
今話の名セリフ:「口を閉ざして、心を閉じて、怒りに飲まれて戦って、そんな、そんな戦いが生むのは、きっと涙だけだから!」
「ひろがるスカイ!プリキュア」第45話「アンダーグ帝国の優しい少女」の感想です。
~ オープニング前 ~
300年前のスカイランドにワープしたソラ、ましろ、エル。3人は、ランボーグに襲われているプニバード族の救出に務めていました。
ランボーグは、当時のスカイランドのプリンセス・エルレインがプリキュアに変身したキュアノーブルが相手をしていました。
「プリキュア! マジックアワーズエンド!」



「またしても・・・。」
「罪のないプニバード族の村を襲うなんて・・・。」

「力がすべて! ゆえに、弱さは罪なのだ!」
「それが、間違っているのだとしたら・・・。力がすべてでは、ないのだとしたら・・・。」


カイザー・アンダーグは撤退。救出されたプニバード達は、ノーブルに感謝します。
しかし、家は、ランボーグによって破壊されてしまいました。悲嘆するプニバード達に、ソラとましろは、城下町に来るよう勧め、ノーブルも歓迎します。
オープニング映像が一部変わりました。
「絶望を超えて」の部分で登場するキャラが、エルレイン、カイザー・アンダーグ、カイゼリン・アンダーグに変更。カイゼリン・アンダーグは、現在、過去、両方映っています。

物語は最終盤といった感じで、テンションが上がりますね。本編の展開次第では、また変更があるかもしれず、今後のストーリーから、ますます目が離せなくなってきました。
~ Aパート ~
「あなたから、沢山の事を教えてもらった・・・。でも、知れば知るほど、信じられなくなる・・・。力がすべてだなんて・・・。」

「それは、このアンダーグエナジーの海から、最強の力から生まれた私達にとって、議論するまでもない事。力がすべて、なのです。」


ランボーグの襲来で住む場所を失ったプニバード達は城下町に来ていました。ただ、城下町も被害を受けていますが。
「プニバードさん達! 来てくれたんだね!」

「この間は、ありがとう!」
「わあ! 美味しそう!」

「おいくらですか?」
「お金はいらないよ。住む所、壊されたんだろ? アタシも同じさ!」

「さあ! この子の焼いたパンは、ほっぺた落ちる美味さだよ!」
「どっちにする?」
『ありがとう!』


「まいったな・・・。ソラちゃん!」
「はい!」

「これ、頼むよ!」
「任せて下さい!」
「がんばれ!」






「そら、しゅごい!」

こんな子が、お化けに怖がったり、自分もハロウィンのお菓子をもらえるのかどうか、可愛い仕草をしてまで聞いてたんですよね。相変わらず、ギャップが激し過ぎて、ご飯が何杯も進みます。(笑)
っていうか、女の子向けアニメの主人公に、少年漫画に出しても違和感ないような表情させるなよ。でも、「いいぞ、もっとやれ」と心のどこかで思ってたり。スタッフ様の容赦ない遊び心に、なんか癒されます。(笑)


「お父様! もうやめましょう! 戦いが生み出すのは、涙だけです!」

「力がすべて! 力がすべてなのだ!」


「スカイランドは、いつの日かトンネルを作り、ここまで攻め入ってくるかもしれん! 力とは、そういうもの!」


「お前は余の大事な娘・・・。アンダーグ帝国の皇女・・・。強くなるのだ・・・。」


「おう! そこの自分! 自分や! 自分!」
「ちょう下りてこいや! 何、シカトこいてくれとんねん!」



「私に何か?」
『え?』


『おうおうおう!』
「嬢ちゃん、ごっつええアクセサリー着けとるやんけ!」
「その上等なおべべといい・・・、」
『さては、お金持ちやろ!』


「はぁ・・・。」


「アニキ! アニキ! アニキ! コイツ、ため息つきよりましたよ! 文句あるんかい! ワレ!」

「見てみんかい! この時代、力がすべてや!」


・・・。決まったわ。今日の、いや、今後約1か月間の夕食が・・・。
鶏料理だな。焼き鳥、鶏のから揚げ、チキンカツ、照り焼きチキン、鶏の手羽先などなど、色んな鶏料理を楽しむとするか。
材料? 買わずとも、あるじゃないですか! いや、「いる」じゃないですか! どこにとは言わないですが。「なんか怖い事言ってないか?」とか「殺意の波動に目覚めかけてるような・・・」などと思った、そこのあなた! 気のせいという事にしておいて下さい。(笑)
「おやめなさい!」
「げーっ!? プリンセス!?」

