
今話の名セリフ:「何も聞かないよ・・・。こんなやり方、フェアじゃないから・・・。その代わり、私の気持ちも、もう少しだけ内緒にさせて・・・。」(キュアエトワール)
「HUGっと!プリキュア」第32話「これって魔法? ほまれは人魚のプリンセス!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、ほまれは、フィギュアスケートの結果が好調な事で、はな達から祝福を受けていました。

「ほまれさんの演技、感動したのです! 情熱的で、切なくて・・・。」
「ニュースでも、表現力の向上がすごいねって言われてたけど、本当にその通りだと思う!」
「美しいという言葉の意味を教えていただきました。」




「褒め過ぎ・・・。」
「輝木選手! ズバリ、好調のきっかけは?」


「え・・・。」


「まだまだだって・・・。こんなんじゃ、世界には通用しないよ・・・。」

「世界を目指すのですか!?」
「当然! この先いっぱい壁はあると思うけどさ、全部飛び越えていけるように頑張るよ!」
「応援する!」

「オレも! ハリハム・ハリー特製、お祝いと頑張れのシャーベットや!」
「ありがとう・・・。」


「酸っぱい・・・。でも、美味しい・・・。」
「そやろ! 身体動かした後は、酸っぱいもんに限る! なんやったら、チョコミントアイスもあるで!」


その頃、クライアス社では、ビシンが、ハリーがどうして社に戻ってこないのかをドクター・トラウムに相談していました。
ドクター・トラウムは、本人の心を覗いてはどうかと、あるアイテムを渡します。

相手の深層をバーチャル空間に変える事ができるとか。
~ Aパート ~
それから後日、ほまれは、次の大会の演目を決めるため、図書館に来ていました。ほまれは、絵本を参考にしようと考え、「人魚姫」を読みました。
「昔々、海の底の国に、人魚のお姫様が暮らしていました。ある日、お姫様は、海に落ちた王子様と出会い、恋に落ちました・・・。」


「ちょっと・・・、恥ずかしいかも・・・。」

その直後、外から大きな音と煙が。猛オシマイダーが現れました。

はな達も現場にいました。5人は変身します。
ビシンの狙いは、やはりハリー。猛オシマイダーは、身体を変形してハリーを襲います。

ハリーは、はぐたんをエールに託し、攻撃を回避。エトワールは、ハリーに駆け寄りますが、猛オシマイダーの体内に閉じ込められてしまいます。

その後、ほまれが目を覚ますと、人魚の姿になっていました。

また、誰かが海に落ちてきました。ほまれがその者に近付くと・・・、

すぐに、ほまれはハリーを抱えて海から出ました。
少しして、ハリーが目覚めます。しかし、ハリーは、ほまれの事を憶えていないようです。
直後、誰かの声が聞こえ、船を目にしました。

ほまれは、さっき他の人魚から人間に捕まってしまう危険性を指摘された事を思い出し、ハリーを置いて隠れる事に。
その後、ハリーに駆け寄った人達は、ハリーを「王子」と呼びました。ほまれは、ここが「人魚姫」の世界だと気付きます。
ほまれは、ハリーと一緒にここから抜け出すため、周りの人魚に、人間になる方法を教えてほしいと頼みました。
「何で王子に?」
「あなた、まさか!?」
「恋してしまったの!」
「してない!」

「じゃあ、会いに行かなくても・・・。」

「何でもいいから人間にして!」

すぐに、周りの人魚達は、人間になる薬を渡しました。しかし、王子の一番の存在にならなければ、泡になってしまうそうです。
ですが、ほまれは、それを覚悟の上で、薬を飲みます。
直後、ほまれは眠り出し、目が覚めたら、ハリーが傍に。ほまれは人間になっていました。
なお、ビシンも、ここの世界に来ていました。
~ Bパート ~
その後、ほまれがハリーに連れられた場所は・・・、


