先週末10日のNY金が、前日比34.70ドル高の2375.00ドルで引けたことを受け、その日のアジア時間を中心とする上昇の買いの中身はともかく、3週間ぶりの高値水準でありNY金の調整も一巡感が出てきたと見ると書いた(マネックス証券、マネクリゴールド)。
そして、今週の見通しを以下のようにした。
「今週のNY金の見通しは、調整に一巡感と前述したが2350ドル割れの水準は買い拾われると見て、2348~2408ドルを想定している。仮に節目の2400ドルを超えた際に、戻り売りが出るのか、逆に追随買いのモメンタム復活か否かは、注目データの下振れの程度によると見る。 一方、JPX金については為替水準が155円に膠着あるいはやや円高方向を読み、1万17500~1万2000円と上値での最高値更新を読んでいる」とした。
ところが、13日のNY金は大きく反落し、前週末10日の上げをそっくり消してしまう、いわゆる行って来い状態となった。
13日の安値は2337.60ドルだった。想定レンジの2348~2408ドルの下限をあっさりと更新した。そもそも想定レンジを48ドルなどと刻んだのは初めてだが、レンジを60ドル幅と大きく撮ったのは、CPIなどで値動きが大きくなることを想定してのことだった。
結局、やはり2350ドル割れは買い拾われ、15日のNY金は前週末の水準を20ドルほど上回って引けた。
本日のアジア時間にNY金は、一時2402.70ドルまで見たが、足元で2380ドル台まで売られている。
一方、1万17500~1万2000円としたJPX金については、ここまでのところ1万1787~1万1919円となっている。 NY金は、材料出尽くしという印象で週末にかけては軟化か。