塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

柴崎、残留か移籍か決断はいかに

2017-06-27 01:28:12 | 日記
 1部昇格は果たせませんでしたが、テネリフェの関係者は極東の地で自分たちがここまで話題になるとは感じなかったと思います。

 それはスポンサーのヒュンメルも同様で、良い機会に恵まれたと感じたのではないでしょうか。

 柴崎はベティス、アラベスの両クラブから移籍の打診があると囁かれています。

 選手とすれば1部で戦うことが希望になりますが、彼は移籍を決断するのか、それとも残留するのか注目が集まります。

 エイバルの乾もそうですが、日本人選手がスペインでは芳しく無い評価を下されてきましたが、その評判が覆りつつあります。

 城、西澤、そして中村俊輔と短期でその挑戦を終えてきたわけですが、彼らの場合

 彼らが中心軸になる必要はなかった
 突出した個性とはみなされなかった

 という面があると思います。

 例えば中村の場合、エスパニョールは当初、彼と同じ働きをするデ・ラ・ペニャを移籍させ、役割が重複しないように心がけるつもりでした。

 しかし、彼の移籍が実現せず、似た性格の中村と共演する形になったことが、横浜への復帰を早まらせたと僕は思っています。

 乾はボックスエリア周辺でみせる、ドリブルの切れ味と相手のマークを惹きつける動きが、エイバルの大きな武器となっています。

 柴崎はやはり、鹿島アントラーズという日本屈指の名門でもまれてきたためでしょうか。恐らく

 周囲を見渡す視野の広さ
 パス、ドルブル、シュートの選択が適切

 であるからこそ、自分も活かし、味方も活かす術に長けていると感じます。

 テネリフェのファンは柴崎の残留を強く希望するはずです。

 
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ヴェルディ、トッティ獲得に本腰か

2017-06-26 01:19:09 | 日記
 東京ヴェルディは今季、スペインから新監督ロティーナ氏を招き、J1昇格を狙っています。

 そのヴェルディ、ローマを退団しフリーになっているあの「フランチェスコ・トッティ」を獲得する希望があると、羽生社長も認めています。

 既にルーカス・ポドルスキが来日への準備を行っている一方で、トッティは休暇中ということ、そして米国からも入団の誘いがあるということで、現状はまだ契約には至っていません。

 興味深いのは、ローマの背番号10の責務を果たし続けてきた彼が

 「日本の2部クラブからのオファーを検討していること」
 「指揮官がスペイン人ではあるが、守備の構築に長けた人物であること」

 を考慮していることです。

 これは推測にすぎませんが、今トッティの内面にあるものは報酬を含めた契約内容ではなく

 どれだけ自分がサッカーに集中できる環境が整備されているのか
 もう引退が迫っている自分のキャリアにとってプラスになるのか

 という意味合いなのでしょう。

 トッティは2002年のワールドカップのために来日していますし、日本人の気質を感じた過去を持ちます。

 自分の知名度と人気がイタリア同様に高い事は知っているでしょうし、東京というアジアはおろか、世界で知られた都市のクラブ、という点も大きいように感じます。

 皮肉なことを言えば、40歳を超えた選手が仮に来日してすぐに活躍できたならば、J2のレベルがさほどではない、という意味もあるでしょう。

 ヴェルディは過去、エジムンドというカンフル剤を用いたことがありますが、トッティの移籍はそれ以上の価値があるように思います。
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改めて思う、現在の日本代表の立ち位置

2017-06-26 00:59:38 | 日記
 やはりドイツやブラジルが一味違うと思うのは、ワールドカップ予選やコンフェデレーションズ・カップで常連では「無い」選手を躊躇なく起用することです。

 監督も記者もそしてファンも

 「選手は使ってみて初めて招集した意義がある」

 事を認識しているためでしょうね。

 2014年の秋、日本代表監督に指名されたハヴィエル・アギレは、サガンの酒井、サンフレッチェの皆川を起用し、メディアは盛んに

 「監督が起こしたサプライズ」

 と連呼しました。

 列強というのはこうしたサプライズをサプライズとは思わない層の厚さを持つ、言い換えれば仮にけが人の代役として招集されても、理にかなった選出であれば日本のようにはしゃぐ事はない、というのが僕の印象です。

 ガンバの長沢、フランクフルトに移籍するサガンの鎌田のように、代表招集が期待されながらも招集に至っていない選手たちを思うと、食材のように旬を活かすことはどうあるべきか、とも感じます。

