今話の名セリフ:「代わりになれる人なんていない! 悟君じゃなきゃダメなの!」
「わんだふるぷりきゅあ!」第36話「特別なワンダフル!」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。
「悟、いろはの事好きなの?」
「え!? え、えっと、それは・・・。」
「こむぎもね、いろはの事、だーい好き! 一緒だね!」
「えっと・・・。こむぎちゃんの『好き』とは、ちょっと違うというか・・・。」
「違うって?」
「好きにも色々あるの。」
「色々って?」
「い、今のは冗談です! 悟君がいろは様に告白するなんて、ある訳ないじゃないですか!」
「あ・・・。ハハッ・・・。ビックリした・・・。そうだよね・・・。そんな事ある訳ないよね・・・。」
「冗談じゃないよ・・・。」
「え?」
「犬飼さん・・・。ボクは・・・、君が好きだ!」
~ Aパート ~
「つ、つまり・・・、恋愛的な意味で・・・。」
「いろは、どうしたの?」
「え? えーっと・・・。」
「バイバイ!」
「あ・・・。」
「いろはちゃん!」
〈今の、何? 悟君が、私に・・・。〉
「君が好きだ!」
「待って・・・。」
「あれに追いつくのは無理・・・。」
「いろはー! 待ってー!」
「いろは、何で走ってるの?」
「分かんない!」
「どこに行くの?」
「分かんない!」
「こむぎ、私、どうすればいい!?」
「何が?」
「何が何だか分かんないよ!」
「じゃあ、お散歩しよ!」
「え・・・。ええ・・・。わぁー!」
「バイバイ・・・。英語で、さようなら・・・。別れのあいさつ・・・。」
「つまり、これは断られた・・・。」
「違うと思うよ。突然告白されて、ビックリしちゃったんだよ。」
「ビックリ・・・。分かってたけど、やっぱり、全然意識されてなかったんだな・・・。」
「げ、元気を出して下さい! 何か話しかったら、悟君の親友・メエメエが相談に乗りますから!」
「ありがとう・・・。」
「今日は帰るよ・・・。じゃあ・・・。」
「あなたのメエメエに、お任せを!」
「いっぱいお散歩して楽しかったワン!」
「つ、疲れた・・・。」
「いろはちゃん!」
「え・・・。まゆちゃん! 話聞いて・・・。」
「うんうん。そのために来たんだよ!」
「こむぎもお話するワン!」
「え!? えーっと・・・。」
「仕方ない・・・。こむぎ、私が遊んであげる。」
「え、ホント!?」
「ユキ! もう1回!」
「え・・・。まだやるの?」
「いろは・・・。」
「分かったってば!」
「別のやりましょ。」
「わーい!」
「兎山君は、いろはちゃんの事、ずっと好きだったんだよ・・・。」
「ウソ・・・。」
「いろはちゃんは、どう思ってるの?」
「ど、どうって・・・。悟君は、良い友達で・・・。すっごく良い友達で・・・。」
「まゆちゃん! 友達の『好き』と、恋愛の『好き』って、どう違うの?」
「恋愛の『好き』は・・・、ドキドキする感じ?」
「友達といる時、嬉しくてワクワクするけど、ドキドキとどう違うの?」
「どうって・・・。私も恋愛経験ないから・・・。」
その後、いろはの母・陽子が、いろはの部屋に。
「いろは、もしかして、悟君に告白でもされた?」
「な、何で分かるの!?」
「なんとなくね。ほら、悟君っていつも、いろはへの好きがあふれてたから。」
「ですよね!」
「友情と恋愛の違いか・・・。言葉で説明するのは難しいな・・・。」
「陽子先生は、告白された事あるんですか?」
「まあ、何度かね!」
『何度も!?』
「でも、自分から告白したのは、剛君が初めてだよ。」
「剛君がいると楽しくて、これからもずっと一緒にいたいなって思ったから・・・。」
「友達とも一緒にいたいって思うけど、それとは違うの?」
「うーん、違うかな。上手く言えないけど、特別だから・・・。剛君は・・・。」
「特別・・・。」
「今日、犬飼さんに言ったよ、好きだって・・・。でも、犬飼さん、すごく困った顔してた・・・。」
