今話の名セリフ:「時間はかかるかもしれないけど、たとえ、若宮アンリの身体でも、若宮アンリの心を縛る事はできないんだ・・・。」(若宮アンリ)
「HUGっと!プリキュア」第42話「エールの交換! これが私の応援だ!!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、はなはミライパッドを使って、ペインターの姿にチェンジ。
ほまれとアンリにとって大事な大会である「フィギュアスケート ワールドジュニアカップ」が近日あります。
はなは2人を応援する意欲でいっぱいです。ちなみに、先に試合に臨むのは、アンリ。
「アンリ君、頑張って!」
今回のオープニングは少しだけ変化がありました。ビシンが映っていた部分が・・・、
こうなりました。これってアンリですよね? という事は、まさか・・・。初視聴時は緊迫感が高まっていましたね。
~ Aパート ~
それから後日・・・、
「めちょっく! どうしてでありますか! なぜ、このデザインが却下なのでありますか!」
「滑りにくそうだから。」
「一言で切り捨てられた!」
「ま、悪くないけどね。」
「でしょ! っていうか、悪くないの? なら何で最初は『No!』から入るのでありますか! アンリ君はいつも・・・。」
「君も僕に詳しくなってきたね。これが若宮アンリなんだ。よろしく!」
はなの表情がコロコロ変わるのが面白いから、最初は「No」から入ったんじゃないですかね。「Yes」から入っちゃうと最後は笑顔を曇らせちゃって良くないですし。ふむ、はなの扱い方をよく熟知しているじゃないか!(笑)
アンリは、はなが自分の事を考えてくれたのは嬉しいと、ワールドジュニアカップに向けて意気込みます。
直後、アンリの元には、花束を持った多くの女子生徒がやって来ました。しかし、試合前だから集中させたいと、正人が追い返そうとします。
ですが、アンリは、応援してくれる事に感謝して、花束を受け取りました。
しばらくして、ほまれはスケートの練習。しかし、ハリーの事が気になっていました。
そんなほまれに、アンリが声をかけました。
「いつものほまれと違うスケートだけれど、悪いとは言い切れない。不思議だね。」
「アンリ。」
「ん?」
「スケート変わったの、アンリの方だよ。ねえ、どこか痛めてるの?」
「大丈夫だ。」
「ダメ! もし故障してるなら、大会に出るのは・・・、」
「止めないでくれ!」
「僕には時間がない・・・。」
「アンリ・・・?」
「これが、僕の最後の大会になると思う・・・。」
「何度か手術もしてる・・・。けど、選手としてスケートを続ける事は難しいと言われてる・・・。」
「この大会だけは出たいんだ・・・。頼むよ、ほまれ・・・。僕を最後まで、若宮アンリでいさせてくれ・・・。」
その頃、クライアス社では、リストルが復調。だが、リストルの目はどこかすわっています。
同じ頃、はなは、アンリにどんな応援ができるか考えていました。
そこに、チャラリートが声をかけてきました。はなは、何か悩んでるのか聞かれると、すごく頑張っている人にどんな応援ができるのかと話します。
「何でもいいんじゃない?」
「ファンレターも嬉しいし、プレゼントもそりゃ嬉しいし! けど、ちっちゃいコメントでも、頑張れって言われると、オレちゃんは嬉しいの!」
「ホント!?」
「どんなに頑張ってる人も、頑張れない時はあるからさ。そんな時に、今までもらった『頑張れ』が効くのよ!」
「ちゃんはなにもらった『頑張れ』も、オレちゃんのハートに残ってっから!」
「その節はセンキューでーす!」
「あの時は無我夢中で・・・。」
「ちゃんはな、イケてる応援できんだから、自信持てって! な!」
「うん!」
大会当日を迎えました。
アンリは会場に向かっている途中。ほまれは、アンリが心配で電話をかけますが、アンリは出ませんでした。
「ごめん、ほまれ・・・。でも、僕はもう決めたんだ・・・。」
「最後にもう一度だけ、氷上の王子・若宮アンリとして勝つ!」
「運命は・・・、残酷だ・・・。」
しばらくして・・・、
「アンリ・・・。」
「足の感覚がないんだ・・・。やだな・・・、最後はリンクの上でって・・・、思ってたのに・・・。」