「ちゃ、ちゃいまんねん・・・。」
「うちらは人助けを・・・。」
「えーと・・・。」
『ごめんなさーい!』

「街に来たいと望む者は、無条件で受け入れています。ですから、時々ああいった輩も・・・。怖かったでしょう?」
「やはり、力がすべて、なのでしょうか・・・。」

「私は、そうは思いません。」


「だって、戦いが生み出すのは、涙だけですから・・・。」



「プリンセス・エルレイン! 大事なお話があります・・・。」

それからしばらくして・・・、
「えーっ!? カイゼリンと会ったって・・・、」
「本当ですか!?」

「ええ。この戦いを終わりにしたいと言っていたわ。」
「あのカイゼリンが・・・。」
「私達の知ってるのとは、まるで別人だよね?」

「彼女は言っていました。自分が絶対に父親を説得する。でも、彼は、負けたら自分達が滅ぼされると思ってる。」

「だから、カイザーを許してほしい。あなたも戦いを終わりにしてほしい。そう頼まれました。」


「信じて・・・、いいのかな?」

「私は信じます。信じなくては、何も始まりませんから・・・。」


「なら、私は、カイゼリンを信じるエルレインさんを信じます!」


それから何日か経った夜・・・、
「来てくれてありがとう。プリンセス・エルレイン。」
「よくぞ、お父上を説得して下さいました。あなたとこうして話し合える時が来るとは、嬉しく思います。」


「1つ尋ねたい。もし、これが、貴様をおびき出す罠で、余の部下が今この瞬間、都を襲っているとしたら?」



「それでも戦いを終わらせたいと、余を許すと言えるか?」

「お父様!」


「プリンセス!」


「答えろ! 許せるか?」


「プリンセス!」


「カイザー!」
「そうだ! それが力だ!」
「やめてー!」


~ Bパート ~
街に現れたランボーグは、ソラ、ましろ、エルが対処。
その頃、カイザーとノーブルの戦いは、ますます激しくなっていきました。カイゼリンは、2人を止めるため、自身を閉じ込めている球体を打ち破ろうと必死になります。
少しして、ノーブルはマジックアワーズエンドを放ちました。




「カイゼリン!」
「良かった・・・。私みたいな弱い者でも、お父様を守れた・・・。」

「これって、力がすべてじゃないって事に、なりませんか?」

「娘よ・・・。」
「何という事を・・・。」

「お父様を・・・、許して・・・。」


「カイザー。あなたの力で傷を塞ぐ事はできませんか?」

「アンダーグエナジーに、そんな力は・・・。」
「いいえ。できるはずです。今のあなたになら・・・。」


同じ頃、街に現れたランボーグが消滅しました。少しして・・・、
「この力に、こんな使い方があったとは・・・。」



「皆さん・・・。私は、過ちを犯しました・・・。怒りにとらわれ、戦いが生むのは涙だけだという事を、忘れました・・・。」

「でも、1人の少女が、このカイゼリン・アンダーグが、私達の目を覚まさせてくれました・・・。」

「彼女の優しさが、戦いを終わらせたのです・・・。」



「この夜と朝の間、美しい瞬間に、スカイランドとアンダーグ帝国は、和平を結びます!」


「おっきなぷりんせす!」



ソラ達は、元の時代に戻りました。そして、時間停止の効果も切れ、カイゼリンは、スカイランドの街中に大量のランボーグを出現させようとしていました。
「夜と朝の間、美しい瞬間に!」