「出たいの?」
「ニコでーす!」
「ニコ様!?」
「うちのメエメエが余計な事言っちゃって、ごめんね。」
「いえ・・・。おかげで告白できましたし・・・。結果は、上手くいかなかったですけど・・・。」
「気持ちを伝えるのは大事だよ。」
「この子もそう言ってる!」
「え!? 大福、何て言ってるんですか?」
「『やっと言ったか、悟』。」
「え・・・。」
「『早く告白しちまえよって、いつも思ってたぜ』。」
「ええ!?」
「『悟は相手の気持ちを考えて引く事が多いけどよ、自分の本音をぶつける事も大事だぜ』。」
「けど、犬飼さんを困らせたら、嫌だなって・・・。」
「『でも、いろはがどう答えようと、気持ちは変わらないんだろ?』。」
「うん・・・。」
「『なら、でんと構えてろ。不安ならオレをなでな。ちったあ落ち着くだろ』。」
「ありがとう、大福・・・。」
「みんな、あなた達みたいだったら、いいのにね・・・。」
「え?」
「ニコは、人間と動物、みんなが仲良くニコニコしてるのが嬉しいの!」
「ニコ様、大福の声を聞かせてくれて、ありがとうございます!」
「どういたしまして!」
〈特別な気持ち・・・。特別な気持ちって、どんな感じ?〉
〈こむぎを好きっていうのと、どう違うんだろ? うーん・・・。〉
その翌朝・・・、
〈どうしよう・・・。どんな顔で悟君と会えば・・・。〉
「あ! 悟! おはよう!」
「おはよう、こむぎちゃん。」
「あ、おはよう! 犬飼さん!」
「お・・・、お、お、おはよう・・・。」
「えっと、天気いいね・・・。」
「そう?」
「お、お散歩にはいいよね・・・。」
「お散歩!」
「そ、そういえば、昨日こむぎが・・・。」
「あの・・・。」
「はい!」
「昨日言った事は忘れて・・・。」
「え?」
「これからも、これまで通り友達で・・・。いいかな?」
「ホームルームが始まるよ。行こう。」
「いろは! 行こう!」
~ Bパート ~
〈これまで通り友達で、忘れてって言われても・・・・。〉
「兎山君! 本当にいいの?」
「いいんだ・・・。これ以上、犬飼さんを困らせたくないから・・・。」
「あなたらしくない。」
「え?」
「私とまゆがケンカした時、言ったでしょ。」
「あなたの気持ち、あなたの声、伝えてあげて。」
「悟は気持ちを伝えてきた。あなたの気持ちも、悟に伝えたら?」
「私の気持ち・・・。」
「どいつもこいつも、イチャイチャ、イチャイチャ・・・。腹立つわー!」
ウキウキ気分でトキメキを求めて出かけたのに、他者のトキメキで腹立つとか、めんどくせー女だな。まあ、それでも、おもしれー女っぷりに磨きがかかっているのは良い事ですけどね。今日もザクロ劇場がおいしいです。(笑)
直後、ザクロは、上空を飛んでいるトビに目をつけ、ガオガオーンに仕立てました。
少しして、いろは達は、ガオガオーンが現れた現場に到着。4人はプリキュアに変身します。
ガオガオーンはプリキュアに向かって突撃。ニャミーがシールドを張るものの、威力が強く、リリアンと一緒に吹き飛ばされてしまいます。
フレンディとワンダフルも抑えられず。その余波で、悟も吹き飛ばされました。
「悟君!」
「だ、大丈夫・・・。」
「うーん?」
「アンタ、人間にしては、いい目してるね・・・。」
「揺るぎない強い意志が見えるよ・・・。」
「きーめた!」
「ガオガオーン!」
「悟君!」
「アンタ、悟っていうんだ!」
「放して下さい!」
〈やだ・・・。〉
「悟! アタシと一緒にときめくよ!」
「悟君!」
「フレンディ!」
「悟君!」
「フレンドリータクト!」
「ヘルプ! キラリンアニマル!」
「スワン!」
「悟君を返して!」
「やーだね! 悟はアタシのものだよ!」
「悟君は物じゃない!」
「フレンディ!」
〈悟君・・・。〉
〈私が困ってる時、いつも傍にいてくれて、何度も助けてくれた・・・。〉
〈私もだよ・・・。悟君が困ってる時、私が助けになりたいの!〉
