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富山にも、丸亀製麺釜揚げうどんがある。山梨塩山にも、河口湖にも、東京オペラシティにもある。うどんで腹ごしらえ、という言葉がぴったり。腰があるのにつるつる優しく、きっときとな歯ざわり。若い従業員の娘さんが真っ赤な頬で真っ赤な手でざぶざぶ洗う清潔なうどん。粉をこねる青年の白衣もりりしい勇気のうどん。一昨日、昨日は、ニトリ店内を歩き回り、へっとへとになって釜揚げうどんへ駆け込んだ。野球部の学生や留学生などで混み合ういい雰囲気。春メニューの浅利うどんを食べようと思ったが、とろ玉うどんの写真見たら負けた。二日目こそ浅利うどんと決めて暖簾をくぐったが、歩き回って汗かいた身体がぶっかけうどん(冷)を求める。夕飯は久々の手料理、まあちゃんの好物チキンと法蓮草、バジルのパスタを一口コンロで作る。二口に付け替えてやろうかなと一瞬思ったが、私にも一口コンロの不遇時代があり、不便しながら料理の段取りを工夫した事や、二口になった時の感激を思い出したら、しばらくはこれもいいかも、と思い直した。
月曜に山中湖へ帰る予定が、ニトリからの家具の受取りや市役所、銀行手続きなどを考え、火曜まで伸ばすことにした。ニックにそう言うと、ああそうなんだ、マミー、と情けない声。土曜の夜中から、富山は暴風警報。ベランダに当たる風の音が恐ろしく私は度々目覚めたが、まあちゃんはすやすや寝てた。