たいした材料のない中でドル建て金価格の値動きがまた大きくなってきた。週末に発表されたCFTCのデータではファンドのネットロングが300トンを割れてきた。ショートが膨らんだことが理由でネットロングの数字が200トン台に落ちるのは調べてみると2008年12月9日以来のこと。それとショートが四捨五入して311トンに膨らんでいるが、これは過去最大規模となる。再び売り方が攻勢を掛けてきている。現物買いの方も、少し押し込まれることになりそうだ。
ところで5月10日の日本時間の早朝3時過ぎあたりからのドル円の100円突破への動きに際し、失業保険の申請件数のデータでは大きな動きを見せなかったドル建て金が、ドル円の上げにともなって売られたのは、円が国際金融危機が深刻化する中で逃避通貨のひとつになっていたことに由来する動きだろう。100円を超えるドル高円安は、事態の正常化を示すいわばメルクマール(指標)と受け止められたと見られる。したがって金は売りと。そういうプログラムがあったのではないか。
ところで週末のロンドン近郊のエイルズベリーで開かれたG7(主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議)。討議の内容はともかく、バーナンキ議長は欠席。シカゴ連邦準備銀行主催の会合で予定通り講演をしたもののG7には顔出しをしなかった。ことしは8月末のカンザス連銀主催のジャクソンホールでのシンポジウムには早々と欠席を表明しているという。少なくとも現時点では。任期は来年1月末に迫っているので憶測を呼ぶのだが、今年のジャクソンホールの会合は、9月(17-18日)のFOMCに近いので回避ということだろうが、どうも9月が焦点となるとの見方がある。それも今後のデータ次第ではあるが。
ところで5月10日の日本時間の早朝3時過ぎあたりからのドル円の100円突破への動きに際し、失業保険の申請件数のデータでは大きな動きを見せなかったドル建て金が、ドル円の上げにともなって売られたのは、円が国際金融危機が深刻化する中で逃避通貨のひとつになっていたことに由来する動きだろう。100円を超えるドル高円安は、事態の正常化を示すいわばメルクマール(指標)と受け止められたと見られる。したがって金は売りと。そういうプログラムがあったのではないか。
ところで週末のロンドン近郊のエイルズベリーで開かれたG7(主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議)。討議の内容はともかく、バーナンキ議長は欠席。シカゴ連邦準備銀行主催の会合で予定通り講演をしたもののG7には顔出しをしなかった。ことしは8月末のカンザス連銀主催のジャクソンホールでのシンポジウムには早々と欠席を表明しているという。少なくとも現時点では。任期は来年1月末に迫っているので憶測を呼ぶのだが、今年のジャクソンホールの会合は、9月(17-18日)のFOMCに近いので回避ということだろうが、どうも9月が焦点となるとの見方がある。それも今後のデータ次第ではあるが。
どうやら暫くNY金の動きが面白くなさそうなので記事にも苦労がおありかと存じます。
金融的には激動の時代なのでいつも頼りにさせていただいてます。