「これが・・・、僕の最後なのか・・・。」
「最後じゃない!」
「最後・・・、なんかじゃ・・・。」
「僕の・・・、足をあげたい・・・。何でアンリなんだ・・・。僕が代わってあげられたら・・・。」
「同情の言葉なんかいらない・・・。」
「アンリ・・・?」
「そういうの一番嫌いなんだよね。出ていってもらえる・・・?」
その頃、大会会場では、多くの観客がアンリがまだ来ていない事に不思議に感じていました。
少しして、アンリが事故に巻き込まれて、大会を棄権した事を知ります。そして、もうアンリのスケートは見られないんじゃないかと動揺が走りました。
「あーあ・・・、泣かしちゃった・・・。きっと・・・、会場にいる人達も・・・。」
「何で・・・。何で・・・。何でなんだ・・・!」
「せめて最後はリンクの上で終わりたかった! 僕は若宮アンリなんだ! 氷上の王子・若宮アンリの最後が・・・、どうして・・・!」
「もし、もっと早く足の痛みを相談していれば・・・! もし、もっと早く家を出ていれば・・・!」
「もし・・・、もし・・・、もし・・・、僕が・・・。未来は・・・。」
「運命に絶望する少年よ・・・。」
「クライアス社・・・。」
「さあ、おいで。希望なき未来など・・・、消してしまおう・・・。」
~ Bパート ~
その後、アンリはリストルに抱えられて、試合会場に。会場内は、アンリのスケートが見られない悲しみで満ちていました。
「僕の・・・、未来は・・・、もう・・・。」
そして、リストルは猛オシマイダーを発注。
「すべて壊して・・・。こんな未来・・・。」
直後、はな達5人はプリキュアに変身します。
プリキュア達はアンリを助けに近付きますが、強力なトゲパワワの力で跳ね返されてしまいます。
「『これは、私達が望む若宮アンリではない』と言いたいのかな?」
「そんな事・・・、言わない・・・。」
「アンリ君、ごめん! 私、何て言えばいいのか分かんないよ!」
「けど、私は、悲しい顔のアンリ君をほっとけない!」
「ワガママかもしれない・・・。けど・・・、応援したいの!」
「来るな・・・! 来るな・・・!」
「アンリ君は最初、否定から入るよね・・・。でも、私、知ってるよ!」
「きちんと向き合えば、アンリ君は色んな思いを抱き締めてくれる!」
「抱き・・・、締め・・・。」
直後、猛オシマイダーが邪魔してきましたが、プリキュア達は、猛オシマイダーを攻撃しつつ、アンリを励まします。
「すごく今、辛いと思う・・・。けど・・・、けど!」
「自分の未来を壊したいなんて・・・、言わないで!」
「フレフレ! フレフレ!」
「心に聞いてみて! アンリ君は・・・。」
「アンリ君は! どんな自分になりたいの!」
「僕の・・・、なりたい・・・、アンリ・・・。」
「どんどんできる事が増えるのが嬉しかった・・・。」
「けど、それ以上に・・・、みんなが僕のスケートで笑顔になるのが・・・、嬉しかったんだ・・・。」
「違う・・・。違う・・・。これは、僕のなりたい若宮アンリじゃない・・・。」
「もう一度・・・、もう一度だけ・・・。」
「一度染まった絶望からそう簡単に抜け出せるものか!」
「プリキュアの絆!」
『ミライブレス、私達に力を!』
「頼む・・・。僕に・・・、応援を!」
「フレフレ! アンリ君!」
「何でもできる!」
『何でもなれる!』
「悲しい時も! 迷う時も! みんなを励まし! 未来へ輝く!」
「そうだ・・・。それが・・・、プリキュアだ!」
「キュアアンフィニ! これが僕の名前かな。」
「奇跡とか信じるのは柄じゃないけど・・・、」
「この夢を、みんなで楽しもう!」
「そんな簡単には止められないよ!」
「だって僕は、若宮アンリだから!」
「アンリ君・・・。」
「またアンリ君のスケートが見られるなんて・・・。」
『フレフレ! アンリ君!』
「ありがとう! これは僕からのエールのお返し! フレフレ! みんな!」
「さあ、みんなで未来へ!」
「オッケー!」
その後は、エール達5人がマザーハートの力で、猛オシマイダーを浄化。
「愚かな・・・。一時の夢に惑わされても、残るのは現実だ・・・。」