〈悟君と笑ってる時間が好きだから・・・。これからもずっと・・・、ずっと一緒にいたいから!〉
「悟君!」
「しつこいね! アンタは他のヤツにしなよ!」
「代わりになれる人なんていない! 悟君じゃなきゃダメなの!」
「ニャミーシールド!」
「リリアンネット!」
「悟君!」
「プニプニバリアー!」
悟の救出に成功したところで、エターナルキズナシャワー。ガオガオーンを浄化し、元に戻ったトビは、ニコの力で回復しました。
「悟君! 怪我は!?」
「大丈夫だよ。」
「良かった・・・。」
「え? なんか良い雰囲気になってない?」
「あー、やってらんない! やっぱりガオウ様が一番だよ!」
「あ! 空が赤くなってきたよ! いろは! 夕方のお散歩に・・・。」
「散歩、付き合ってあげる。」
「私も一緒に!」
「みんなでレッツゴー!」
「うん! いろは! 先行ってるね!」
〈気持ち・・・。私の気持ち・・・。伝えなきゃ・・・。でも、何て言えば・・・。〉
「情けないな・・・。」
「え?」
「少しでも犬飼さんの力になりたくて、頑張ってきたけど、実際は、犬飼さんに助けられてばかりだね・・・。」
「そんな事ないよ!」
「私ね、困ったり悩んだりした時、いつも悟君の顔が思い浮かぶの・・・。」
「頼ってばかりで、いっぱい迷惑かけて、ごめんね・・・。」
「め、迷惑だなんて、思った事ないよ・・・。むしろ、頼ってくれると、嬉しい・・・。」
「あのね、私、悟君といると、すっごくワンダフルなの・・・。普通のワンダフルじゃなくて、特別な、ワンダフルなの!」
「特別?」
「そう!」
「こむぎやみんなといる時は、『ワンダフルー!』って感じで・・・。」
「悟君といると・・・、『ワンダフル・・・』って感じ・・・。」
「伝わったかな・・・。」
「うん・・・。」
「今、ものすごくワンダフルだよ!」
「良かった・・・。」
今回は、これで終了です。
次回:「みんなで初デート!?」
鏡石の前で待ち合わせ、初デートに出かけるいろはと悟。
こむぎは、ユキ、まゆと遊んでもらうが、悟を独り占めされたくないメエメエは、2人の後を追跡しようとし・・・。
【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
マジかよ・・・。2人とも告白して、両方大成功とか、予想外だったぜ・・・。悟いろ、万歳!
今話の感想を簡単に述べると、こんな感じですね(ちなみに、「悟いろ」とは、悟といろはのカップリングの事です)。「ふたりはプリキュア」第1話が始まってから20年と8か月強。まさか、こんな日が来るとはな・・・。
「プリキュア」は、小学校入学前の女の子をターゲットとしたアニメ。そのため、恋愛描写を深く描いたところで、メイン視聴層の女の子達にはよく分からないだろうから、恋愛沙汰は抑えるのが基本。ある男女が良い雰囲気になっても告白には行きつかず、告白シーンがあっても成就せず。これが「プリキュア」の当たり前でした。
それが、ここにきて、両者ともに告白して成就したというんですから、これは革命ですよ・・・。それも、今話が最終回ではなく、残り話数が15話近くもあると思うと、尚更ですね。プリキュアに恋愛禁止令を求めていた「ハピネスチャージ」のブルーがバカバカしく感じちゃいます。(笑)
前話感想の予想通り、前回は悟視点が多かったのに対し、今回はいろは視点が多かったですね。そのため、これまで感じた事ない気持ちにドキドキしたり、悟がザクロに捕まった時に悟への思いが強まったり、自分なりの言葉で悟に気持ちを伝えたりなど、いろはの見所がタップリだったと思います。
中でも、今話ラストの気持ちを伝えるところが一番良かったですね。「好き」「愛」といった、告白にはありきたりな言葉は一切使わず、特別な「ワンダフル」と、自分のよく言う言葉を使って自分の気持ちを伝えていたのは、いろはらしくて、本当に面白かったです。
「好き」「愛」を使うよりも気持ちがすごく伝わったでしょう。今話の感動度を一際上げてくれたと思います。
