「魔法つかいプリキュア!」第17話「水晶さんおしえて! おばあちゃんの思い出の人」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、みらいの家では、一家揃って、大掃除に取り掛かっていました。
みらいは窓拭きをしていました。しかし、力を入れても汚れを落とす事ができず、魔法を使って、窓を綺麗にしようとします。
ちょうどその時、母・今日子が外から窓を開けました。杖を持っている事から魔法を使うんじゃないかと言われるものの、実際に魔法を使った事はバレずに済みました。
その直後、祖母・かの子が「魔法」というフレーズに興味を持ち、魔法を使ってみようと言い出しました。
「今、魔法って言いました!?」
キミがそのセリフを言うんかい。まあ、こういうのも悪くはないか。いつか、みらいも「計算通りだから」って言ってほしいですね。計算は苦手でしょうけど。(笑)
その「魔法」とは、まずは、新聞紙を濡らして窓を拭く事。これで、汚れが簡単に落ちます。
仕上げに、乾いた新聞紙で窓を拭きます。すると、窓が、見違えるように綺麗になりました。
その後、父・大吉が、色んな物が入ったダンボール箱を持ってきましたが、階段に足をとられ、転んでしまい、箱に入っていた物が散乱します。
その中には、かの子のアルバムが。中を見てみると、若かりし頃のかの子の写真がありました。
~ Aパート ~
写真に写っていたかの子は、今のみらいやリコと同じ歳くらいです。写真に写っている公園で、不思議な人に出会ったとの事。
「その人は、風のように現れて・・・、あの時の事、今でもずっと忘れられないわ・・・。」
それから部屋に戻ったみらい達は、かの子の思い出の人物に思いを馳せます。
ちょうどその時、魔法の水晶が、校長の占いで肩がガチガチだと言いました。校長が厄介な調べ物をしているようで、くたびれていました。
水晶に肩なんてねーだろ、ってツッコんだら負けですかね?(笑)
そこで、リコは、自分達に占いをさせてほしいと申し出ます。水晶を操る占い師は、魔法界では人気の職業らしいです。
「さあ、魔法の水晶、答えなさい!」
何で、唐突に魔法学校の制服着てんの。しかも、猫耳フードは意味なくね? 占い師なら、ローブにした方がより雰囲気を出せると思うのですが。まあ、これはこれで萌え心をくすぐってくれますので、アリですね。(だったらツッコむなよ(笑))
モフルンも便乗。
水晶は、気楽で楽しい占いをさせてほしいと注文。
それを聞いたみらいは、かの子の思い出の人を占ってみようと提案。水晶は、面白そうだと、その案に乗ります。
その後、みらいは水晶に手をかざします。すると、このタイミングで、校長が水晶に映り、みらい達に話しかけました。
みらい達は、前話で敵からリンクルスマホンが狙われていた事を報告。校長は、その件について何か心当たりがありそうですが、みらい達に詳しい事は話さず、用心するよう言います。
これにて、校長との交信は終了。その後、魔法の水晶の気分転換のために、みらい達は外に出ます。
改めて、かの子の思い出の人を占ってみたところ、水晶は、その人は案外近くにいると答えます。
その直後、ある男性が、みらいとリコに道を尋ねにやって来ました。
彼が行きたいのは、「つなぎせんべい」を売っている店。
みらいは、本に載っている地図を見て、その店を案内しようとしますが、よく分かりません。そこで、男性を待たせて、魔法のホウキで空から見つける事にしました。
さらに、リコは、魔法を使って、その店がよく見えるようにします。そして、店を発見。
その後、みらい達は、男性を店に案内。また、この店には、かの子がいました。
「あら、あなた?」
「もしかして・・・、」
「感動の再会だね! ワクワクもんだぁ!」
「服にゴミが。」
どうやら、お目当ての人物ではありませんでした。