「正人・・・。ごめん・・・。」
「何でもできる・・・。何でも・・・、なれる・・・。」
「夢・・・、だったのかな・・・?」
「でも、とっても素敵な奇跡みたいな夢だった!」
「応援は誰でもできる・・・。でも、だから、私は・・・。」
それから後日、はな、さあや、ほまれは、アンリのいる病室に。ちなみに、「アンフィニ」は、フランス語で「無限」を意味する言葉です。
「その名前に負けないように、僕はもう一度、自分のなりたい自分を探すよ。時間はかかるかもしれないけど、たとえ、若宮アンリの身体でも、若宮アンリの心を縛る事はできないんだ・・・。」
「無限の未来・・・。新しい世界で、なりたい自分を探す・・・。」
エール、アンジュ、エトワールは、いずれも「翼」を意味しています。「エール」は、「翼」をフランス語にしたもの。
「応援は、みんなの心に『翼』を生やす事。新しい世界へ飛び立つ事のできる『翼』を。違うの?」
「ううん! 違わない! 私、そういう応援がしたい! みんなの心をフレフレしたい!」
「頑張れ、野乃はな。」
「うん!」
「私のなりたい、輝木ほまれ・・・。」
今回は、これで終了です。
次回:「輝く星の恋心。ほまれのスタート。」
スケートの大会に向けて頑張るほまれは、ハリーへの恋心を抱いていました。
ほまれは、大会に集中するため、ハリーには会わないと決めていたものの、思うように滑れないようで・・・。
はな達は、スケートだけでなく、恋の事も含めて、ほまれの事を応援します。そして、ほまれが向かった先は・・・。
【まとめ】
最後の覚悟でスケートの大会に臨もうとしたアンリは、大会当日、交通事故に巻き込まれ、大怪我を負って、絶望を味わいましたが、エール達の応援により、「キュアアンフィニ」として奇跡のスケートを披露しました。
キュアアンフィニねえ・・・。女性ものの服を何の抵抗もなく着こなしたり、男の子もお姫様になったりしたのが、ついにここまできたか・・・。性別を超えた自由、ここに極まれりってやつですね。
とはいえ、「プリキュア」って「プリティでキュアキュア」の略だろ? アンリがプリティ、つまり、可愛いって言われてもな・・・。うーむ・・・。「カッコいい」とか「美しい」なら分かるんですけどね。
まあ、氷上の「王子」と誇張してましたし、「王子」って「プリンス」と言ったりもしますから、「プリンスでキュアキュア」と考えますか。そうすると、英字にしたら「Precure」ではなく、「Pricure」になりますが、「こまけえこたぁいいんだよ!!」で済ませましょう、ハイ。(笑)
しかしながら、キュアアンフィニは一度きりの奇跡であり、今後は、なりたいと願っても、なる事はないのでしょう。
となると、リストルが言っていた通り、残るのは現実。しばらくスケートができないほどの怪我に立ち向かわなければならず、スケートに大きな生きがいを感じてきたアンリにとって、辛い日々が続くと思います。
そんな中、キュアアンフィニはアンリに大きな希望を与えた事でしょう。あれは、アンリが将来なりうる可能性の1つを示していたように思いますね。
と言っても、先述の通り、再びプリキュアになる事はないと思います。正確には、キュアアンフィニと同じ格好で、多くの人々を笑顔にするような華麗なスケーティングを披露するという事ですね。
それがいつ実現できるのかは分かりません。今回負った怪我の度合いによるでしょう。もしかしたら、1年以内にはできないのかもしれません。
それに、怪我が治ったからすぐに実現可能、というものでもないでしょう。キュアアンフィニとして披露したスケーティングは、一度きりではなく、二度三度、何度もやってこそ価値があるもの。そうなるためには、足の完治が求められると思いますね。
選手としてスケートを続ける事は難しいと言われてる。Aパートでアンリはそんな事を言っていましたが、それは、常に勝ち続けたい衝動を抑え切れてなかったからでしょう。
スケート競技を続ける事は難しいと言っても、長期間休養をとれば、いずれ、そうもなくなると思います。
だけど、そうなるためにはどのぐらいの期間が必要なのか? 1か月? 1年? そして、その間は、何をすればいいのか?