あと、いろはの母・陽子も、ナイスアシストでした。いろはの恋心に気付いてたのは、さすが母親だと思いましたし、「特別」という言葉を出したのも、今話ラストの告白劇を盛り立てる役目を果たし、上手かったな、と思いますね。
また、いろはの父・剛と結ばれたのは、陽子からの告白がきっかけだった事が明かされたのも面白かったです。過去の話では、陽子は、サロンを併設した動物病院を開こうと考えた時に剛を誘ったと語っていましたが、その時には、結婚を視野に入れていたのかもしれませんね。
そして、Bパートでは、ザクロ姐さんが、悟いろの成就の大きな立役者に! 姐さんがはっちゃけてくれたおかげで、いろはは、悟への思いが増し、今話のラストの告白ムードを上げてくれました。
食べがいのあるおもしれー女っぷりを見せつけるだけでなく、カップル成立に一役買うとか、敵ながら天晴れ! まあ、本人にその気はまったくなかったですけどね。(笑)
それにしても、顎クイの次は、壁ドンか・・・。ザクロ姐さん、テクニシャンやのう。これで、ガオウも落とせたらいいんですけどねえ。(笑)
しかも、相手が、今作の神キャラ・悟君とか、なかなかやりおる・・・。揺るぎない強い意志が見えるとか、見る目ありますよね。と同時に、「ザクロ姐さん、浮気っすか!?」とか「アンタ、本当に人間嫌いですか?」とツッコませていただきました。(笑)
そして、悟を捕まえて、ガオガオーンに乗り、愛の逃避行とか、姐さん、アンタ、最高だよ・・・。今作一の食べがいのあるおもしれー女になるために、なりふり構わないって感じでしたね。あれほどのおもしれー女っぷりを出したからには、ガオウはザクロ姐さんを愛人にすべきだと思います。(笑)
その一方で、まゆがおとなしかったのが意外でした。前話に引き続き、悟いろの良い雰囲気に興奮しまくるんだろうな、と思って、腹を空かして全力全裸待機していたのに、あっれー?(笑)
まあ、いつも通りだったら、今話ラストの告白劇を見て、「我が生涯に一片の悔いなし!」と叫びながら尊死してもおかしくないでしょう。告白成就に盛り上がるどころじゃなくなっちゃうと思うと、おとなしくて良かったでしょうね。まあ、私としては、そんなまゆすけを見て、腹一杯になりたかったのですが・・・。(笑)
他にも、いつも通りの無邪気いっぱいなこむぎにも笑わせていただきました。精神年齢が幼いこむぎには、「Love」は分かんないですよね。キミは、そのままでいい。(笑)
そんなこむぎを相手して、悟いろの良い雰囲気を壊さないよう務めたユキも、お疲れ様でした。悟にしっかり気持ちを伝えるよう、いろはに指摘したのも良かったですね。
ああ、あと、ついでに・・・、
この表情は、ナニかの役に立たせるとしよう。ええ、ナニかのね。「ナニかって何だよ」って思った方は、叡智な知り合いにでも聞いて下さい。(笑)
さて、次回は、悟といろはがデートする話。告白大成功の次の回がデートだなんて、どんだけ悟いろをプッシュしたいんですか、スタッフ様は。
となると、次回も2人の甘い雰囲気に注目したいところですが、まゆの動向も見逃せないところ。予告映像を見た感じでは、今回おとなしかったまゆが興奮しまくりそうですね。
うーん、まゆすけしてるねえ。という事で、今回はあまり摂取できなかったおもしれー女成分を、次回はたっぷりいただくとしよう、グヘヘ・・・。(笑)
あと、この絵面も気になるところ。次回は、メなんとかが、悟といろはのデートを尾行するようです。あの羊、また「ジンギスカン」をトレンド入りさせたいのか・・・。(笑)
コイツがまたなんかやらかしたら、「ドキドキ」の四葉財閥にクシャポイを依頼しますかね(笑)。まあ、コイツはどうあれ、悟といろはの良い雰囲気を楽しむとしましょう。ついでに、まゆすけも、おいしくいただくぜ・・・。(笑)