その後、みらいとリコは、かの子と一緒に散歩。つなぎせんべいが売っている店には、若い頃からよく買いに行っているようです。
かの子は2人に、いい事をしたと褒めて、2人と別れます。
その頃、魔法学校では、校長が、ドクロクシーがリンクルスマホンを狙う理由について調べていました。
そんな中、アイザック先生がやって来ました。アイザックは、前話ジュン達がナシマホウ界に行った時のお土産をいただきます。
ですが、せんべいの硬さに、歯が抜けてしまいました。
この人は、もはや、これが鉄版ネタになってますね(笑)。今はナシマホウ界での話が主体ですが、今後もこういうのをドンドン出してくれると嬉しいです。
アイザックは、見た目は校長よりも老けていますが、実は、校長の教え子。また、校長は、魔法の力が込められた道具は使っているものの、魔法を使うのは禁じているそうです。
同じ頃、ヤモーは、前話プリキュアに敗れたスパルダの事を仕方ないと切り捨て、バッティとガメッツに、ドクロクシーは一層期待していると告げました。
これを聞いたバッティは不信感を持ちます。ヤモーの伝言は本当なのか、ドクロクシーはヤモーが作り出したものなんじゃないのか、と。
一方、ガメッツは、何の疑いも持たず、出撃します。
しばらくして、みらいは、かの子の思い出の人を占いました。すると、風景画を描いている老人が水晶に映りました。
その直後、近くにいた男の子が、このおじいさんについて知っていると話します。男の子の案内で、そのおじいさんが実際に風景画を描いているのを目にします。
おじいさんに話しかけようとしたところ、またしても、かの子を発見。かの子は、上手な風景画を描いていました。
かの子は最近、絵画教室に通っているようで、このおじいさんは、その先生。この人も、お目当ての人物ではありませんでした。
ですが、ここは、思い出の写真に写っていた場所です。
~ Bパート ~
少しして、みらいとリコは、かの子と一緒に、つなぎせんべいを食べていました。みらいは、かの子の思い出の人を探している事を明かします。
かの子は、何の手がかりもなく探すなんて、魔法でも使ってるんじゃないかと、冗談交じりに指摘。
「おばあさんは、魔法を信じているんですか?」
「ええ。だって、その方が楽しいじゃない?」
その後、かの子は、一度だけ魔法使いを見た事があると話します。
しかし、ちょうどその時、木から下りられず困っている猫が。みらいとリコは、かの子から遠く離れて、魔法で猫を助けようとします。
まずは、制服に、自分達の姿を隠す魔法をかけました。
その後、猫を助ける事に成功しますが、直後、強風で魔法が解けてしまいました。
ホウキで空を飛んでいる姿は周りに見えてしまったものの、かの子は、それを見て、昔の事を思い出します。
「あの時と同じこの場所で、もう一度魔法使いを見られるなんて・・・。魔法って、やっぱり、素敵ね・・・。」
しばらくして、みらいとリコは、かの子と再び別れます。その直後、モフルンは、甘い匂いを感じると言いました。
すぐに、はーちゃんがリンクルスマホンが出てきて、その匂いの元に着きました。それは、近くを飛んでいた蝶からで、すぐに、蝶は「ガーネット」のリンクルストーンへと変化しました。
ですが、その直後、ガメッツが出現し、ヨクバールを召喚。ガメッツもリンクルスマホン狙いです。
みらいとリコは変身します。今回は、トパーズスタイル。
ヨクバールは、リンクスマホンを持っているはーちゃんを狙いますが、ミラクルとマジカルが光の玉を飛び道具のようにして、ヨクバールの攻撃を弾きます。ですが、はーちゃんは、ガーネットのリンクルストーンを落としてしまいました。
ミラクルとマジカルは、光の玉をハンマーにして、一気に決めにいきます。
しかし、せんべいの硬さに阻まれ、反撃を受け、そのままヨクバールに取り込まれてしまいました。
「綺麗な花をこんな風に!」