ハリーは、やはり、ほまれの事が分からないようです。ほまれは、ハリーに自分の事を思い出してほしいと考えるものの、ハリーは、そんな事情はお構いなしに、ほまれをオシャレします。
「うーん・・・。なんや違うなあ・・・。」

「似合うっちゃあ似合うけど・・・。」

「お、いい感じや!」

「黄色がよう似合っとる!」

その頃、猛オシマイダーの体外に残されたエール達は、エトワール達を助け出そうと、猛オシマイダーをポカポカ叩きます。
直後、猛オシマイダーは怒り出し、ビームを浴びせます。すると・・・、
「これは・・・、赤ずきん・・・?」
「不思議の国のアリス?」
「シンデレラ?」


「めちょっくじゃのう・・・。ゴホッ、ゴホッ・・・。」
「浦島太郎なのです!」

今回も、いい感じに落としてくれてありがとう。同じ「太郎」でも、桃太郎という選択肢もあったのに、あえてこれとか、「めちょっく」の申し子たる者の宿命ってやつなのでしょうか。(笑)
同じ頃・・・、


「何これ・・・。」
「舞踏会やで。」


「まあ、いいけど・・・。」





「ハリー・・・。」

「何や?」
「何でもない・・・。」
「おかしなやっちゃな。」

「ハリー・・・。」


「だから何やって?」


ちょうどその時、辺りが殺風景なものへと変わり・・・、

「誰?」
「王子の一番大切な人だよ。」

「人魚姫の物語の結末、知ってるでしょ?」

「また会えて・・・、良かった・・・。」


「王子様には別の想い人がいました。恋に敗れた人魚姫は、海の泡となって消えるのでした。」

「ボクも驚いたよ・・・。ハリーにもいたって事だね・・・。一番の相手がさ・・・。」

「この世界は、猛オシマイダーの作り物でしょ?」
「お前とハリーの心の世界さ。2人の気持ちが登場人物と重ならなきゃ、この世界にはならない。」


「ハリーは最初から王子役にはまり過ぎて、キミの事も忘れてたみたい。ねえ、さっき、ハリーに何を言おうとしたの? ねえったら?」



「うるさい・・・。」
「キャハハハ! ハリーがお前なんか好きになる訳ないだろ! さっさと泡になっちゃえば?」

そして・・・、


「想いを捨てなさい・・・。」
「全部なかった事にすればいい・・・。」
「そうすれば、あなたの心は守られる・・・。」


「邪魔者が1人消えた・・・。僕が一番じゃなかったんだね・・・。」


「やっぱり、お前か・・・。もういないクセに・・・。ボクからハリーを奪う・・・。ずっと心の中に居座る気か!」

ちょうどその時、エール達が猛オシマイダーを叩く音が内部にも響きました。猛オシマイダーは反撃してきますが、エール達は回避します。
「もうそれには当たらない・・・。」


「腰が・・・。」

シリアスな雰囲気になっていたのに、まさかのギャグ。エールさん、落とす仕事はほどほどにして下さい。(笑)
とはいえ、めげてはいられません。
「クライアス社なんかにやられてる場合じゃないよ! 世界、目指すんでしょ! こんな壁なんて越えていくんでしょ!」


「人の気も知らないで・・・。」

「でも・・・、自分で言ったんだから・・・、やるしかないか!」





「どうして・・・。」
「沈んだ分、高く跳ばなきゃね!」

「ふざけるな! 何で、心の痛みに潰れない!?」

「痛みを抱えていくつもりかよ!? そんなの辛過ぎるだろ!」

「そうだね・・・。」



「アンタと私は似てる。嫌になるくらいね・・・。」


「ハリー・・・。」


「何も聞かないよ・・・。こんなやり方、フェアじゃないから・・・。その代わり、私の気持ちも、もう少しだけ内緒にさせて・・・。」

そして、深層世界が破壊され、エトワールはエール達と再会。すぐに、チアフルアタックで猛オシマイダーを浄化しました。
その後、ビシンはクライアス社に戻ってきました。
「クッ・・・。プリキュアめ・・・。」