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「わんだふるぷりきゅあ!」第36話「特別なワンダフル!」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。
「悟、いろはの事好きなの?」
「え!? え、えっと、それは・・・。」
「こむぎもね、いろはの事、だーい好き! 一緒だね!」
「えっと・・・。こむぎちゃんの『好き』とは、ちょっと違うというか・・・。」
「違うって?」
「好きにも色々あるの。」
「色々って?」
「い、今のは冗談です! 悟君がいろは様に告白するなんて、ある訳ないじゃないですか!」
「あ・・・。ハハッ・・・。ビックリした・・・。そうだよね・・・。そんな事ある訳ないよね・・・。」
「冗談じゃないよ・・・。」
「え?」
「犬飼さん・・・。ボクは・・・、君が好きだ!」
~ Aパート ~
「つ、つまり・・・、恋愛的な意味で・・・。」
「いろは、どうしたの?」
「え? えーっと・・・。」
「バイバイ!」
「あ・・・。」
「いろはちゃん!」
〈今の、何? 悟君が、私に・・・。〉
「君が好きだ!」
「待って・・・。」
「あれに追いつくのは無理・・・。」
「いろはー! 待ってー!」
「いろは、何で走ってるの?」
「分かんない!」
「どこに行くの?」
「分かんない!」
「こむぎ、私、どうすればいい!?」
「何が?」
「何が何だか分かんないよ!」
「じゃあ、お散歩しよ!」
「え・・・。ええ・・・。わぁー!」
「バイバイ・・・。英語で、さようなら・・・。別れのあいさつ・・・。」
「つまり、これは断られた・・・。」
「違うと思うよ。突然告白されて、ビックリしちゃったんだよ。」
「ビックリ・・・。分かってたけど、やっぱり、全然意識されてなかったんだな・・・。」
「げ、元気を出して下さい! 何か話しかったら、悟君の親友・メエメエが相談に乗りますから!」
「ありがとう・・・。」
「今日は帰るよ・・・。じゃあ・・・。」
「あなたのメエメエに、お任せを!」
「いっぱいお散歩して楽しかったワン!」
「つ、疲れた・・・。」
「いろはちゃん!」
「え・・・。まゆちゃん! 話聞いて・・・。」
「うんうん。そのために来たんだよ!」
「こむぎもお話するワン!」
「え!? えーっと・・・。」
「仕方ない・・・。こむぎ、私が遊んであげる。」
「え、ホント!?」
「ユキ! もう1回!」
「え・・・。まだやるの?」
「いろは・・・。」
「分かったってば!」
「別のやりましょ。」
「わーい!」
「兎山君は、いろはちゃんの事、ずっと好きだったんだよ・・・。」
「ウソ・・・。」
「いろはちゃんは、どう思ってるの?」
「ど、どうって・・・。悟君は、良い友達で・・・。すっごく良い友達で・・・。」
「まゆちゃん! 友達の『好き』と、恋愛の『好き』って、どう違うの?」
「恋愛の『好き』は・・・、ドキドキする感じ?」
「友達といる時、嬉しくてワクワクするけど、ドキドキとどう違うの?」
「どうって・・・。私も恋愛経験ないから・・・。」
その後、いろはの母・陽子が、いろはの部屋に。
「いろは、もしかして、悟君に告白でもされた?」
「な、何で分かるの!?」
「なんとなくね。ほら、悟君っていつも、いろはへの好きがあふれてたから。」
「ですよね!」
「友情と恋愛の違いか・・・。言葉で説明するのは難しいな・・・。」
「陽子先生は、告白された事あるんですか?」
「まあ、何度かね!」
『何度も!?』
「でも、自分から告白したのは、剛君が初めてだよ。」
「剛君がいると楽しくて、これからもずっと一緒にいたいなって思ったから・・・。」
「友達とも一緒にいたいって思うけど、それとは違うの?」
「うーん、違うかな。上手く言えないけど、特別だから・・・。剛君は・・・。」
「特別・・・。」
「今日、犬飼さんに言ったよ、好きだって・・・。でも、犬飼さん、すごく困った顔してた・・・。」
「出たいの?」
「ニコでーす!」
