日本時間の今夜は、というよりも27日の午前1時45分からイエレンFRB議長の講演が予定されている。タイトルが「インフレ、不確実性、そして金融政策」となっていることもあり、市場の関心は高い。記者会見付きのFOMCが先週終わったばかりで間もないことから、通常であればそれほど話す内容も変わらないだろうと思われる。しかし、足元の金融政策の方向性は議長任期が迫ってることや、10月からいよいよバランスシート縮小に着手するタイミングでもあり、微妙なさじ加減を求められるだけに、FOMC後自分自身の記者会見に対するここまでの市場の反応なども斟酌(しんしゃく)した上での内容になるのだろう。
市場では先週の記者会見にて、いまや完全雇用で労働市場のひずみもなくなっており原油安もドル高も終わっているにもかかわらず、現在インフレ率が2%を下回っているのは不思議だ(ミステリー)とした記者会見での応答から、ハト派的な発言を期待する向きも多いとされる。足元の金市場の反応も、そういったものと思われる。
したがって、今夜の発言内容に対する市場の反応、ここでは金を取り上げているので金市場の反応は、先行きの価格展開を予想する上でも判断材料になりそうだ。それを受けたETFの動向もまたしかり。
ところで25日の市場で、伝えられているように北朝鮮外相の発言で、金にはややまとまった買いが入り価格は上昇したが、プラチナの上昇はいつものように鈍く、また価格差が開き、(金が上回るという点で)過去最高の価格差となった。NY先物のactive-month(中心限月)どうしの比較で371.30ドルとなった。この先、縮小、拡大を繰り返しながらさらに拡大ということになるのではと思っている。数年前から買うなら金としてきましたが、いまも変わらない。余力のある方、プラチナが好きな方は、南アの生産障害などを期待し気長に持つのもいいでしょう。どっちがいい?と聞かれたら金と答えます。
欧州でこの先自動車を脱内燃機化すると言いますが、そんなに簡単にできるものでもないでしょうに 公約として言っているだけで 2040年でもガソリンエンジンが相当数使われていると思います