「その言葉・・・。」

「あなたは、スカイランドとアンダーグ帝国の戦いを終わらせた! なのに、どうして?」
「カイゼリン・・・。何があなたを変えてしまったんですか?」

「それって・・・。」
「見てきたんです・・・。マジェスティクルニクルンに導かれて、300年前の事を・・・。」

「出会ったんです・・・。伝説のプリキュアと・・・。」

「街は後回しだ・・・。今すぐ、その無駄話をやめて、私の前から消えろ!」


ソラ達はプリキュアに変身します。そして、マジェスティックハレーションを放ちました。
「何度やろうと同じだ!」

「違います!」
「今なら分かるから!」
「あなたとなら話し合えると!」


『だから!』
「黙れ!」


「黙りません! 黙りません! 口を閉ざして、心を閉じて、怒りに飲まれて戦って、そんな、そんな戦いが生むのは、きっと涙だけだから!」

「知ったような事を!」




「300年前の傷が開いた・・・。私はいい・・・。お前だけでも逃げるのだ・・・。」

「言ったはずです。あなたをお守りするのが、私の使命だと。」




「そんな事があったんだ・・・。」
「うん・・・。」
「カイゼリンは、どうして変わってしまったのだろう?」

「まだ終わってないよ。次に話せばいい。それが駄目だったら、またその次に!」
「はい!」


今回は、これで終了です。
今回のエンディングは・・・、
「今日は私! キュアバタフライだよ! みんな! 一緒にアゲて踊っちゃおう!」

【まとめ】
今回も、前話と同じく、300年前のスカイランドで起きた事を知る話でした。
今話は、カイゼリン・アンダーグの優しい人柄に焦点が当てられ、過去の彼女の行為から、ソラ達は、戦わずに話し合う事でアンダーグ帝国と決着をつける可能性が、ますます高まってきました。
カイゼリンは、父親のカイザー・アンダーグとキュアノーブルとの戦いの最中、ノーブルのマジックアワーズエンドを受け、致命傷を負いました。だけど、カイゼリンは、誰を恨む事も、憎む事もしないのが、すごいんですよね。
カイザーに対しては、自分のような弱い者でも父親を守れて良かったと言いました。それも笑顔で。
カイザーは、カイゼリンの事を大事な娘と言っておきながら、娘の純粋な想いを踏みにじった訳であり、コイツもれっきとした加害者なんですよね。父親に対して、恨み言の一つや二つはあっても、おかしくないのに、父親を守れて良かったと笑顔で安心するとか、健気過ぎるよ・・・。
エルレインは、カイゼリンの直接の加害者ではあるものの、カイゼリンは、ただ笑顔で、争いを仕掛けた父親を許してほしいと願いました。
エルレインは、自分と同じく、争いを望んでおらず、また、父親に対して怒ったのは、そんな自分を思ったからこそ。それが分かっているから、自分を傷付けたエルレインを一切責めず、「戦いが生み出すのは涙だけ」という共通の思いを信じ続けたのだと思いますね。
過去のカイゼリンは、純粋で健気で、どこまでも優しい子でした。私達の世界にこういう子が0.1%でもいれば、戦争なんて起こらず、すべての国が平和な世の中を送り続けているんじゃないのでしょうか。
戦いが生み出すのは涙だけ。それを痛感したエルレインとカイザーは争いを止め、スカイランドとアンダーグ帝国の間には和平が結ばれました。
かつてヨヨが話したプリキュアの伝説では、プリキュアがスカイランドを救ったと語られていましたが、本当の救世主はカイゼリンだったでしょう。優しさが世界を救うって、なんか良いですよね。
それだけに、どうして、今のカイゼリンは、力を追い求め、力なき者達を排除しようとするのか、さらに、いい歳こいて不良コスに走ったオバチャンと化してしまったのか、気になりますね。(外見は触れてやるなよ(笑))
それに、エルに対してかなり執着しているのも気になるところ。過去にエルレインが傷付けた事は、恨まれても仕方ないところはありますが、あの時のカイゼリンは誰も恨まなかっただけに、たとえエルとエルレインに深い関係があったとしても、あれほどまで執着するのは、どこかおかしいように思いますね。
カイゼリンが大きく変わってしまったのは、スカイランドとアンダーグ帝国の間に和平が結ばれた後に、何か悪い出来事が起こったからなのでしょう。
その出来事は、いくつか思い付きますが、スキアヘッドが何かした事が考えられますかね。和平を良しとせず、エルレインとカイザーに手をかけ、カイゼリンにはエルレインを憎むよう仕掛けたように思いますね。
もしくは、カイゼリンの傷を塞ぐために使ったアンダーグエナジーが悪影響を及ぼした事も考えられるでしょうか。それとも、まだ見ぬ第三勢力が、和平をぶち壊し、カイゼリンを狂わせたのかも?
カイゼリンを変えた経緯は、大きな謎として残りましたが、それは何であれ、元の純粋で優しい性格に戻ってほしい。そう願いながら、今後のストーリーをしっかり見ていきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ひろがるスカイ!プリキュア」第45話「アンダーグ帝国の優しい少女」の感想です。
~ オープニング前 ~
300年前のスカイランドにワープしたソラ、ましろ、エル。3人は、ランボーグに襲われているプニバード族の救出に務めていました。
ランボーグは、当時のスカイランドのプリンセス・エルレインがプリキュアに変身したキュアノーブルが相手をしていました。
「プリキュア! マジックアワーズエンド!」