「泣くな、ビシン・・・。」



しばらくして、目が覚めたハリー。猛オシマイダーの中で何があったのか憶えていないようです。
「私の前では、しばらくそれでいてくれる? 大会に集中したいからさ。」
「へ?」



今回は、これで終了です。
次回:「要注意! クライアス社の採用活動!?」
えみるとルールーのユニット・ツインラブにアンリの密着取材のお仕事が来ました。
しかし、えみるは、アイドルなのかロックなのか中途半端だと言われて落ち込んでいました。そこで、はなとさあやは、代わりにスケートの取材を手伝う事に。
そんな中、アンリの元には、クライアス社のリストルがやって来て・・・。
今回のエンドカード
【まとめ】
ビシンが仕掛けた深層空間に飲み込まれて人魚姫となったほまれは、ハリーの想い人が別にいる事を知るも、心の痛みを抱えながら前に進む事を決めました。
今回のポイントは「誰かにとっての1番になる事がすべてじゃない」でしょうか。
長い人生において、誰かを好きになる事は、しばしばあります。それは、単なる一過性のものもあれば、結婚にまで辿り着くようなものもあり、「好き」の形は様々です。
そして、誰か1人をとりわけ好きになる事もあるでしょう。そうなると、その人の事を思うと心穏やかではいられず、自分の事をどう思っているのかすごく気になるもの。もし、相手にとっての1番が自分だったら、両想いという事になり、それは、とてつもなく幸せな事でしょう。
しかし、その人にとって自分が1番だとは限りません。むしろ、この世の中の広さを考えれば、そのようなケースがかなり多いように思います。
自分はこんなに真剣にあなたの事を想っているのに、あなたは自分の事を1番に想ってくれていない。それは辛いものでしょう。
特に、「ハピネスチャージ」では重く取り扱っていたように感じ、その心の隙を闇に染められるなんて事もありました。
誰かにとっての1番でない事は辛いものですが、その人に想われる事が自分のすべてだと思うと、何もできなくなってしまうでしょう。
そうならないためにも、他の事にも「好き」を向けるなどして、心の痛みを抱えながらも前に進まなければならないのでしょうね。
とはいえ、それを1人でやるのは難しいもの。誰かと一緒であれば、先に進めるのでしょう。ほまれは、はな達がいたからこそ、気になる存在のハリーに別の想い人がいた失意から立ち直れたのだと思いますね。
ハリーの想い人が出てくる前に、ほまれはハリーに何か言おうとしていましたが、それが何なのかは分かりません。
ハリーの事が好きだと言いたかったのか。そして、それは本気なのか。それとも、深層世界から抜け出すための建前的なものなのか。好きとかそういうものではなく、何か別の事を言うつもりだったのか。様々な選択肢があるでしょうし、最終回が終わってもその答えは明かされず終いかもしれません。
まあ、何を言いたかったにせよ、ほまれとハリーの関係性は今のままでいいのかな、と思いますね。「調子に乗んな、このネズミが!」と思わせない程度に(笑)、ハリーの見た目のカッコよさが気になりながらも、それを照れ隠しにするという、2人の関係性を今後も楽しみたいと思います。
その一方で、ビシンも、ハリーの1番が自分でない事にショックを受けましたが、リストルに慰められました。
とはいえ、これで終わらなさそうなのが気になるところ。ほまれとビシンは、ハリーの事が気になっていて、ハリーの想い人はどちらでもなく、それが心の痛みになっているという点では2人とも似てると思いますが、2人の間には「大人」と「子供」の差があるでしょう。
ほまれは、他の事にも目を向けられる「大人」だと感じますが、ビシンは「子供」っぽい雰囲気があるために、ハリーを自分のものにしなければ気が済まないように感じ、今回の事でハリーから手を引くとは考えづらいんですよね。今後もハリーを執拗に狙ってくるように思います。
ビシンはどうして、ハリーに対して異常な執着心を抱いているのか? そして、ハリーとビシンが分かり合える日は来るのか? 今後もビシンの心理面に注目していきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「HUGっと!プリキュア」第32話「これって魔法? ほまれは人魚のプリンセス!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、ほまれは、フィギュアスケートの結果が好調な事で、はな達から祝福を受けていました。


