシス型で存在します。しかし、牛や羊などの反芻(はんすう)動物では、胃の中の微生物の働きによって、トランス脂肪酸が作られます。そのため、牛肉や羊肉、牛乳や乳製品の中に天然に微量のトランス脂肪酸が含まれています。
油脂の加工・精製でできるもの常温で液体の植物油や魚油のから半固体又は固体の油脂を製造する加工技術の一つである「水素添加」によってトランス脂肪酸が生成する場合があります。
水素添加によって製造されるマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などにトランス脂肪酸が含まれています。
また、植物から油を絞る際には、精製する工程で好ましくない臭いを取り除くために高温で処理を行います。この際に、植物に含まれているシス型の不飽和脂肪酸からトランス脂肪酸ができるため、サラダ油などの精製した植物油にも微量のトランス脂肪酸が含まれています。
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◆医学的には素人です。糖質制限に関わる注意事項などは以下の書き込みを参考にしてください。
■『始める前に気をつけること』
http://blog.goo.ne.jp/ms926/e/2c2dcd07666850d30814824754566492
◆【糖質制限食とは】&【糖質制限食を実践される時のご注意】(江部Dr.のブログ)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2191.html