亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

今日の日は記念日

2009年03月19日 22時52分07秒 | 金融市場の話題
何をこんなに驚くのか?・・・と見れば、このタイミングだと。確かに、ここまで具体的な期限を示し(半年で3000億ドル、年内の住宅ローン担保証券の購入規模を2.5倍の1兆2500億ドルに、)同じくエージェンシー債の購入を2倍に)たのは、予想外のこと。しかも範囲も広い。伏線はBOE(イングランド銀行)の量的緩和発表で英国債の買い取りを始めるとともに英国の長期金利が急低下したことではないかと思う。この時に政策の自信を深めたというか、タイミングをも心得たのではないかと思う。結局、長期国債の買い取りとともに、その他FRB(中央銀行)のバランスシートを更に膨らませる(プリンティング・マネーに拍車)政策を拡大したことが、金市場を刺激した。バーナンキFRBは後戻りできない(躊躇すると市場に見透かされ、金融市場は暴落、金融危機から経済危機の様相をさらに深めることに、すなわちバンランス・シート不況が一気に深まる)。しかし、中央銀行がここまで前面に出ると少なからず効果はあるだろう。

バーナンキが一線を越えた、今日の日は記念日・・・とうことに。
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5 コメント

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ついでに・・・ (いつも拝見しております)
2009-03-19 23:36:49
どこかの国が円売りドル買い介入すれば完璧ですね。
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NY金先の上げが・・・ (きんきん)
2009-03-20 09:42:34
強烈なようで、、退避先ではなく逃避先になってきました。。このボラだろプロのディーラーの方も大変でしょうね?我々は上がった、下がったと見ているだけですから・・・インド、中国などで積み立てなど始まったらもうジリ高の青天井でしょうか?祖父が昭和40年ごろも土地ブームになんとなく似ていると昨日言ってました。毎年高値更新で売る人あり買う人ありで賑やかだったそうです。
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すみません。質問です。 (いつも拝見しております)
2009-03-20 15:29:19
お彼岸で暇だったので、ちょっとネットサーフィンしていて、こんなサイトを見かけました。銀についてはわからないことだらけで正直確認のしようがありません。確かに金のリサイクルはよく聞きますが、銀のリサイクルは銅よりも聞きません。本当のところどうなんでしょうか?住友なら銀のリサイクルもやっていそうな気がして宜しければコメントお願い致します。

http://money.yahoo.co.jp/column/company/ead/celebrated/person4/080326_person4.html
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シルバーのファンなんでしょうね ()
2009-03-20 21:58:04
「商業用不動産の状況はすばらしい」などと書いているので、はぁ??と思ったら1年前の話なんですね。この分野は今後ますます悪化が予想されているので、この筆者はそのままなら含み損を抱えているのではないでしょうか。タイトルにある「希望の光(Silver lining)」自体がシルバーに掛けているわけで銀大好き人間なのでしょう。本人も認めていますが。米国では貴金属投資というと金と銀なので、昨年の3月なら高値にある時期でもありポジション・トークという側面も。「銀は金より稀少」というのも、聞きませんね。コストに見合わないのでリサイクルも派生的でしょう。リサイクルしなくても豊富に生産されていますので。いま銀は余っております。これがプラチナの話なら、まだわからんでもないのですが。

こうした話は、発信された日付(時期)にも注意が必要ですね。同じ筆者が、その後銀についてどのような話をしているのか調べられたらいかがですか。
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恐れ入りました (いつも拝見しております)
2009-03-21 01:00:20
確かにその通りでした。ただ、最近はジム・ロジャースも「割安」発言を繰り返しているみたいなのでつい疑問に思った次第です。記事の筆者については確かにレバレッジ投資法論者で、書いた本どおりにやっていれば今頃は貧乏父さんになったであろうこともわかっています。ただ、書かれている内容特に、二次回収について全くの眉唾と思えなかったもので・・・ただ、需給に関してはその後調べがつきました。鉱山生産も毎年順調に伸びていて資源が枯渇するような状況には全く無さそうですね。むしろ、金の方が減り始めてゴールド・ピーク説が出てもおかしくないのにそんなに話題になっていないところが奇妙で不思議に感じました。
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