「またしても・・・。」
「罪のないプニバード族の村を襲うなんて・・・。」


「力がすべて! ゆえに、弱さは罪なのだ!」
「それが、間違っているのだとしたら・・・。力がすべてでは、ないのだとしたら・・・。」



カイザー・アンダーグは撤退。救出されたプニバード達は、ノーブルに感謝します。
しかし、家は、ランボーグによって破壊されてしまいました。悲嘆するプニバード達に、ソラとましろは、城下町に来るよう勧め、ノーブルも歓迎します。
オープニング映像が一部変わりました。
「絶望を超えて」の部分で登場するキャラが、エルレイン、カイザー・アンダーグ、カイゼリン・アンダーグに変更。カイゼリン・アンダーグは、現在、過去、両方映っています。

物語は最終盤といった感じで、テンションが上がりますね。本編の展開次第では、また変更があるかもしれず、今後のストーリーから、ますます目が離せなくなってきました。
~ Aパート ~
「あなたから、沢山の事を教えてもらった・・・。でも、知れば知るほど、信じられなくなる・・・。力がすべてだなんて・・・。」


「それは、このアンダーグエナジーの海から、最強の力から生まれた私達にとって、議論するまでもない事。力がすべて、なのです。」



ランボーグの襲来で住む場所を失ったプニバード達は城下町に来ていました。ただ、城下町も被害を受けていますが。
「プニバードさん達! 来てくれたんだね!」

「この間は、ありがとう!」
「わあ! 美味しそう!」


「おいくらですか?」
「お金はいらないよ。住む所、壊されたんだろ? アタシも同じさ!」


「さあ! この子の焼いたパンは、ほっぺた落ちる美味さだよ!」
「どっちにする?」
『ありがとう!』



「まいったな・・・。ソラちゃん!」
「はい!」


「これ、頼むよ!」
「任せて下さい!」
「がんばれ!」










「そら、しゅごい!」

こんな子が、お化けに怖がったり、自分もハロウィンのお菓子をもらえるのかどうか、可愛い仕草をしてまで聞いてたんですよね。相変わらず、ギャップが激し過ぎて、ご飯が何杯も進みます。(笑)
っていうか、女の子向けアニメの主人公に、少年漫画に出しても違和感ないような表情させるなよ。でも、「いいぞ、もっとやれ」と心のどこかで思ってたり。スタッフ様の容赦ない遊び心に、なんか癒されます。(笑)


「お父様! もうやめましょう! 戦いが生み出すのは、涙だけです!」


「力がすべて! 力がすべてなのだ!」



「スカイランドは、いつの日かトンネルを作り、ここまで攻め入ってくるかもしれん! 力とは、そういうもの!」


「お前は余の大事な娘・・・。アンダーグ帝国の皇女・・・。強くなるのだ・・・。」



「おう! そこの自分! 自分や! 自分!」
「ちょう下りてこいや! 何、シカトこいてくれとんねん!」






「私に何か?」
『え?』


『おうおうおう!』
「嬢ちゃん、ごっつええアクセサリー着けとるやんけ!」
「その上等なおべべといい・・・、」
『さては、お金持ちやろ!』



「はぁ・・・。」


「アニキ! アニキ! アニキ! コイツ、ため息つきよりましたよ! 文句あるんかい! ワレ!」


「見てみんかい! この時代、力がすべてや!」




・・・。決まったわ。今日の、いや、今後約1か月間の夕食が・・・。
鶏料理だな。焼き鳥、鶏のから揚げ、チキンカツ、照り焼きチキン、鶏の手羽先などなど、色んな鶏料理を楽しむとするか。
材料? 買わずとも、あるじゃないですか! いや、「いる」じゃないですか! どこにとは言わないですが。「なんか怖い事言ってないか?」とか「殺意の波動に目覚めかけてるような・・・」などと思った、そこのあなた! 気のせいという事にしておいて下さい。(笑)
「おやめなさい!」
「げーっ!? プリンセス!?」