アンリは、その答えを出せなかったのでしょう。そんな事を考えるくらいなら、氷上の王子としてリンクの上で熱く死にたい。そう思っていたでしょう。
そして、交通事故で大怪我を負った時に、それが叶わないと知って、大きな絶望を感じたのだと思いますね。
ですが、アンリは中学3年生と、まだ若いのです。
メディアで大体的に取り上げられているフィギュアスケーターって、アンリよりだいぶ年上ばかり。それに、若ければ自然治癒力も高いでしょうから、今回負った大怪我もそう時間がかからずに完治し、早いうちに復帰もできるでしょう。
大事なのは、スケートができない今に焦らない事でしょうね。今を耐え忍んでいけば、きっと明るい未来が訪れる。楽天的過ぎる考えかもしれませんが、それを信じて1日1日を大事に生きてほしいですよね。
とまあ、再びトップフィギュアスケーターとして輝く事ばかり言及してますけど、もしかしたら、スケートとは異なる道を歩むのかもしれません。
どんな道を進もうとも、信念を持って決めてたのであれば、きっと成功するでしょう。最終回の後日談で、どんな道を進んだのか少しでも出してくれたらいいな、と期待したいですね。
今は車椅子生活を余儀なくされ、やれる事は少ないですが、それでも、何でもできる、何でもなれる。そう感じさせてくれた良き一話でした。
さて、次回は、ほまれメイン回。やはり、ハリーに対する想いにどう決着をつけるのかが大きな見所になるのでしょう。
自分の気持ちも内緒にさせてと、ちょうど10話前の話では言っていましたが、次回は、自分の想いをちゃんと明かすのか? そして、もしそうなったら、ハリーはどう返事するのか?
次回のほまれやハリーの行動に今からかなりドキドキしていて、次回の視聴がすごく待ち遠しいです。
今話の感想は、これで以上です。
最後に、この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「HUGっと!プリキュア」第42話「エールの交換! これが私の応援だ!!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、はなはミライパッドを使って、ペインターの姿にチェンジ。
ほまれとアンリにとって大事な大会である「フィギュアスケート ワールドジュニアカップ」が近日あります。
はなは2人を応援する意欲でいっぱいです。ちなみに、先に試合に臨むのは、アンリ。
「アンリ君、頑張って!」
今回のオープニングは少しだけ変化がありました。ビシンが映っていた部分が・・・、
こうなりました。これってアンリですよね? という事は、まさか・・・。初視聴時は緊迫感が高まっていましたね。
~ Aパート ~
それから後日・・・、
「めちょっく! どうしてでありますか! なぜ、このデザインが却下なのでありますか!」
「滑りにくそうだから。」
「一言で切り捨てられた!」
「ま、悪くないけどね。」
「でしょ! っていうか、悪くないの? なら何で最初は『No!』から入るのでありますか! アンリ君はいつも・・・。」
「君も僕に詳しくなってきたね。これが若宮アンリなんだ。よろしく!」
はなの表情がコロコロ変わるのが面白いから、最初は「No」から入ったんじゃないですかね。「Yes」から入っちゃうと最後は笑顔を曇らせちゃって良くないですし。ふむ、はなの扱い方をよく熟知しているじゃないか!(笑)
アンリは、はなが自分の事を考えてくれたのは嬉しいと、ワールドジュニアカップに向けて意気込みます。
直後、アンリの元には、花束を持った多くの女子生徒がやって来ました。しかし、試合前だから集中させたいと、正人が追い返そうとします。
ですが、アンリは、応援してくれる事に感謝して、花束を受け取りました。
しばらくして、ほまれはスケートの練習。しかし、ハリーの事が気になっていました。
そんなほまれに、アンリが声をかけました。
「いつものほまれと違うスケートだけれど、悪いとは言い切れない。不思議だね。」
「アンリ。」
「ん?」
