さて週明けNY市場のフロアの取引(通常取引)が始まったが、ここまでのところは先週の売りの勢いも一服気味で、前週比4~5ドル高の1720ドル台後半での取引となっている。実は1750ドル超で取引されている際に、調整局面での下値のメドはまずは1710~1720ドル程度と目算していた。もちろん昨日書いたように、むしろ価格水準がそれ以下のところで重要な支持線は存在する。相場には常に行き過ぎはつき物ゆえに、もちろん1700ドル割れもあり得るだろう。ただし1710~1720ドルについては、短期の移動平均線が位置するという以上に、上昇過程で売りの塊りがあると見られた1680ドル近辺を上抜けし、(材料はともあれ)心理的節目でもある1700ドルを超えた相場にとって、逆にそれらが下値抵抗線になるということ。チャート分析では基本中の基本。まして、世はQE3の御代(みよ)というわけだ。1700を割れたなら、ファンドのプログラムが立ち上がり、売り浴びせに発展するのではないか。しかし、そこでは出遅れ組が“買い”のスタンスで待機していると思われる。
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