「綺麗? 下らん。すべては己の力の糧となる、ただの道具に過ぎん!」
「道具!?」
「そうだ。美しさなど必要ない。この世は、強さがすべてなのだ。闇の魔法は何よりも強い。世界は我らに従い、闇に飲まれべきなのだ!」
「魔法は、人を従わせるものじゃない! 魔法の力は、みんなを幸せにできるんだから!」
「ミラクル・・・。そうよ。ミラクルとも、この世界の人達との出会いも、魔法があったから!」
そして、ミラクルとマジカルは、ヨクバールの中から脱出。さらに、反撃で追い詰めます。
最後は、トパーズエスペランサで撃退。
しかし、これで一件落着とはいきませんでした。なぜなら、戦いのさなか、ガメッツがガーネットのリンクルストーンを手にしたから。そのまま、ガメッツは撤退します。
その直後、はーちゃんは泣き出します。
「ごめんね・・・。ごめんね・・・。はーちゃんがガーネットをおとしちゃったから・・・。」
しばらくして、辺りは暗くなり、はーちゃんは泣き疲れて、先に寝ました。
結局、かの子の思い出の人は分からずじまい。とはいえ、魔法使いを見た事があると言っていた事から、その人は魔法使いだと察します。
一方、その当人である、魔法学校の校長は、せんべいを食べていました。校長は、ナシマホウ界に行った事がある事を魔法の水晶に告げます。
「世界は広く、そして、変わり続けてゆく。魔法界も、ナシマホウ界も。どれほど長く生きていようと、見て学ぶ楽しみは尽きる事はないんじゃよ。だから、たまに、こっそり仕事を抜け出してな。」
今回は、これで終了です。
次回:「魔法界再び! リンクルストーンを取り返せ!」
ガーネットのリンクルストーンがガメッツに奪われた事で、はーちゃんは元気がありません。
そんな中、みらいとリコに、ガメッツからの挑戦状が届きました。ガメッツは、魔法界の最果てにある島で待っているとの事。
ですが、ホウキだとそこに着くのは、3日もかかるようで・・・。果たして、みらいとリコは、ガメッツからガーネットのリンクルストーンを取り戻せるのか?
【まとめ】
みらいとリコは、みらいの祖母・かの子の思い出の人を探している最中に、「ガーネット」のリンクルストーンを見つけたものの、ガメッツに奪われてしまいました。
かの子の思い出の人物が魔法学校の校長だった事には、「やっぱりな」という感想でしかなく、そこまで驚くような事ではありませんでしたが、それは、今話における大事なポイントではなかったでしょう。仮に思い出の人がアイザック先生だったとしても、今話の良さは変わらなかったと思いますね。
今回のポイントは、「魔法は誰かを幸せにするもの」でしょう。かの子を通じて、そう感じさせてくれたと思いますね。
と言っても、かの子は、魔法使いを見ただけであり、大した会話をしてなければ、魔法をかけられてもいません。
しかし、魔法使いを間近で見た事が彼女に、生きる楽しみを与えてくれました。それだけでも十分幸せと言えるでしょう。
それに、あの出会いがなければ、もしかしたら、結婚する事すらなく人生を終えていたかもしれません。そうなっていたら、魔法使いの話を聞いてワクワクしてくれる孫娘だって存在しないのです。
そう思うと、魔法は、かの子に大きな幸せをもたらしたと言っていいでしょう。たとえ、魔法をかけられてなくても、魔法使いを間近で見た事そのものが「魔法」なのかもしれませんね。
とはいえ、13話感想でも述べたように、魔法は便利なものゆえ、人々の心に堕落を生んだり、それまでの幸せな生活を壊しかねないリスクも存在します。
ですが、総じてみれば、魔法は幸せを与えてくれるものなんでしょう。それは、10話で語られていたように、ナシマホウ界の人々も魔法界の人達も、優しくて温かい者ばかりだからだと思いますね。
