栂池から白馬に移動、定宿スノーバードに落ち着く。もう天国。ここは天国。そういう意味では、過去二日間の体験も無駄では無かった。婆さん宿が半年に一度しか掃除機をかけない証拠に、テレビの前に西瓜の種が落ちていた。冬にスキー場で西瓜食べる人は居ないよね。でもやっとスノーバードに来て本当のクリスマスが来た。本当の冬休みが来た。このスノーバードも、偶然ニックがホテルウェブサイトで見つけた。最初に来た時に、料理とワインが美味しいのに驚いた。普通のリゾートホテルの美味しさでなく、どう言ったらいいのか、家庭的でありながら本格的な料理と、ワインの品揃えなのであった。見栄えだけじゃなく、心のこもった美味しさ。どこもかも掃除が行き届き、住む人の身になって部屋が設えられてあり、切り盛りしているご夫婦が優しく上品で、子供さんが賢くて素直で、他の宿を試す度に、やはりここに帰って来たいと思える宿なのだ。今日はふかふか雪がたくさん降ったので、いつもは怖くて行けない林道コースやダイナミックコース、全部行けた。楽勝で行けた。楽勝どころか、普通のスキーヤーみたいに鼻歌で滑れた。私のスキーは急激に上達してる。夏の間何もして無いのに、と思ったら、はっと、新しいスキーを買ったことを思い出した。良い道具はやっぱり良いのだった。