「スケート変わったの、アンリの方だよ。ねえ、どこか痛めてるの?」
「大丈夫だ。」
「ダメ! もし故障してるなら、大会に出るのは・・・、」
「止めないでくれ!」
「僕には時間がない・・・。」
「アンリ・・・?」
「これが、僕の最後の大会になると思う・・・。」
「何度か手術もしてる・・・。けど、選手としてスケートを続ける事は難しいと言われてる・・・。」
「この大会だけは出たいんだ・・・。頼むよ、ほまれ・・・。僕を最後まで、若宮アンリでいさせてくれ・・・。」
その頃、クライアス社では、リストルが復調。だが、リストルの目はどこかすわっています。
同じ頃、はなは、アンリにどんな応援ができるか考えていました。
そこに、チャラリートが声をかけてきました。はなは、何か悩んでるのか聞かれると、すごく頑張っている人にどんな応援ができるのかと話します。
「何でもいいんじゃない?」
「ファンレターも嬉しいし、プレゼントもそりゃ嬉しいし! けど、ちっちゃいコメントでも、頑張れって言われると、オレちゃんは嬉しいの!」
「ホント!?」
「どんなに頑張ってる人も、頑張れない時はあるからさ。そんな時に、今までもらった『頑張れ』が効くのよ!」
「ちゃんはなにもらった『頑張れ』も、オレちゃんのハートに残ってっから!」
「その節はセンキューでーす!」
「あの時は無我夢中で・・・。」
「ちゃんはな、イケてる応援できんだから、自信持てって! な!」
「うん!」
大会当日を迎えました。
アンリは会場に向かっている途中。ほまれは、アンリが心配で電話をかけますが、アンリは出ませんでした。
「ごめん、ほまれ・・・。でも、僕はもう決めたんだ・・・。」
「最後にもう一度だけ、氷上の王子・若宮アンリとして勝つ!」
「運命は・・・、残酷だ・・・。」
しばらくして・・・、
「アンリ・・・。」
「足の感覚がないんだ・・・。やだな・・・、最後はリンクの上でって・・・、思ってたのに・・・。」
「これが・・・、僕の最後なのか・・・。」
「最後じゃない!」
「最後・・・、なんかじゃ・・・。」
「僕の・・・、足をあげたい・・・。何でアンリなんだ・・・。僕が代わってあげられたら・・・。」
「同情の言葉なんかいらない・・・。」
「アンリ・・・?」
「そういうの一番嫌いなんだよね。出ていってもらえる・・・?」
その頃、大会会場では、多くの観客がアンリがまだ来ていない事に不思議に感じていました。
少しして、アンリが事故に巻き込まれて、大会を棄権した事を知ります。そして、もうアンリのスケートは見られないんじゃないかと動揺が走りました。
「あーあ・・・、泣かしちゃった・・・。きっと・・・、会場にいる人達も・・・。」
「何で・・・。何で・・・。何でなんだ・・・!」
「せめて最後はリンクの上で終わりたかった! 僕は若宮アンリなんだ! 氷上の王子・若宮アンリの最後が・・・、どうして・・・!」
「もし、もっと早く足の痛みを相談していれば・・・! もし、もっと早く家を出ていれば・・・!」
「もし・・・、もし・・・、もし・・・、僕が・・・。未来は・・・。」
「運命に絶望する少年よ・・・。」
「クライアス社・・・。」
「さあ、おいで。希望なき未来など・・・、消してしまおう・・・。」
~ Bパート ~
その後、アンリはリストルに抱えられて、試合会場に。会場内は、アンリのスケートが見られない悲しみで満ちていました。
「僕の・・・、未来は・・・、もう・・・。」
そして、リストルは猛オシマイダーを発注。
「すべて壊して・・・。こんな未来・・・。」
直後、はな達5人はプリキュアに変身します。
プリキュア達はアンリを助けに近付きますが、強力なトゲパワワの力で跳ね返されてしまいます。
「『これは、私達が望む若宮アンリではない』と言いたいのかな?」
「そんな事・・・、言わない・・・。」
「アンリ君、ごめん! 私、何て言えばいいのか分かんないよ!」
「けど、私は、悲しい顔のアンリ君をほっとけない!」
「ワガママかもしれない・・・。けど・・・、応援したいの!」
「来るな・・・! 来るな・・・!」