 逆に言えば今の日本には余裕がないが、井手口のように使えるメドが立ってきた人材はいますが、ブラジルのように大幅に戦力を入れ替えたとしても、戦力を維持出来るまでには至らない。

 という形と言えます。

 ハリルホジッチ監督は現在ロシアでオーストラリア代表を視察しています。

 従来の4-2-3-1だけでなく、よりサイドを強固にした3-4-3を試すなど、ボステコクルー監督は戦術の徹底に余念がありません。

 いかにホームで戦えるとはいえ、現在の日本代表が真正面から戦って先行逃げ切りの形にはならないでしょう。

 やはり日本にも多くの「幅」が求められます。
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僕が思う、最も海外リーグで影響を及ぼした選手とは

2017-06-25 01:10:18 | 日記
 カズが1995年にジェノアと契約して以降、数えきれないほどの選手たちが欧州でプレイする選択を果たしました。

 香川や本田のようにチャンピオンズ・リーグでプレイする選手も珍しくはなくなり、久保がスイスからベルギーへ、南野がオーストリアというように5大リーグと呼ばれるリーグ以外も選択肢となっています。

 それは過去、鈴木隆行がレッドスター、森山泰行がヒット・ゴリッツアなど、ここまで欧州移籍が珍しくなかった時代にも、マイナー国でプレイする選択を決めた選手の存在があってのことです。

 僕は過去、今まで一番海外に影響を与えた日本人選手は、やはり中村俊輔だと思います。
 
 それは今でもハイライトで流される、チャンピオンズ・リーグ対ユナイテッド戦でのフリーキックが素晴らしいから、というわけではありません。

 指揮官であるゴードン・ストラカンが

 「MVPのナカは今も練習しているんだぞ!」
 「お前たちはナカがいなければ、何も出来ないのか!」

 と事あるごとに彼の名前を持ち出し、クラブの発奮材料として用いた事例にあります。

 つまり、スコットランドの地で

 「ひとりのプロフェッショナルとして大きな尊敬を集める」
 「フリーキック、トラップ、シュート、視野すべてが一流であった」

 こと以外にも、ファンから大きな敬意を集め、今でもその姿勢が一向に失われないことは、本当に価値があると思います。

 2015年に中村がセルティック・パークを再訪問した際は、多くのファンが祝福の拍手で迎えました。

 彼がスコットランドでMVPに輝いてから10年が経過しますが、サッカーへの情熱に衰えが無いことは、彼の地にも届いているはずです。
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シャルケ、アディダスの後任がアンブロへ

2017-06-25 00:57:08 | 日記
 フットボール・ウエブマガジンによれば、シャルケはアディダスと現在まで55年もの長きに渡り、契約を結んできたとのこと。

 しかし両者は遂に別れることになり、シャルカーは今後、アンブロがデザインするレプリカを購入することになります。

 記事によれば契約金の減少や契約年数でアディダスが現行契約を上回る提示はしなかったということで、アンブロからすれば本国イングランドだけでなく、オランダ、ドイツでの影響力を増やす試みなのでしょう。

 オランダではPSVがアンブロと契約していますし、懐かしいのは1995年のアヤックスでしょうか。

 リトマネンにライカールト、そして若きクライフェルトなど多くの逸材が揃ったこの年のアヤックスは、念願の欧州王者に輝きトヨタカップでグレミオと戦うために来日しました。

 このときのアヤックスも、アンブロの代名詞

 「ダブル・ダイヤモンド」

 が胸元に輝いていました。

 アヤックスの輝きはあの「ボスマン判決」により崩れ去り、主力の多くがイタリアとスペインに移籍していくのですが、時代の趨勢というものが人の手によって変化するという良い教訓となりました。

 アンブロはエバートン、ボーンマス、そしてウエストハムとプレミアで多くのクラブをサポートし、J1ではFC東京とガンバ大阪と契約しています。

 以前にもお話しましたが、ナイキ買収後の彼らは思うような活動ができずにいましたが、ナイキの手を離れたことで自分たちの試みが、気兼ねせずに行えるようになったことが大きいと思います。

 柏レイソル、アスレチック・ビルバオ、そしてマンチェスター・シティ。

 アンブロのファンであれば彼らが輝いた瞬間を見守ってきたことが思い出されるでしょうね。
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