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《アディポサイトカイン》
脂肪組織から分泌される物質を総称して、「アディポサイトカイン」といいます。その数は、すでにわかっているだけでも50種類以上もあります。いろいろな働きをするものがあり、痩せているときと、太っているときで、どんな種類のアディポサイトカインが分泌されるかが変わります。
●肥満の人の脂肪組織では「炎症を引き起こす」アディポサイトカインが増えます。●通常の脂肪組織では「炎症を抑える」アディポサイトカインが増えます。炎症を引き起こすアディポサイトカインは、「TNF-α」や「インターロイキン-6」「レジスチン」などです。これらの分泌は太るほど増えます。
一方、炎症を抑えるほうのアディポサイトカインの代表が、「アディポネクチン」です。これは、白色脂肪細胞が中性脂肪をたくさん蓄えて大きくなると、分泌が減ってしまうことがわかっています。
全身に300億個もある白色脂肪細胞が太ると、慢性炎症のもとを作って全身に「もっと慢性炎症を起こせ」とメッセージを送ってしまうわけですから、肥満が慢性炎症の大きな要因といわれる訳です。
炎症体質の改善のための具体的な方法は、特に油のとり方です。炎症を抑える働きをするDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸を多く摂り、炎症をおこしやすくするサラダ油などのオメガ6脂肪酸を出来るだけ控えることです。
慢性炎症を抑える働きをするのがオメガ3脂肪酸という栄養素ですが、特に直接細胞膜になれるリン脂質型のクリルオイルは太らないタイプの理想的なオメガ3脂肪酸です。
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