「アンリ君は最初、否定から入るよね・・・。でも、私、知ってるよ!」
「きちんと向き合えば、アンリ君は色んな思いを抱き締めてくれる!」
「抱き・・・、締め・・・。」
直後、猛オシマイダーが邪魔してきましたが、プリキュア達は、猛オシマイダーを攻撃しつつ、アンリを励まします。
「すごく今、辛いと思う・・・。けど・・・、けど!」
「自分の未来を壊したいなんて・・・、言わないで!」
「フレフレ! フレフレ!」
「心に聞いてみて! アンリ君は・・・。」
「アンリ君は! どんな自分になりたいの!」
「僕の・・・、なりたい・・・、アンリ・・・。」
「どんどんできる事が増えるのが嬉しかった・・・。」
「けど、それ以上に・・・、みんなが僕のスケートで笑顔になるのが・・・、嬉しかったんだ・・・。」
「違う・・・。違う・・・。これは、僕のなりたい若宮アンリじゃない・・・。」
「もう一度・・・、もう一度だけ・・・。」
「一度染まった絶望からそう簡単に抜け出せるものか!」
「プリキュアの絆!」
『ミライブレス、私達に力を!』
「頼む・・・。僕に・・・、応援を!」
「フレフレ! アンリ君!」
「何でもできる!」
『何でもなれる!』
「悲しい時も! 迷う時も! みんなを励まし! 未来へ輝く!」
「そうだ・・・。それが・・・、プリキュアだ!」
「キュアアンフィニ! これが僕の名前かな。」
「奇跡とか信じるのは柄じゃないけど・・・、」
「この夢を、みんなで楽しもう!」
「そんな簡単には止められないよ!」
「だって僕は、若宮アンリだから!」
「アンリ君・・・。」
「またアンリ君のスケートが見られるなんて・・・。」
『フレフレ! アンリ君!』
「ありがとう! これは僕からのエールのお返し! フレフレ! みんな!」
「さあ、みんなで未来へ!」
「オッケー!」
その後は、エール達5人がマザーハートの力で、猛オシマイダーを浄化。
「愚かな・・・。一時の夢に惑わされても、残るのは現実だ・・・。」
「正人・・・。ごめん・・・。」
「何でもできる・・・。何でも・・・、なれる・・・。」
「夢・・・、だったのかな・・・?」
「でも、とっても素敵な奇跡みたいな夢だった!」
「応援は誰でもできる・・・。でも、だから、私は・・・。」
それから後日、はな、さあや、ほまれは、アンリのいる病室に。ちなみに、「アンフィニ」は、フランス語で「無限」を意味する言葉です。
「その名前に負けないように、僕はもう一度、自分のなりたい自分を探すよ。時間はかかるかもしれないけど、たとえ、若宮アンリの身体でも、若宮アンリの心を縛る事はできないんだ・・・。」
「無限の未来・・・。新しい世界で、なりたい自分を探す・・・。」
エール、アンジュ、エトワールは、いずれも「翼」を意味しています。「エール」は、「翼」をフランス語にしたもの。
「応援は、みんなの心に『翼』を生やす事。新しい世界へ飛び立つ事のできる『翼』を。違うの?」
「ううん! 違わない! 私、そういう応援がしたい! みんなの心をフレフレしたい!」
「頑張れ、野乃はな。」
「うん!」
「私のなりたい、輝木ほまれ・・・。」
今回は、これで終了です。
次回:「輝く星の恋心。ほまれのスタート。」
スケートの大会に向けて頑張るほまれは、ハリーへの恋心を抱いていました。
ほまれは、大会に集中するため、ハリーには会わないと決めていたものの、思うように滑れないようで・・・。
はな達は、スケートだけでなく、恋の事も含めて、ほまれの事を応援します。そして、ほまれが向かった先は・・・。
【まとめ】
最後の覚悟でスケートの大会に臨もうとしたアンリは、大会当日、交通事故に巻き込まれ、大怪我を負って、絶望を味わいましたが、エール達の応援により、「キュアアンフィニ」として奇跡のスケートを披露しました。
キュアアンフィニねえ・・・。女性ものの服を何の抵抗もなく着こなしたり、男の子もお姫様になったりしたのが、ついにここまできたか・・・。性別を超えた自由、ここに極まれりってやつですね。