「ほまれさんの演技、感動したのです! 情熱的で、切なくて・・・。」
「ニュースでも、表現力の向上がすごいねって言われてたけど、本当にその通りだと思う!」
「美しいという言葉の意味を教えていただきました。」





「褒め過ぎ・・・。」
「輝木選手! ズバリ、好調のきっかけは?」



「え・・・。」



「まだまだだって・・・。こんなんじゃ、世界には通用しないよ・・・。」

「世界を目指すのですか!?」
「当然! この先いっぱい壁はあると思うけどさ、全部飛び越えていけるように頑張るよ!」
「応援する!」

「オレも! ハリハム・ハリー特製、お祝いと頑張れのシャーベットや!」
「ありがとう・・・。」



「酸っぱい・・・。でも、美味しい・・・。」
「そやろ! 身体動かした後は、酸っぱいもんに限る! なんやったら、チョコミントアイスもあるで!」




その頃、クライアス社では、ビシンが、ハリーがどうして社に戻ってこないのかをドクター・トラウムに相談していました。
ドクター・トラウムは、本人の心を覗いてはどうかと、あるアイテムを渡します。

相手の深層をバーチャル空間に変える事ができるとか。
~ Aパート ~
それから後日、ほまれは、次の大会の演目を決めるため、図書館に来ていました。ほまれは、絵本を参考にしようと考え、「人魚姫」を読みました。
「昔々、海の底の国に、人魚のお姫様が暮らしていました。ある日、お姫様は、海に落ちた王子様と出会い、恋に落ちました・・・。」



「ちょっと・・・、恥ずかしいかも・・・。」

その直後、外から大きな音と煙が。猛オシマイダーが現れました。

はな達も現場にいました。5人は変身します。
ビシンの狙いは、やはりハリー。猛オシマイダーは、身体を変形してハリーを襲います。

ハリーは、はぐたんをエールに託し、攻撃を回避。エトワールは、ハリーに駆け寄りますが、猛オシマイダーの体内に閉じ込められてしまいます。

その後、ほまれが目を覚ますと、人魚の姿になっていました。


また、誰かが海に落ちてきました。ほまれがその者に近付くと・・・、

すぐに、ほまれはハリーを抱えて海から出ました。
少しして、ハリーが目覚めます。しかし、ハリーは、ほまれの事を憶えていないようです。
直後、誰かの声が聞こえ、船を目にしました。

ほまれは、さっき他の人魚から人間に捕まってしまう危険性を指摘された事を思い出し、ハリーを置いて隠れる事に。
その後、ハリーに駆け寄った人達は、ハリーを「王子」と呼びました。ほまれは、ここが「人魚姫」の世界だと気付きます。
ほまれは、ハリーと一緒にここから抜け出すため、周りの人魚に、人間になる方法を教えてほしいと頼みました。
「何で王子に?」
「あなた、まさか!?」
「恋してしまったの!」
「してない!」


「じゃあ、会いに行かなくても・・・。」


「何でもいいから人間にして!」

すぐに、周りの人魚達は、人間になる薬を渡しました。しかし、王子の一番の存在にならなければ、泡になってしまうそうです。
ですが、ほまれは、それを覚悟の上で、薬を飲みます。
直後、ほまれは眠り出し、目が覚めたら、ハリーが傍に。ほまれは人間になっていました。
なお、ビシンも、ここの世界に来ていました。
~ Bパート ~
その後、ほまれがハリーに連れられた場所は・・・、


ハリーは、やはり、ほまれの事が分からないようです。ほまれは、ハリーに自分の事を思い出してほしいと考えるものの、ハリーは、そんな事情はお構いなしに、ほまれをオシャレします。
「うーん・・・。なんや違うなあ・・・。」