それゆえ、彼らが手を取り合う事も、自分達にはない互いの良いところを認め合うのも容易な事。多くの魔法界の人々がナシマホウ界の素晴らしさを受け入れて住んでいるように、もし、ナシマホウ界の人々が魔法を見たとしても、それを好意的に受け取る者は多いと思われ、その事が多大な幸せをもたらしそうな気がしますね。
そう思うと、ナシマホウ界の人々に魔法が知られる事はペナルティーでもなんでもなく、彼らに魔法界の生活を体験させて、交流の輪を広げるのもアリでしょう。
だけど、実際にそうなっていないのは、何か深い事情があるのかもしれません。それも、何千年、何万年前とものすごく昔に遡る話なんじゃないかと思いますね。
その頃には、魔法界もナシマホウ界も1つの世界であり、生まれつき魔法が使える者もそうでない者も共存して暮らしていたのでしょう。
しかし、ある時、魔法を使えない者達の何人かが、魔法を使える者達を妬み、服従させようとし、それを知った魔法使いの代表が魔法を使って、魔法を使える者とそうでない者を住み分けさせ、魔法界とナシマホウ界が作られたんじゃないかと、私は考えています。もしかしたら、ドクロクシーは、その件に関わっているのかもしれませんね。
また、魔法学校の校長は、その悲劇の当事者の1人だと考えています。校長の年齢は謎で、アイザックよりも長く生きている事が今回明かされましたが、実際は、何千年、何万年も生きているのかもしれません。
Aパートでは、校長は、魔法が込められた道具を使っても魔法を使っていない事が明かされましたが、それは、その時の事が関わっている気がしますね。魔法を使わなくても逞しく生きていかなければならないと心に決めて、魔法を使わない事を己に課しているんじゃないかと考えています。
それに、今話ラストで校長が言っていたように、魔法界も、ナシマホウ界も変わり続けてゆくもの。年月が経つにつれ、当時の悲劇を知る者が校長1人だけとなった頃に、魔法界とナシマホウ界を行き来できる道を作り、ナシマホウ界の素晴らしさを魔法界の人々に説いているのでしょう。
だけど、ナシマホウ界で魔法を使ったら、あの悲劇が再び起こるかもしれない。それを危惧して、魔法がナシマホウ界の人々に知られる事はペナルティーにしているのかもしれませんね。
と長々と、ナシマホウ界の人々に魔法を知られてはならない理由を推測してみました。考え過ぎですかね?
こう述べた事が正しいかどうかはともかく、今後も、魔法の力が色んな人達に幸せを与えてくれると期待したいものです。
~ オープニング前 ~
ある日、みらいの家では、一家揃って、大掃除に取り掛かっていました。
みらいは窓拭きをしていました。しかし、力を入れても汚れを落とす事ができず、魔法を使って、窓を綺麗にしようとします。
ちょうどその時、母・今日子が外から窓を開けました。杖を持っている事から魔法を使うんじゃないかと言われるものの、実際に魔法を使った事はバレずに済みました。
その直後、祖母・かの子が「魔法」というフレーズに興味を持ち、魔法を使ってみようと言い出しました。
「今、魔法って言いました!?」
キミがそのセリフを言うんかい。まあ、こういうのも悪くはないか。いつか、みらいも「計算通りだから」って言ってほしいですね。計算は苦手でしょうけど。(笑)
その「魔法」とは、まずは、新聞紙を濡らして窓を拭く事。これで、汚れが簡単に落ちます。
その後、父・大吉が、色んな物が入ったダンボール箱を持ってきましたが、階段に足をとられ、転んでしまい、箱に入っていた物が散乱します。
その中には、かの子のアルバムが。中を見てみると、若かりし頃のかの子の写真がありました。
~ Aパート ~
写真に写っていたかの子は、今のみらいやリコと同じ歳くらいです。写真に写っている公園で、不思議な人に出会ったとの事。
「その人は、風のように現れて・・・、あの時の事、今でもずっと忘れられないわ・・・。」
それから部屋に戻ったみらい達は、かの子の思い出の人物に思いを馳せます。
