亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

赤字は続き、堰を切ったようにドルは売られる

2006年05月12日 19時26分55秒 | 金融市場の話題
現在時刻は18時30分だが、昼間はかろうじて110円台に踏み止まっていたドル円が急落状態になってきた。109円50銭を割れている。日本時間の今夜、3月の米貿易収支の発表が予定されているが、それを先取りした仕掛け的な動きだろう。2月が657億ドルの赤字で、3月の市場予想が669億ドル。おそらく3月はこの辺りの高水準となったと見られるが、多少数値が下回ったとしても今の流れを止めるまでには至らないだろう。個人的には今夜のデータよりも週明け15日に予定されている米財務省が発表する「対米証券投資」の数値の方が要注目と思う。これまで何度か書いてきたが、貿易赤字の規模が大きいのは分かっているし、しかも簡単に減らないわけで、いま問題になるのはファイナンス(調達)の方だよね。海外投資家の米国証券のネットの買い越し額と月次の貿易赤字の差額というフローでの基礎収支の悪化のほうが不気味に思うわけ。前月は予想外に資金流入が増えており、材料にならなかった。今回仮に前月比で減っていて、しかも赤字額を下回っていれば、通常なら「単月のデータ」だと無視されるのだろうが、例のG7の後でもあり注目度が上がっているので材料になるかもね。程度によるけど。

金価格の方は、海外の堅調展開からアジアの時間帯とりわけ東京に入るまでに急速に熱が冷めて、昼間は「昨夜のあの輝きはどうしたんだ!」という、まるで“出がらしのお茶”か“ポンかす”のような状態だったけど、東京が閉まって本格的にロンドンがやってくると、また復活。。・・・そ~ゆ~ことね!分かり易くて、よろしい・・状態。NYで昨夜の高値を抜くんだろうねぇ。

なんだかトラは調子がいいねぇ。。先発は井川・・・がんばって完投だ!


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1 コメント

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介入希望! (いつも拝見しております)
2006-05-12 20:32:13
そろそろ介入してもいい水準ですね。

財務省も財界もこれ以上の円高は景気にとってマイナスですし、それをあてにして組んでいる税・財政も含め与える影響が大きすぎます。



それに、このままでは一昨年から去年にかけて投じた35兆円も毀損してしまいます。



お金なんて数字だけですから、また35兆円くらい介入して、さらに介入資金を非不胎化させれば株価もさらに上昇し、景気もよくなるでしょうに・・・



「金」も上昇するでしょうし、みんなハッピーになれますね。
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