「ニコ様!?」
「うちのメエメエが余計な事言っちゃって、ごめんね。」
「いえ・・・。おかげで告白できましたし・・・。結果は、上手くいかなかったですけど・・・。」
「気持ちを伝えるのは大事だよ。」
「この子もそう言ってる!」
「え!? 大福、何て言ってるんですか?」
「『やっと言ったか、悟』。」
「え・・・。」
「『早く告白しちまえよって、いつも思ってたぜ』。」
「ええ!?」
「『悟は相手の気持ちを考えて引く事が多いけどよ、自分の本音をぶつける事も大事だぜ』。」
「けど、犬飼さんを困らせたら、嫌だなって・・・。」
「『でも、いろはがどう答えようと、気持ちは変わらないんだろ?』。」
「うん・・・。」
「『なら、でんと構えてろ。不安ならオレをなでな。ちったあ落ち着くだろ』。」
「ありがとう、大福・・・。」
「みんな、あなた達みたいだったら、いいのにね・・・。」
「え?」
「ニコは、人間と動物、みんなが仲良くニコニコしてるのが嬉しいの!」
「ニコ様、大福の声を聞かせてくれて、ありがとうございます!」
「どういたしまして!」
〈特別な気持ち・・・。特別な気持ちって、どんな感じ?〉
〈こむぎを好きっていうのと、どう違うんだろ? うーん・・・。〉
その翌朝・・・、
〈どうしよう・・・。どんな顔で悟君と会えば・・・。〉
「あ! 悟! おはよう!」
「おはよう、こむぎちゃん。」
「あ、おはよう! 犬飼さん!」
「お・・・、お、お、おはよう・・・。」
「えっと、天気いいね・・・。」
「そう?」
「お、お散歩にはいいよね・・・。」
「お散歩!」
「そ、そういえば、昨日こむぎが・・・。」
「あの・・・。」
「はい!」
「昨日言った事は忘れて・・・。」
「え?」
「これからも、これまで通り友達で・・・。いいかな?」
「ホームルームが始まるよ。行こう。」
「いろは! 行こう!」
~ Bパート ~
〈これまで通り友達で、忘れてって言われても・・・・。〉
「兎山君! 本当にいいの?」
「いいんだ・・・。これ以上、犬飼さんを困らせたくないから・・・。」
「あなたらしくない。」
「え?」
「私とまゆがケンカした時、言ったでしょ。」
「あなたの気持ち、あなたの声、伝えてあげて。」
「悟は気持ちを伝えてきた。あなたの気持ちも、悟に伝えたら?」
「私の気持ち・・・。」
「どいつもこいつも、イチャイチャ、イチャイチャ・・・。腹立つわー!」
ウキウキ気分でトキメキを求めて出かけたのに、他者のトキメキで腹立つとか、めんどくせー女だな。まあ、それでも、おもしれー女っぷりに磨きがかかっているのは良い事ですけどね。今日もザクロ劇場がおいしいです。(笑)
直後、ザクロは、上空を飛んでいるトビに目をつけ、ガオガオーンに仕立てました。
少しして、いろは達は、ガオガオーンが現れた現場に到着。4人はプリキュアに変身します。
ガオガオーンはプリキュアに向かって突撃。ニャミーがシールドを張るものの、威力が強く、リリアンと一緒に吹き飛ばされてしまいます。
フレンディとワンダフルも抑えられず。その余波で、悟も吹き飛ばされました。
「悟君!」
「だ、大丈夫・・・。」
「うーん?」
「アンタ、人間にしては、いい目してるね・・・。」
「揺るぎない強い意志が見えるよ・・・。」
「きーめた!」
「ガオガオーン!」
「悟君!」
「アンタ、悟っていうんだ!」
「放して下さい!」
〈やだ・・・。〉
「悟! アタシと一緒にときめくよ!」
「悟君!」
「フレンディ!」
「悟君!」
「フレンドリータクト!」
「ヘルプ! キラリンアニマル!」
「スワン!」
「悟君を返して!」
「やーだね! 悟はアタシのものだよ!」
「悟君は物じゃない!」
「フレンディ!」
〈悟君・・・。〉
〈私が困ってる時、いつも傍にいてくれて、何度も助けてくれた・・・。〉
〈私もだよ・・・。悟君が困ってる時、私が助けになりたいの!〉
〈悟君と笑ってる時間が好きだから・・・。これからもずっと・・・、ずっと一緒にいたいから!〉