ちょうどその時、魔法の水晶が、校長の占いで肩がガチガチだと言いました。校長が厄介な調べ物をしているようで、くたびれていました。
水晶に肩なんてねーだろ、ってツッコんだら負けですかね?(笑)
そこで、リコは、自分達に占いをさせてほしいと申し出ます。水晶を操る占い師は、魔法界では人気の職業らしいです。
「さあ、魔法の水晶、答えなさい!」
何で、唐突に魔法学校の制服着てんの。しかも、猫耳フードは意味なくね? 占い師なら、ローブにした方がより雰囲気を出せると思うのですが。まあ、これはこれで萌え心をくすぐってくれますので、アリですね。(だったらツッコむなよ(笑))
モフルンも便乗。
水晶は、気楽で楽しい占いをさせてほしいと注文。
それを聞いたみらいは、かの子の思い出の人を占ってみようと提案。水晶は、面白そうだと、その案に乗ります。
その後、みらいは水晶に手をかざします。すると、このタイミングで、校長が水晶に映り、みらい達に話しかけました。
みらい達は、前話で敵からリンクルスマホンが狙われていた事を報告。校長は、その件について何か心当たりがありそうですが、みらい達に詳しい事は話さず、用心するよう言います。
これにて、校長との交信は終了。その後、魔法の水晶の気分転換のために、みらい達は外に出ます。
改めて、かの子の思い出の人を占ってみたところ、水晶は、その人は案外近くにいると答えます。
その直後、ある男性が、みらいとリコに道を尋ねにやって来ました。
彼が行きたいのは、「つなぎせんべい」を売っている店。
みらいは、本に載っている地図を見て、その店を案内しようとしますが、よく分かりません。そこで、男性を待たせて、魔法のホウキで空から見つける事にしました。
さらに、リコは、魔法を使って、その店がよく見えるようにします。そして、店を発見。
「あら、あなた?」
「もしかして・・・、」
「感動の再会だね! ワクワクもんだぁ!」
どうやら、お目当ての人物ではありませんでした。
その後、みらいとリコは、かの子と一緒に散歩。つなぎせんべいが売っている店には、若い頃からよく買いに行っているようです。
かの子は2人に、いい事をしたと褒めて、2人と別れます。
その頃、魔法学校では、校長が、ドクロクシーがリンクルスマホンを狙う理由について調べていました。
そんな中、アイザック先生がやって来ました。アイザックは、前話ジュン達がナシマホウ界に行った時のお土産をいただきます。
ですが、せんべいの硬さに、歯が抜けてしまいました。
この人は、もはや、これが鉄版ネタになってますね(笑)。今はナシマホウ界での話が主体ですが、今後もこういうのをドンドン出してくれると嬉しいです。
アイザックは、見た目は校長よりも老けていますが、実は、校長の教え子。また、校長は、魔法の力が込められた道具は使っているものの、魔法を使うのは禁じているそうです。
同じ頃、ヤモーは、前話プリキュアに敗れたスパルダの事を仕方ないと切り捨て、バッティとガメッツに、ドクロクシーは一層期待していると告げました。
これを聞いたバッティは不信感を持ちます。ヤモーの伝言は本当なのか、ドクロクシーはヤモーが作り出したものなんじゃないのか、と。
一方、ガメッツは、何の疑いも持たず、出撃します。
しばらくして、みらいは、かの子の思い出の人を占いました。すると、風景画を描いている老人が水晶に映りました。
その直後、近くにいた男の子が、このおじいさんについて知っていると話します。男の子の案内で、そのおじいさんが実際に風景画を描いているのを目にします。
おじいさんに話しかけようとしたところ、またしても、かの子を発見。かの子は、上手な風景画を描いていました。
ですが、ここは、思い出の写真に写っていた場所です。
~ Bパート ~
少しして、みらいとリコは、かの子と一緒に、つなぎせんべいを食べていました。みらいは、かの子の思い出の人を探している事を明かします。