「ちゃ、ちゃいまんねん・・・。」
「うちらは人助けを・・・。」
「えーと・・・。」
『ごめんなさーい!』


「街に来たいと望む者は、無条件で受け入れています。ですから、時々ああいった輩も・・・。怖かったでしょう?」
「やはり、力がすべて、なのでしょうか・・・。」


「私は、そうは思いません。」


「だって、戦いが生み出すのは、涙だけですから・・・。」




「プリンセス・エルレイン! 大事なお話があります・・・。」

それからしばらくして・・・、
「えーっ!? カイゼリンと会ったって・・・、」
「本当ですか!?」

「ええ。この戦いを終わりにしたいと言っていたわ。」
「あのカイゼリンが・・・。」
「私達の知ってるのとは、まるで別人だよね?」


「彼女は言っていました。自分が絶対に父親を説得する。でも、彼は、負けたら自分達が滅ぼされると思ってる。」


「だから、カイザーを許してほしい。あなたも戦いを終わりにしてほしい。そう頼まれました。」



「信じて・・・、いいのかな?」

「私は信じます。信じなくては、何も始まりませんから・・・。」


「なら、私は、カイゼリンを信じるエルレインさんを信じます!」


それから何日か経った夜・・・、
「来てくれてありがとう。プリンセス・エルレイン。」
「よくぞ、お父上を説得して下さいました。あなたとこうして話し合える時が来るとは、嬉しく思います。」




「1つ尋ねたい。もし、これが、貴様をおびき出す罠で、余の部下が今この瞬間、都を襲っているとしたら?」





「それでも戦いを終わらせたいと、余を許すと言えるか?」

「お父様!」


「プリンセス!」


「答えろ! 許せるか?」



「プリンセス!」



「カイザー!」
「そうだ! それが力だ!」
「やめてー!」



~ Bパート ~
街に現れたランボーグは、ソラ、ましろ、エルが対処。
その頃、カイザーとノーブルの戦いは、ますます激しくなっていきました。カイゼリンは、2人を止めるため、自身を閉じ込めている球体を打ち破ろうと必死になります。
少しして、ノーブルはマジックアワーズエンドを放ちました。






「カイゼリン!」
「良かった・・・。私みたいな弱い者でも、お父様を守れた・・・。」


「これって、力がすべてじゃないって事に、なりませんか?」


「娘よ・・・。」
「何という事を・・・。」


「お父様を・・・、許して・・・。」



「カイザー。あなたの力で傷を塞ぐ事はできませんか?」

「アンダーグエナジーに、そんな力は・・・。」
「いいえ。できるはずです。今のあなたになら・・・。」



同じ頃、街に現れたランボーグが消滅しました。少しして・・・、
「この力に、こんな使い方があったとは・・・。」



「皆さん・・・。私は、過ちを犯しました・・・。怒りにとらわれ、戦いが生むのは涙だけだという事を、忘れました・・・。」

「でも、1人の少女が、このカイゼリン・アンダーグが、私達の目を覚まさせてくれました・・・。」


「彼女の優しさが、戦いを終わらせたのです・・・。」




「この夜と朝の間、美しい瞬間に、スカイランドとアンダーグ帝国は、和平を結びます!」


「おっきなぷりんせす!」




ソラ達は、元の時代に戻りました。そして、時間停止の効果も切れ、カイゼリンは、スカイランドの街中に大量のランボーグを出現させようとしていました。
「夜と朝の間、美しい瞬間に!」