「似合うっちゃあ似合うけど・・・。」


「お、いい感じや!」


「黄色がよう似合っとる!」


その頃、猛オシマイダーの体外に残されたエール達は、エトワール達を助け出そうと、猛オシマイダーをポカポカ叩きます。
直後、猛オシマイダーは怒り出し、ビームを浴びせます。すると・・・、
「これは・・・、赤ずきん・・・?」
「不思議の国のアリス?」
「シンデレラ?」



「めちょっくじゃのう・・・。ゴホッ、ゴホッ・・・。」
「浦島太郎なのです!」

今回も、いい感じに落としてくれてありがとう。同じ「太郎」でも、桃太郎という選択肢もあったのに、あえてこれとか、「めちょっく」の申し子たる者の宿命ってやつなのでしょうか。(笑)
同じ頃・・・、



「何これ・・・。」
「舞踏会やで。」



「まあ、いいけど・・・。」








「ハリー・・・。」

「何や?」
「何でもない・・・。」
「おかしなやっちゃな。」


「ハリー・・・。」



「だから何やって?」



ちょうどその時、辺りが殺風景なものへと変わり・・・、


「誰?」
「王子の一番大切な人だよ。」

「人魚姫の物語の結末、知ってるでしょ?」

「また会えて・・・、良かった・・・。」



「王子様には別の想い人がいました。恋に敗れた人魚姫は、海の泡となって消えるのでした。」

「ボクも驚いたよ・・・。ハリーにもいたって事だね・・・。一番の相手がさ・・・。」

「この世界は、猛オシマイダーの作り物でしょ?」
「お前とハリーの心の世界さ。2人の気持ちが登場人物と重ならなきゃ、この世界にはならない。」



「ハリーは最初から王子役にはまり過ぎて、キミの事も忘れてたみたい。ねえ、さっき、ハリーに何を言おうとしたの? ねえったら?」




「うるさい・・・。」
「キャハハハ! ハリーがお前なんか好きになる訳ないだろ! さっさと泡になっちゃえば?」


そして・・・、




「想いを捨てなさい・・・。」
「全部なかった事にすればいい・・・。」
「そうすれば、あなたの心は守られる・・・。」



「邪魔者が1人消えた・・・。僕が一番じゃなかったんだね・・・。」



「やっぱり、お前か・・・。もういないクセに・・・。ボクからハリーを奪う・・・。ずっと心の中に居座る気か!」


ちょうどその時、エール達が猛オシマイダーを叩く音が内部にも響きました。猛オシマイダーは反撃してきますが、エール達は回避します。
「もうそれには当たらない・・・。」



「腰が・・・。」

シリアスな雰囲気になっていたのに、まさかのギャグ。エールさん、落とす仕事はほどほどにして下さい。(笑)
とはいえ、めげてはいられません。
「クライアス社なんかにやられてる場合じゃないよ! 世界、目指すんでしょ! こんな壁なんて越えていくんでしょ!」



「人の気も知らないで・・・。」

「でも・・・、自分で言ったんだから・・・、やるしかないか!」









「どうして・・・。」
「沈んだ分、高く跳ばなきゃね!」


「ふざけるな! 何で、心の痛みに潰れない!?」


「痛みを抱えていくつもりかよ!? そんなの辛過ぎるだろ!」


「そうだね・・・。」




「アンタと私は似てる。嫌になるくらいね・・・。」


「ハリー・・・。」


「何も聞かないよ・・・。こんなやり方、フェアじゃないから・・・。その代わり、私の気持ちも、もう少しだけ内緒にさせて・・・。」

そして、深層世界が破壊され、エトワールはエール達と再会。すぐに、チアフルアタックで猛オシマイダーを浄化しました。
その後、ビシンはクライアス社に戻ってきました。
「クッ・・・。プリキュアめ・・・。」