とはいえ、「プリキュア」って「プリティでキュアキュア」の略だろ? アンリがプリティ、つまり、可愛いって言われてもな・・・。うーむ・・・。「カッコいい」とか「美しい」なら分かるんですけどね。
まあ、氷上の「王子」と誇張してましたし、「王子」って「プリンス」と言ったりもしますから、「プリンスでキュアキュア」と考えますか。そうすると、英字にしたら「Precure」ではなく、「Pricure」になりますが、「こまけえこたぁいいんだよ!!」で済ませましょう、ハイ。(笑)
しかしながら、キュアアンフィニは一度きりの奇跡であり、今後は、なりたいと願っても、なる事はないのでしょう。
となると、リストルが言っていた通り、残るのは現実。しばらくスケートができないほどの怪我に立ち向かわなければならず、スケートに大きな生きがいを感じてきたアンリにとって、辛い日々が続くと思います。
そんな中、キュアアンフィニはアンリに大きな希望を与えた事でしょう。あれは、アンリが将来なりうる可能性の1つを示していたように思いますね。
と言っても、先述の通り、再びプリキュアになる事はないと思います。正確には、キュアアンフィニと同じ格好で、多くの人々を笑顔にするような華麗なスケーティングを披露するという事ですね。
それがいつ実現できるのかは分かりません。今回負った怪我の度合いによるでしょう。もしかしたら、1年以内にはできないのかもしれません。
それに、怪我が治ったからすぐに実現可能、というものでもないでしょう。キュアアンフィニとして披露したスケーティングは、一度きりではなく、二度三度、何度もやってこそ価値があるもの。そうなるためには、足の完治が求められると思いますね。
選手としてスケートを続ける事は難しいと言われてる。Aパートでアンリはそんな事を言っていましたが、それは、常に勝ち続けたい衝動を抑え切れてなかったからでしょう。
スケート競技を続ける事は難しいと言っても、長期間休養をとれば、いずれ、そうもなくなると思います。
だけど、そうなるためにはどのぐらいの期間が必要なのか? 1か月? 1年? そして、その間は、何をすればいいのか?
アンリは、その答えを出せなかったのでしょう。そんな事を考えるくらいなら、氷上の王子としてリンクの上で熱く死にたい。そう思っていたでしょう。
そして、交通事故で大怪我を負った時に、それが叶わないと知って、大きな絶望を感じたのだと思いますね。
ですが、アンリは中学3年生と、まだ若いのです。
メディアで大体的に取り上げられているフィギュアスケーターって、アンリよりだいぶ年上ばかり。それに、若ければ自然治癒力も高いでしょうから、今回負った大怪我もそう時間がかからずに完治し、早いうちに復帰もできるでしょう。
大事なのは、スケートができない今に焦らない事でしょうね。今を耐え忍んでいけば、きっと明るい未来が訪れる。楽天的過ぎる考えかもしれませんが、それを信じて1日1日を大事に生きてほしいですよね。
とまあ、再びトップフィギュアスケーターとして輝く事ばかり言及してますけど、もしかしたら、スケートとは異なる道を歩むのかもしれません。
どんな道を進もうとも、信念を持って決めてたのであれば、きっと成功するでしょう。最終回の後日談で、どんな道を進んだのか少しでも出してくれたらいいな、と期待したいですね。
今は車椅子生活を余儀なくされ、やれる事は少ないですが、それでも、何でもできる、何でもなれる。そう感じさせてくれた良き一話でした。
さて、次回は、ほまれメイン回。やはり、ハリーに対する想いにどう決着をつけるのかが大きな見所になるのでしょう。
自分の気持ちも内緒にさせてと、ちょうど10話前の話では言っていましたが、次回は、自分の想いをちゃんと明かすのか? そして、もしそうなったら、ハリーはどう返事するのか?
次回のほまれやハリーの行動に今からかなりドキドキしていて、次回の視聴がすごく待ち遠しいです。
今話の感想は、これで以上です。
最後に、この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。