かの子は、何の手がかりもなく探すなんて、魔法でも使ってるんじゃないかと、冗談交じりに指摘。
「おばあさんは、魔法を信じているんですか?」
「ええ。だって、その方が楽しいじゃない?」
その後、かの子は、一度だけ魔法使いを見た事があると話します。
しかし、ちょうどその時、木から下りられず困っている猫が。みらいとリコは、かの子から遠く離れて、魔法で猫を助けようとします。
まずは、制服に、自分達の姿を隠す魔法をかけました。
↓
これなら、誰にも見つからずに、猫を助ける事が可能です。その後は、魔法のホウキを使って、猫の元へ。その後、猫を助ける事に成功しますが、直後、強風で魔法が解けてしまいました。
ホウキで空を飛んでいる姿は周りに見えてしまったものの、かの子は、それを見て、昔の事を思い出します。
「あの時と同じこの場所で、もう一度魔法使いを見られるなんて・・・。魔法って、やっぱり、素敵ね・・・。」
しばらくして、みらいとリコは、かの子と再び別れます。その直後、モフルンは、甘い匂いを感じると言いました。
すぐに、はーちゃんがリンクルスマホンが出てきて、その匂いの元に着きました。それは、近くを飛んでいた蝶からで、すぐに、蝶は「ガーネット」のリンクルストーンへと変化しました。
↓
ですが、その直後、ガメッツが出現し、ヨクバールを召喚。ガメッツもリンクルスマホン狙いです。
みらいとリコは変身します。今回は、トパーズスタイル。
ヨクバールは、リンクスマホンを持っているはーちゃんを狙いますが、ミラクルとマジカルが光の玉を飛び道具のようにして、ヨクバールの攻撃を弾きます。ですが、はーちゃんは、ガーネットのリンクルストーンを落としてしまいました。
ミラクルとマジカルは、光の玉をハンマーにして、一気に決めにいきます。
しかし、せんべいの硬さに阻まれ、反撃を受け、そのままヨクバールに取り込まれてしまいました。
「綺麗な花をこんな風に!」
「綺麗? 下らん。すべては己の力の糧となる、ただの道具に過ぎん!」
「そうだ。美しさなど必要ない。この世は、強さがすべてなのだ。闇の魔法は何よりも強い。世界は我らに従い、闇に飲まれべきなのだ!」
「ミラクル・・・。そうよ。ミラクルとも、この世界の人達との出会いも、魔法があったから!」
そして、ミラクルとマジカルは、ヨクバールの中から脱出。さらに、反撃で追い詰めます。
最後は、トパーズエスペランサで撃退。
しかし、これで一件落着とはいきませんでした。なぜなら、戦いのさなか、ガメッツがガーネットのリンクルストーンを手にしたから。そのまま、ガメッツは撤退します。
その直後、はーちゃんは泣き出します。
「ごめんね・・・。ごめんね・・・。はーちゃんがガーネットをおとしちゃったから・・・。」
しばらくして、辺りは暗くなり、はーちゃんは泣き疲れて、先に寝ました。
結局、かの子の思い出の人は分からずじまい。とはいえ、魔法使いを見た事があると言っていた事から、その人は魔法使いだと察します。
一方、その当人である、魔法学校の校長は、せんべいを食べていました。校長は、ナシマホウ界に行った事がある事を魔法の水晶に告げます。
「世界は広く、そして、変わり続けてゆく。魔法界も、ナシマホウ界も。どれほど長く生きていようと、見て学ぶ楽しみは尽きる事はないんじゃよ。だから、たまに、こっそり仕事を抜け出してな。」
今回は、これで終了です。
次回:「魔法界再び! リンクルストーンを取り返せ!」
ガーネットのリンクルストーンがガメッツに奪われた事で、はーちゃんは元気がありません。
そんな中、みらいとリコに、ガメッツからの挑戦状が届きました。ガメッツは、魔法界の最果てにある島で待っているとの事。
ですが、ホウキだとそこに着くのは、3日もかかるようで・・・。果たして、みらいとリコは、ガメッツからガーネットのリンクルストーンを取り戻せるのか?