「その言葉・・・。」

「あなたは、スカイランドとアンダーグ帝国の戦いを終わらせた! なのに、どうして?」
「カイゼリン・・・。何があなたを変えてしまったんですか?」


「それって・・・。」
「見てきたんです・・・。マジェスティクルニクルンに導かれて、300年前の事を・・・。」


「出会ったんです・・・。伝説のプリキュアと・・・。」

「街は後回しだ・・・。今すぐ、その無駄話をやめて、私の前から消えろ!」


ソラ達はプリキュアに変身します。そして、マジェスティックハレーションを放ちました。
「何度やろうと同じだ!」

「違います!」
「今なら分かるから!」
「あなたとなら話し合えると!」



『だから!』
「黙れ!」


「黙りません! 黙りません! 口を閉ざして、心を閉じて、怒りに飲まれて戦って、そんな、そんな戦いが生むのは、きっと涙だけだから!」

「知ったような事を!」





「300年前の傷が開いた・・・。私はいい・・・。お前だけでも逃げるのだ・・・。」


「言ったはずです。あなたをお守りするのが、私の使命だと。」






「そんな事があったんだ・・・。」
「うん・・・。」
「カイゼリンは、どうして変わってしまったのだろう?」

「まだ終わってないよ。次に話せばいい。それが駄目だったら、またその次に!」
「はい!」



今回は、これで終了です。
今回のエンディングは・・・、
「今日は私! キュアバタフライだよ! みんな! 一緒にアゲて踊っちゃおう!」

【まとめ】
今回も、前話と同じく、300年前のスカイランドで起きた事を知る話でした。
今話は、カイゼリン・アンダーグの優しい人柄に焦点が当てられ、過去の彼女の行為から、ソラ達は、戦わずに話し合う事でアンダーグ帝国と決着をつける可能性が、ますます高まってきました。
カイゼリンは、父親のカイザー・アンダーグとキュアノーブルとの戦いの最中、ノーブルのマジックアワーズエンドを受け、致命傷を負いました。だけど、カイゼリンは、誰を恨む事も、憎む事もしないのが、すごいんですよね。
カイザーに対しては、自分のような弱い者でも父親を守れて良かったと言いました。それも笑顔で。
カイザーは、カイゼリンの事を大事な娘と言っておきながら、娘の純粋な想いを踏みにじった訳であり、コイツもれっきとした加害者なんですよね。父親に対して、恨み言の一つや二つはあっても、おかしくないのに、父親を守れて良かったと笑顔で安心するとか、健気過ぎるよ・・・。
エルレインは、カイゼリンの直接の加害者ではあるものの、カイゼリンは、ただ笑顔で、争いを仕掛けた父親を許してほしいと願いました。
エルレインは、自分と同じく、争いを望んでおらず、また、父親に対して怒ったのは、そんな自分を思ったからこそ。それが分かっているから、自分を傷付けたエルレインを一切責めず、「戦いが生み出すのは涙だけ」という共通の思いを信じ続けたのだと思いますね。
過去のカイゼリンは、純粋で健気で、どこまでも優しい子でした。私達の世界にこういう子が0.1%でもいれば、戦争なんて起こらず、すべての国が平和な世の中を送り続けているんじゃないのでしょうか。
戦いが生み出すのは涙だけ。それを痛感したエルレインとカイザーは争いを止め、スカイランドとアンダーグ帝国の間には和平が結ばれました。
かつてヨヨが話したプリキュアの伝説では、プリキュアがスカイランドを救ったと語られていましたが、本当の救世主はカイゼリンだったでしょう。優しさが世界を救うって、なんか良いですよね。
それだけに、どうして、今のカイゼリンは、力を追い求め、力なき者達を排除しようとするのか、さらに、いい歳こいて不良コスに走ったオバチャンと化してしまったのか、気になりますね。(外見は触れてやるなよ(笑))
それに、エルに対してかなり執着しているのも気になるところ。過去にエルレインが傷付けた事は、恨まれても仕方ないところはありますが、あの時のカイゼリンは誰も恨まなかっただけに、たとえエルとエルレインに深い関係があったとしても、あれほどまで執着するのは、どこかおかしいように思いますね。
カイゼリンが大きく変わってしまったのは、スカイランドとアンダーグ帝国の間に和平が結ばれた後に、何か悪い出来事が起こったからなのでしょう。
その出来事は、いくつか思い付きますが、スキアヘッドが何かした事が考えられますかね。和平を良しとせず、エルレインとカイザーに手をかけ、カイゼリンにはエルレインを憎むよう仕掛けたように思いますね。
もしくは、カイゼリンの傷を塞ぐために使ったアンダーグエナジーが悪影響を及ぼした事も考えられるでしょうか。それとも、まだ見ぬ第三勢力が、和平をぶち壊し、カイゼリンを狂わせたのかも?
カイゼリンを変えた経緯は、大きな謎として残りましたが、それは何であれ、元の純粋で優しい性格に戻ってほしい。そう願いながら、今後のストーリーをしっかり見ていきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。