「その女アレックス」ピエール・ルメートル著を読んだ。あまりに嫌な後味を整理して片付ける必要を感じる。私の気に入らないからと言って、つまらない本とは限らない。私は映画ミリオンダラーベイビーが嫌いだが、つまらない映画ではないと思う。この本とこの映画と、どちらも気に入らない点は、歪んだフェミニズムと法を超える正義の二点だ。犯人も探偵も気に入らないのだから仕方ない。救いが無さ過ぎる。宮部みゆきさんならもっとグロくても、もっと希望のある結末が書けると思う。終了。