「悟君!」
「しつこいね! アンタは他のヤツにしなよ!」
「代わりになれる人なんていない! 悟君じゃなきゃダメなの!」
「ニャミーシールド!」
「リリアンネット!」
「悟君!」
「プニプニバリアー!」
悟の救出に成功したところで、エターナルキズナシャワー。ガオガオーンを浄化し、元に戻ったトビは、ニコの力で回復しました。
「悟君! 怪我は!?」
「大丈夫だよ。」
「良かった・・・。」
「え? なんか良い雰囲気になってない?」
「あー、やってらんない! やっぱりガオウ様が一番だよ!」
「あ! 空が赤くなってきたよ! いろは! 夕方のお散歩に・・・。」
「散歩、付き合ってあげる。」
「私も一緒に!」
「みんなでレッツゴー!」
「うん! いろは! 先行ってるね!」
〈気持ち・・・。私の気持ち・・・。伝えなきゃ・・・。でも、何て言えば・・・。〉
「情けないな・・・。」
「え?」
「少しでも犬飼さんの力になりたくて、頑張ってきたけど、実際は、犬飼さんに助けられてばかりだね・・・。」
「そんな事ないよ!」
「私ね、困ったり悩んだりした時、いつも悟君の顔が思い浮かぶの・・・。」
「頼ってばかりで、いっぱい迷惑かけて、ごめんね・・・。」
「め、迷惑だなんて、思った事ないよ・・・。むしろ、頼ってくれると、嬉しい・・・。」
「あのね、私、悟君といると、すっごくワンダフルなの・・・。普通のワンダフルじゃなくて、特別な、ワンダフルなの!」
「特別?」
「そう!」
「こむぎやみんなといる時は、『ワンダフルー!』って感じで・・・。」
「悟君といると・・・、『ワンダフル・・・』って感じ・・・。」
「伝わったかな・・・。」
「うん・・・。」
「今、ものすごくワンダフルだよ!」
「良かった・・・。」
今回は、これで終了です。
次回:「みんなで初デート!?」
鏡石の前で待ち合わせ、初デートに出かけるいろはと悟。
こむぎは、ユキ、まゆと遊んでもらうが、悟を独り占めされたくないメエメエは、2人の後を追跡しようとし・・・。
【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
マジかよ・・・。2人とも告白して、両方大成功とか、予想外だったぜ・・・。悟いろ、万歳!
今話の感想を簡単に述べると、こんな感じですね(ちなみに、「悟いろ」とは、悟といろはのカップリングの事です)。「ふたりはプリキュア」第1話が始まってから20年と8か月強。まさか、こんな日が来るとはな・・・。
「プリキュア」は、小学校入学前の女の子をターゲットとしたアニメ。そのため、恋愛描写を深く描いたところで、メイン視聴層の女の子達にはよく分からないだろうから、恋愛沙汰は抑えるのが基本。ある男女が良い雰囲気になっても告白には行きつかず、告白シーンがあっても成就せず。これが「プリキュア」の当たり前でした。
それが、ここにきて、両者ともに告白して成就したというんですから、これは革命ですよ・・・。それも、今話が最終回ではなく、残り話数が15話近くもあると思うと、尚更ですね。プリキュアに恋愛禁止令を求めていた「ハピネスチャージ」のブルーがバカバカしく感じちゃいます。(笑)
前話感想の予想通り、前回は悟視点が多かったのに対し、今回はいろは視点が多かったですね。そのため、これまで感じた事ない気持ちにドキドキしたり、悟がザクロに捕まった時に悟への思いが強まったり、自分なりの言葉で悟に気持ちを伝えたりなど、いろはの見所がタップリだったと思います。
中でも、今話ラストの気持ちを伝えるところが一番良かったですね。「好き」「愛」といった、告白にはありきたりな言葉は一切使わず、特別な「ワンダフル」と、自分のよく言う言葉を使って自分の気持ちを伝えていたのは、いろはらしくて、本当に面白かったです。
「好き」「愛」を使うよりも気持ちがすごく伝わったでしょう。今話の感動度を一際上げてくれたと思います。