今回のイラストコーナー
ガメッツが「ステキなまほうつかい」と見られてる事にフイタ。かの子さん、誰かが空を飛んでいても、ホウキやじゅうたんやカサで空を飛んでいなければ、魔法使いじゃないと考えた方がいいですよ!(笑)【まとめ】
みらいとリコは、みらいの祖母・かの子の思い出の人を探している最中に、「ガーネット」のリンクルストーンを見つけたものの、ガメッツに奪われてしまいました。
かの子の思い出の人物が魔法学校の校長だった事には、「やっぱりな」という感想でしかなく、そこまで驚くような事ではありませんでしたが、それは、今話における大事なポイントではなかったでしょう。仮に思い出の人がアイザック先生だったとしても、今話の良さは変わらなかったと思いますね。
今回のポイントは、「魔法は誰かを幸せにするもの」でしょう。かの子を通じて、そう感じさせてくれたと思いますね。
と言っても、かの子は、魔法使いを見ただけであり、大した会話をしてなければ、魔法をかけられてもいません。
しかし、魔法使いを間近で見た事が彼女に、生きる楽しみを与えてくれました。それだけでも十分幸せと言えるでしょう。
それに、あの出会いがなければ、もしかしたら、結婚する事すらなく人生を終えていたかもしれません。そうなっていたら、魔法使いの話を聞いてワクワクしてくれる孫娘だって存在しないのです。
そう思うと、魔法は、かの子に大きな幸せをもたらしたと言っていいでしょう。たとえ、魔法をかけられてなくても、魔法使いを間近で見た事そのものが「魔法」なのかもしれませんね。
とはいえ、13話感想でも述べたように、魔法は便利なものゆえ、人々の心に堕落を生んだり、それまでの幸せな生活を壊しかねないリスクも存在します。
ですが、総じてみれば、魔法は幸せを与えてくれるものなんでしょう。それは、10話で語られていたように、ナシマホウ界の人々も魔法界の人達も、優しくて温かい者ばかりだからだと思いますね。
それゆえ、彼らが手を取り合う事も、自分達にはない互いの良いところを認め合うのも容易な事。多くの魔法界の人々がナシマホウ界の素晴らしさを受け入れて住んでいるように、もし、ナシマホウ界の人々が魔法を見たとしても、それを好意的に受け取る者は多いと思われ、その事が多大な幸せをもたらしそうな気がしますね。
そう思うと、ナシマホウ界の人々に魔法が知られる事はペナルティーでもなんでもなく、彼らに魔法界の生活を体験させて、交流の輪を広げるのもアリでしょう。
だけど、実際にそうなっていないのは、何か深い事情があるのかもしれません。それも、何千年、何万年前とものすごく昔に遡る話なんじゃないかと思いますね。
その頃には、魔法界もナシマホウ界も1つの世界であり、生まれつき魔法が使える者もそうでない者も共存して暮らしていたのでしょう。
しかし、ある時、魔法を使えない者達の何人かが、魔法を使える者達を妬み、服従させようとし、それを知った魔法使いの代表が魔法を使って、魔法を使える者とそうでない者を住み分けさせ、魔法界とナシマホウ界が作られたんじゃないかと、私は考えています。もしかしたら、ドクロクシーは、その件に関わっているのかもしれませんね。
また、魔法学校の校長は、その悲劇の当事者の1人だと考えています。校長の年齢は謎で、アイザックよりも長く生きている事が今回明かされましたが、実際は、何千年、何万年も生きているのかもしれません。
Aパートでは、校長は、魔法が込められた道具を使っても魔法を使っていない事が明かされましたが、それは、その時の事が関わっている気がしますね。魔法を使わなくても逞しく生きていかなければならないと心に決めて、魔法を使わない事を己に課しているんじゃないかと考えています。
それに、今話ラストで校長が言っていたように、魔法界も、ナシマホウ界も変わり続けてゆくもの。年月が経つにつれ、当時の悲劇を知る者が校長1人だけとなった頃に、魔法界とナシマホウ界を行き来できる道を作り、ナシマホウ界の素晴らしさを魔法界の人々に説いているのでしょう。
だけど、ナシマホウ界で魔法を使ったら、あの悲劇が再び起こるかもしれない。それを危惧して、魔法がナシマホウ界の人々に知られる事はペナルティーにしているのかもしれませんね。
と長々と、ナシマホウ界の人々に魔法を知られてはならない理由を推測してみました。考え過ぎですかね?
こう述べた事が正しいかどうかはともかく、今後も、魔法の力が色んな人達に幸せを与えてくれると期待したいものです。