フィリピンもまた、古くて新しい国だ。世界史の中に出てくるのは、16世紀以降だ。
スペインなどが東南アジアに進出し、東南アジアに拠点を築いた。要所要所に
基地や港を建設し、貿易の拠点とした。フィリピンはスペインが支配したので、史跡
はスペイン風である。
フィリピンの国土は日本の約8割、人口は1億人強、平均年齢は若く、今後の発展
が期待される。観光ガイドの話では平均年齢は23歳だとか。高齢化のすすむ日本
は仲良くしていきたい国だ。
タイトル「世界歴史遺産を訪ねて」という視点でみると、フィリピンには世界(文化)
遺産が3件あるが、私はどこにも訪ねていない。というわけで、フィリピン政府観光庁
のページから史跡3カ所については、最後に受け売りで紹介する。
さて、私のフィリピン訪問だが、2回出かけた。最初の訪問は20年前で、友人が
フィリピン政府機関に出向しており、同僚と連れだって、ゴルフに出かけた。父の
戦死地フィリピンを見ておきたいという思いもあったからだ。
2回目は国の戦没者慰霊巡拝の行事に参加して、激戦地を訪ね、慰霊する旅に
参加した。これは5年前、2016年2月18日~26日で、私はビサヤ諸島訪問(慰霊
3班)グループに所属した。レイテ島を主にセブ島とサマール島を巡拝した。
ルソン島ではカリラヤの日本軍慰霊地にて合同慰霊祭でお参りし、また、マニラ市の
史跡を観光した。
ここでは、慰霊巡拝時に撮った写真を紹介する。
さて、フィリピン政府の推奨する見所、世界文化遺産3カ所だが、
1.バロック様式教会群(文化遺産/1993年登録)があるが、これらは16世紀の
スペイン統治時代に建てられた。
ルソン島の「パオアイ教会」、「サンアグスチン教会」、「サンタ・マリア教会」、パナイ
島の「ミアガオ教会」の4つが世界文化遺産に登録されている。
2.フィリピン・コルディリェーラの棚田群(文化遺産/1995年登録)
バナウエ・ライステラスはルソン島北部のコルディリェーラ山脈に広がる棚田のひとつ
である。山岳地帯に住む少数民族のイフガオ族が手作業で耕し続けてきた棚田は
彼らの血と汗の結晶で、人類の生命活動の厳粛さを感じさせる。
3.ビガンの歴史地区(文化遺産/1999年登録)
マニラから北に約400kmの場所にあるのが、16世紀のスペイン統治時代につくられた
町並みがそのまま残る「ビガンの歴史地区」。石畳の通りが続きカレッサ(馬車)が行き
交う光景は、この地の名物である。カフェやレストラン、ホテルなども町の中に点在して
いる。
以上です。
<参考>次は、17.台湾&香港です。https://blog.goo.ne.jp/ms_blog_trecking120/e/d21d8b409c9444b180c3c8857e95dd68