あと、いろはの母・陽子も、ナイスアシストでした。いろはの恋心に気付いてたのは、さすが母親だと思いましたし、「特別」という言葉を出したのも、今話ラストの告白劇を盛り立てる役目を果たし、上手かったな、と思いますね。
また、いろはの父・剛と結ばれたのは、陽子からの告白がきっかけだった事が明かされたのも面白かったです。過去の話では、陽子は、サロンを併設した動物病院を開こうと考えた時に剛を誘ったと語っていましたが、その時には、結婚を視野に入れていたのかもしれませんね。
そして、Bパートでは、ザクロ姐さんが、悟いろの成就の大きな立役者に! 姐さんがはっちゃけてくれたおかげで、いろはは、悟への思いが増し、今話のラストの告白ムードを上げてくれました。
食べがいのあるおもしれー女っぷりを見せつけるだけでなく、カップル成立に一役買うとか、敵ながら天晴れ! まあ、本人にその気はまったくなかったですけどね。(笑)
それにしても、顎クイの次は、壁ドンか・・・。ザクロ姐さん、テクニシャンやのう。これで、ガオウも落とせたらいいんですけどねえ。(笑)
しかも、相手が、今作の神キャラ・悟君とか、なかなかやりおる・・・。揺るぎない強い意志が見えるとか、見る目ありますよね。と同時に、「ザクロ姐さん、浮気っすか!?」とか「アンタ、本当に人間嫌いですか?」とツッコませていただきました。(笑)
そして、悟を捕まえて、ガオガオーンに乗り、愛の逃避行とか、姐さん、アンタ、最高だよ・・・。今作一の食べがいのあるおもしれー女になるために、なりふり構わないって感じでしたね。あれほどのおもしれー女っぷりを出したからには、ガオウはザクロ姐さんを愛人にすべきだと思います。(笑)
その一方で、まゆがおとなしかったのが意外でした。前話に引き続き、悟いろの良い雰囲気に興奮しまくるんだろうな、と思って、腹を空かして全力全裸待機していたのに、あっれー?(笑)
まあ、いつも通りだったら、今話ラストの告白劇を見て、「我が生涯に一片の悔いなし!」と叫びながら尊死してもおかしくないでしょう。告白成就に盛り上がるどころじゃなくなっちゃうと思うと、おとなしくて良かったでしょうね。まあ、私としては、そんなまゆすけを見て、腹一杯になりたかったのですが・・・。(笑)
他にも、いつも通りの無邪気いっぱいなこむぎにも笑わせていただきました。精神年齢が幼いこむぎには、「Love」は分かんないですよね。キミは、そのままでいい。(笑)
そんなこむぎを相手して、悟いろの良い雰囲気を壊さないよう務めたユキも、お疲れ様でした。悟にしっかり気持ちを伝えるよう、いろはに指摘したのも良かったですね。
ああ、あと、ついでに・・・、
この表情は、ナニかの役に立たせるとしよう。ええ、ナニかのね。「ナニかって何だよ」って思った方は、叡智な知り合いにでも聞いて下さい。(笑)
さて、次回は、悟といろはがデートする話。告白大成功の次の回がデートだなんて、どんだけ悟いろをプッシュしたいんですか、スタッフ様は。
となると、次回も2人の甘い雰囲気に注目したいところですが、まゆの動向も見逃せないところ。予告映像を見た感じでは、今回おとなしかったまゆが興奮しまくりそうですね。
うーん、まゆすけしてるねえ。という事で、今回はあまり摂取できなかったおもしれー女成分を、次回はたっぷりいただくとしよう、グヘヘ・・・。(笑)
あと、この絵面も気になるところ。次回は、メなんとかが、悟といろはのデートを尾行するようです。あの羊、また「ジンギスカン」をトレンド入りさせたいのか・・・。(笑)
コイツがまたなんかやらかしたら、「ドキドキ」の四葉財閥にクシャポイを依頼しますかね(笑)。まあ、コイツはどうあれ、悟といろはの良い雰囲気を楽しむとしましょう。ついでに、まゆすけも、おいしくいただくぜ・・・。(笑)
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。