亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

比較的平穏

2010年04月14日 23時06分46秒 | 金市場
市場を騒がせてきたギリシャ問題だが、伝えられているように短期債(6ヵ月、1年)の発行は予定を7倍も上回る応募があり問題なく終了。もっとも、問題なく終わらない可能性があったからこそ11日にユーロ圏財務相会合で支援の具体策を決めたわけで、こうでなきゃ困るということ。ただし調達金利は、1年物4.85%、6ヵ月物4.55%となり前回1月の発行時のそれぞれ2.20%、1.38%からすると倍以上となった。調達はできるものの政府の負担は増しており、先行きを懸念する声は強い。支援が約束されたうえで、この利回りなら応札倍率も上がろう。

ドル建て金価格動きについては、14日の取引で一時1145.40ドルまで下げた後に買い戻されたという点に注目すべきだろう。この水準は先々週までの1080~1140ドルの取引レンジの上限の水準で、いわゆる上値のメドとなっていた。先週、この水準を上抜いたことで、今度は逆に下値のサポート・ライン(支持線)として意識されている。したがって1150ドルを割れたところは、一旦は買い戻されたという流れ。1150ドル台ではスクラップの供給増が言われている。ロンドンからNY時間にかけて1160ドルを一時突破しているが、一昨日書いたように“寄せては引く” 展開。派手さはないが、下値切り上げパターン。

今夜は、そろそろバーナンキFRB議長の議会証言が始める。また日本時間の明朝に発表される12地区の連邦準備銀行の経済報告(ベージュブック)の内容。先行して発表された米3月の小売売上高は前月比+1.6%と予想以上に高かった。

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1 コメント

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俺も欲しい (ライラック)
2010-04-15 07:03:04
1年の短期物で金利5%弱なら、俺でも入札したな。
しかし償還される1年後は更に状況は悪化しているわけだ。
問題の先送りにしかなってない。
まあ、金融問題というのはそうしたものだ。
にっちもさっちも行かなくなって破綻が常だ。
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