亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

FOMCを残すのみ

2015年12月11日 23時24分07秒 | 金融市場の話題

既定路線となった米国の利上げ。マーケットは“待ち” のスタンスに移行している。

その上で関心は声明文の文言、FOMCメンバー全員による経済見通し、さらにイエレン議長の記者会見に集約される。結果が判明して一段落したうえで、おそらく補足的に3週間後の議事録要旨まで関心が続くだろう。懲りずに何度も書くが今回のFOMCは従来にない討論会となる可能性がある。その意味で歴史に記憶されるFOMCになるのだろう。すでにイエレン議長の個別メンバーとの折衝(意見のすり合わせ)が行われているものと思われる。

焦点はインフレ見通し。物価の上がり難い環境が果たして一過性なのか構造変化によるものなのかという、学術論議のような様相を帯びるのだろう。

今夜のNY時間の注目指標は11月の小売売上高だった。12月の結果のほうがより重要であるのは言うまでもないが、11月はやや弱い数字になる可能性があり、それがどれほどのものかという傾向を知る材料となる。結果は自動車やガソリンなどを除いたコア小売売上高は10月のプラス0.2%に対しプラス0.6%となった。インフレという点ではPPI(生産者物価指数、卸売物価指数)の発表も注目されたが、前月比でプラス0.3%となり、これは4ヵ月ぶりのプラスとなる。

結果を受けて貴金属全般に売られている。どっちにしてもFOMCを残すのみ。


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1 コメント

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在庫は確実に減少 (シルバー好きの男)
2015-12-12 05:31:18
先生お早うございます。先週に続いて、金曜日にショートカバーが入るというのは土日分のリースレイトを払いたくないからではないでしょうか?ファンドも買い戻したくてウズウズしている様に見えます。もう少しの辛抱ですね。
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