「泣くな、ビシン・・・。」





しばらくして、目が覚めたハリー。猛オシマイダーの中で何があったのか憶えていないようです。
「私の前では、しばらくそれでいてくれる? 大会に集中したいからさ。」
「へ?」





今回は、これで終了です。
次回:「要注意! クライアス社の採用活動!?」
えみるとルールーのユニット・ツインラブにアンリの密着取材のお仕事が来ました。
しかし、えみるは、アイドルなのかロックなのか中途半端だと言われて落ち込んでいました。そこで、はなとさあやは、代わりにスケートの取材を手伝う事に。
そんな中、アンリの元には、クライアス社のリストルがやって来て・・・。

【まとめ】
ビシンが仕掛けた深層空間に飲み込まれて人魚姫となったほまれは、ハリーの想い人が別にいる事を知るも、心の痛みを抱えながら前に進む事を決めました。
今回のポイントは「誰かにとっての1番になる事がすべてじゃない」でしょうか。
長い人生において、誰かを好きになる事は、しばしばあります。それは、単なる一過性のものもあれば、結婚にまで辿り着くようなものもあり、「好き」の形は様々です。
そして、誰か1人をとりわけ好きになる事もあるでしょう。そうなると、その人の事を思うと心穏やかではいられず、自分の事をどう思っているのかすごく気になるもの。もし、相手にとっての1番が自分だったら、両想いという事になり、それは、とてつもなく幸せな事でしょう。
しかし、その人にとって自分が1番だとは限りません。むしろ、この世の中の広さを考えれば、そのようなケースがかなり多いように思います。
自分はこんなに真剣にあなたの事を想っているのに、あなたは自分の事を1番に想ってくれていない。それは辛いものでしょう。
特に、「ハピネスチャージ」では重く取り扱っていたように感じ、その心の隙を闇に染められるなんて事もありました。
誰かにとっての1番でない事は辛いものですが、その人に想われる事が自分のすべてだと思うと、何もできなくなってしまうでしょう。
そうならないためにも、他の事にも「好き」を向けるなどして、心の痛みを抱えながらも前に進まなければならないのでしょうね。
とはいえ、それを1人でやるのは難しいもの。誰かと一緒であれば、先に進めるのでしょう。ほまれは、はな達がいたからこそ、気になる存在のハリーに別の想い人がいた失意から立ち直れたのだと思いますね。
ハリーの想い人が出てくる前に、ほまれはハリーに何か言おうとしていましたが、それが何なのかは分かりません。
ハリーの事が好きだと言いたかったのか。そして、それは本気なのか。それとも、深層世界から抜け出すための建前的なものなのか。好きとかそういうものではなく、何か別の事を言うつもりだったのか。様々な選択肢があるでしょうし、最終回が終わってもその答えは明かされず終いかもしれません。
まあ、何を言いたかったにせよ、ほまれとハリーの関係性は今のままでいいのかな、と思いますね。「調子に乗んな、このネズミが!」と思わせない程度に(笑)、ハリーの見た目のカッコよさが気になりながらも、それを照れ隠しにするという、2人の関係性を今後も楽しみたいと思います。
その一方で、ビシンも、ハリーの1番が自分でない事にショックを受けましたが、リストルに慰められました。
とはいえ、これで終わらなさそうなのが気になるところ。ほまれとビシンは、ハリーの事が気になっていて、ハリーの想い人はどちらでもなく、それが心の痛みになっているという点では2人とも似てると思いますが、2人の間には「大人」と「子供」の差があるでしょう。
ほまれは、他の事にも目を向けられる「大人」だと感じますが、ビシンは「子供」っぽい雰囲気があるために、ハリーを自分のものにしなければ気が済まないように感じ、今回の事でハリーから手を引くとは考えづらいんですよね。今後もハリーを執拗に狙ってくるように思います。
ビシンはどうして、ハリーに対して異常な執着心を抱いているのか? そして、ハリーとビシンが分かり合える日は来るのか? 今後もビシンの心理面に注目していきたいと思います。
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